以前、東北タイのビーフステーキ「スアローンハイ」を紹介しましたが (⇒コチラ)、ベトナムにもローカルのビーフステーキがありました。
フランス統治時代の食文化が起源となった、ボービッテッ (Bò bít tết) またはボーネー (Bò né) です。ビッテッはフランス語の Bifteck (ビフテク/ビフテキ) から。
熱々の鋳鉄製鉄板で提供され、薄切りビーフ、ひき肉を丸めたもの (よく言えばハンバーグ)、パテ、目玉焼き、フライドポテトなどが一緒に盛られます。
ハノイにはお店がいろいろありますが、自分はこれまで2軒でいただきました。そのうちのひとつ、「Bít Tết 1984 (Map)」はビーフステーキの専門店です。

専門店なのでメニューはシンプル。セットメニューのサイズ別 (SML)、肉のみ、肉なしなど、値段と内容がわかりやすい。テーブルのQRコードからスマホで注文します。

壁にあった牛肉の部位別ベトナム語名称。こんどフォーボーを頼むとき参考にしよう。

サイズL (118,000ドン/710円)、冷たいお茶とパン・サラダ付き。鉄板がジュウジュウいってしばらく油がはねます。運ばれてきた時は油はね防止の紙がかかっていました。

ステーキと言うには薄切りのお肉ですが、マリネされているのか旨味が染みていました。薄いと言ってもほどほどには厚いので、ナイフとフォークでいただきました。

もう1軒が「Bánh Mì 3B (Map)」。バインミーやバインミーチャオなどもあります。そう考えるとステーキも朝から食べていい感じのメニューなのかもしれません。

熱々鉄板の上はだいたい同じラインナップ。こちらはピーチジャスミンティーとベーコンサラダがついて10万ドン (600円)。

どちらも美味しかったですが、やはり専門店だけあって、自分はBit Tet 1984の方が好みだったかも。明らかにパンが美味しかったのも好印象。
Banh Mi 3Bのパンは、バインミーでは一般的なふんわり軽やか食感で、食べると表面のパリパリがテーブルに激しく飛び散ります。全体的に良くも悪くも軽いんですよね。
対してBit Tet 1984のパンは、小麦粉の香りが豊かでしっとりモチモチ食感、飛び散りもほぼなく、久しぶりに美味しいパンを食べたなと満足感がありました。
家庭用パン焼き機でパンを焼いたことがある人ならわかると思いますが、あの焼き立ての香りと内部のしっとりモチモチ感は、他には代えがたい美味しさがあります。
Bit Tet 1984のパンは、その味わいを彷彿とさせるものでした。日曜の朝イチ (午前10時) に飛び込んだのも良かったのかな。特別人気のパン屋で焼き立てを買ってきたのかも。
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ところで皆さん、お気づきでしたか。ベトナムの鉄板が日本と同じ牛の形だということに。上から日本のさわやか (げんこつハンバーグ)、ハノイの2軒、ついでにインドネシアの激安ローカルステーキハウス (写真:260円/10年前)。




この牛の形の鉄板、日本や台湾、ベトナムなどアジア諸国ではよく見られますが、欧米ではほとんど見かけないそうです。
アジアはアジアでも中央アジアのウズベキスタンは、トルコまたはロシアといったヨーロッパ文化圏に近いせいか、ステーキの鉄板はシンプル (造形なし) でした。


牛の形の鉄板のルーツを調べようとしましたが、結局詳しいことはわかりませんでした。どこが発祥なんだろう。また追々調べよう。