A Dog's World 

~海外で暮らす・日々の記録・旅の記憶~   

ベトナムの昆虫食

昆虫食は日本でも一時期注目を集めていましたが、一部地域を除いて伝統的な昆虫食文化のなかった日本では、やはりなかなか根付かせるのは難しいようです。

次の写真は2018年に諏訪湖の御神渡り (⇒コチラ) を見に行った帰りに買ったイナゴの佃煮と、2023年に静岡駅近くで見かけた昆虫食の自販機。

昆虫食は世界各地にありますが、「日常的な食文化として残っている」という意味では、東南アジア、東アジアの一部、アフリカ、中南米が中心です。

アジアではタイとラオスがもっとも色濃く、続いて中国南部・カンボジア・ベトナム、そして日本。

タイとラオスでは、コオロギ・バッタ・カイコ・タガメ・竹虫・蜂の子・蟻の卵などが好まれ、バンコクでも揚げた昆虫がよく売られていました。あとスナック菓子も。

タイ東北部 (イサーン) の名物料理ガイヤーン (鶏の炙り焼き) のお店には、同じくイサーン名物の赤蟻の卵 (カイモッデーン) のスープがありました。

ベトナムも同様に昆虫食文化圏。よく食べられている虫は次のとおり。
・nhộng tằm (カイコの蛹)
・châu chấu (バッタ)
・dế (コオロギ)
・nhộng ong/ong non (蜂の蛹/蜂の子)
・cà cuống (タガメ)
・đuông dừa (サゴワーム幼虫)

タイはタガメがそのまま串で売られていましたが、ベトナムではヌクマム (魚醤) の香り付けとしてタガメは高級品扱い (⇒コチラ)。

ハノイはバンコクほどあちこちで食用昆虫が売られているわけではありませんが、スーパーマーケットではたいていこれ (↓) が売られています。カイコの蛹。

100グラム12,400ドン (75円) は、鶏肉 (8千~1万ドン) より高く、豚肉 (1.7万~2万ドン) よりは安い値段。じゃあ鶏肉を買うか・・・となってしまいますね、つい。

カイコの蛹は水分カラカラになったものはタイで食べたことがありますが (上の方の写真参照)、けっして美味しいものではありませんでした (ホコリを食べているみたい)。

ベトナムで売られているものが茹で・素揚げ・佃煮のどれかはわかりませんが、少し生っぽそうだし、これならまた違う味わいのはず。

* * *

タイではコオロギなどが養殖・流通・屋台スナックとして商品化されており、外国人から見た「昆虫を食べる国」というイメージは、圧倒的にタイの方が強いです。

ベトナムでは、農村料理・養蚕副産物・山岳民族料理・地方名物・伝統的香料などとして、昆虫食文化が多様に受け継がれてきました。

ぜひあれこれベトナムの昆虫食を体験してみたいなと思う今日この頃です。ちなみに "entomophagy in vietnam (ベトナムの昆虫食)" の画像検索結果 (↓)。