ベトジェット航空を利用したことがある人の多くは、「ハロー・ベトナム」またはそのベトナム語版「シンチャオ・ベトナム」という曲をご存知ではないでしょうか。
着陸時によく流れるため、観光客は会社の可愛らしいジングルだと勘違いするかもしれませんが、歌詞に込められた意味はもっとノスタルジックなものです。
「ハロー・ベトナム」は、もともとは海外のベトナム系移民コミュニティから生まれた曲でありながら、今日では在越ベトナム人の間でも広く知られるようになりました。
外国で暮らすベトナム系の人々が、一度も訪れたことのない祖国の故郷を恋しく思う気持ちを歌っており、多くのベトナム人の心に響く物語です。
故郷への郷愁であれ、あるいは別の時代のベトナムへの郷愁であれ、国を出たことのないベトナム人にとっても、それは心に響くものがあるそうです。
「ハロー・ベトナム」の誕生はベルギーで始まりました。オリジナル歌手のファム・クイン・アイン (Pham Quynh Anh) はベルギー生まれです。両親はベトナムからの移民。
幼い頃から歌の才能に恵まれていた彼女は、13歳の時にベルギーの歌唱コンテストで優勝し、この成功によって音楽の道に進む決心をしました。
2005年、クイン・アインはフランス人歌手マルク・ラヴォワーヌの弟子となり、デュエット相手として海外ツアーに同行するなど、キャリアを積み重ねました。
ラヴォワーヌが彼女のために書き下ろした曲のうちの1曲が「Bonjour Vietnam」です。白人のフランス人男性が書いたと聞くと少々驚きですが、内容はクイン・アインが監修しています。
「Bonjour Vietnam」はデモ音源がインターネットに流出すると、瞬く間に海外のベトナム人コミュニティに広まりました。
2006年のテト (旧正月) までには、この曲は世界中で大ヒットとなり、ファンが制作したベトナムの映像モンタージュと合わせて使われることがよくありました。
彼女はアメリカ、カナダ、オーストラリアなど多くの国でライブパフォーマンスのオファーを受けるようになり、その後英語バージョン「Hello Vietnam」もリリースされました。
英語バージョンはベトナム国内でより多くのリスナーを獲得し、海外英語圏のベトナム人コミュニティにおける彼女の名声を確固たるものにしました。
2008年年末、彼女は歌の人気のおかげで、歌詞の中でずっと憧れていたベトナムにようやく足を踏み入れることができました。短期間のベトナムツアーも行ったそうです。
■Bonjour Vietnam
■Hello Vietnam
ベトナム観光プロモーションビデオのBGMに使われることも多く、次の動画もそうですが、本当にこの曲はベトナムの美しい風景にマッチしますね。
自分もいろいろ国内をまわってみたくなりました。⇒ベトナム国家観光局
