A Dog's World 

~海外で暮らす・日々の記録・旅の記憶~   

黒い鶏ふたたび(インドネシア・タイ・ベトナム)

栄養価に優れ美容や健康に良く、"薬膳食材の王様" とも称される黒い鶏「烏骨鶏」。日本では1942年7月21日、天然記念物に指定されました。

インドネシアとタイでは観賞用・食用ともに利用されており、両国の滞在中、それらについて投稿してきました。

そして再び、ベトナムでも黒い鶏「ガーアック (Gà Ác)」に出会ったので、あらためて過去記事とともにご紹介します。おまけでウズベキスタンの鶏も。

漆黒の鶏@インドネシア(2016年)

闇夜のカラスという言葉がありますが、真っ暗な夜、こいつに出会ってもまず判別はできないでしょう、それはインドネシアの黒い鶏 "Ayam Cemani" です。

日本ではアヤム・セマニと紹介されていますが、ジャカルタの人に聞いた発音はアヤム・チュマニ。

ジャカルタにもこれの養鶏場があるという情報で、以前、タクシーのおじさんと一緒にその辺りを2時間ほどうろうろしましたが、ついに発見できず。たぶん閉業したんだろうなと。

その後も時々思い出してはいたのですが、先日ボロブドゥールに行った時、敷地内の博物館の中庭に、なんと真っ黒な鶏がいるではないですか。しかもつがい。思わず小走りでかけ寄りました。

いやあ、どうですか、この凛々しい姿。真っ黒に輝いているというか。世界一イケメンなニワトリ決定ですね。これはもはや愛でるべき愛玩動物でしょう。飼いたい。なんとか卵を手に入れられないものか。

ジャカルタの鳥市場(2017年)

ジャカルタの東側、プラムカ地区にある鳥市場 (パサール・ブルン Pasar Burung) に行ってきました。そしてここに念願の出会いが。

鳥を含めたその他ペット類の多彩さではバリト通りの方が楽しいですが、こと鳥に関しては、インドネシア最大の鳥市場というのも納得の密度の濃さでした。

中でも個人的に驚きだったのは、真っ黒な鶏、アヤム・チュマニ (またはアヤム・セマニ) が普通に売られていたこと。大きいの75万ルピア (6000円)、小さいの60万ルピア (4800円) だそう。

以前けっこう探し回ったけれど見つからなかったやつです (その時はファームを探しました)。輸出許可が取れるなら日本に持って帰りたいな。

「何か珍しい鳥いる?」 そう聞いたら教えてくれたのが、カンムリシロムク (Jalak Bali) でした。

バリ島の固有種で、その美しさから乱獲され、野生種はもう数えるほどしか生息していない絶滅危惧種です。

一方、動物園などで飼育されている個体は1000羽ほどいるとも言われ、こうして市場で売られているのもよく言えば繁殖のためかもしれません。

しかしお値段なんと、つがいで1500万ルピア (12万円)。売れるから獲られる。買ってはダメですね。

ということで、ジャカルタの鳥市場はなかなか楽しく、そしていろいろ考えさせられた鳥市場見学でした。

烏骨鶏スープ@タイ(2020年)

ある日曜日の朝、「ポー・クルア・トゥアン (Por Krua Tuen」というスープ専門店を訪問。バンコクのBTSサパーンタクシン駅の南側、というかもうほとんどアジアティークの所まで下りてくるのでちょっと遠いですが (距離2.1km)、わざわざ行く価値ありの、大変素晴らしいものをいただきました。

お店は細い路地の奥

烏骨鶏スープ (120バーツ/415円 ※当時)

ご飯に添えると黒さが際立ちます

初めて烏骨鶏を食べました。皮だけでなく本当にお肉も真っ黒なんですね。栄養価が違うという話は聞いたことがありますが、味はとくにクセはなく普通にチキン。よく煮込まれお肉はほろほろ、スープは濃厚な鶏出汁、とっても美味しかったです。

ウズベキスタンの鶏にメロメロ(2023年)

首都タシケントのボドムゾール地区でよく歩いている散歩道、お気に入りの理由のひとつが、あるお宅で飼われている鶏たち。金網が張られた広い庭の中で、なんとも力強さを感じる鶏が10羽ほど育てられています。

いつもは道路の反対側に群れていて、遠目にしか見たことがなかったのですが、ある日、珍しく道路側にいた1羽と目が合い、すかさずスマホで写真をパシャリ。すると、さらに珍しいことに、その1羽がこちらに向かってきてくれました。

さらに、他の鶏たちもやってきました。雄を中心に群れているのがまたかわいい。それにしても雄は身体も大きいし威厳がありますね、貫禄十分。

ウズベキスタンの闘鶏(2023年)

ウズベキスタンを含め中央アジアでは、昔から闘鶏が盛んです。当然ながらギャンブルの側面も。1回の対決はせいぜい数分で、昨今は一方が致命的なダメージを負う前にレフェリーが止めに入り、勝敗が決められるのだそう。

ウズベキスタンでは古来よりクランギ (Kulangi) という闘鶏用の品種が育てられていました。フェルガナ渓谷ではダカン (Dakan) として知られ、闘鶏用には体格や性格 (活発で攻撃的)、乏しい餌でもその性質を維持する頑強さが見極められます。

闘鶏の鶏は何種類かいるのかなと想像しますが、驚いたのは下の写真 (ローカルニュースから)。これ、本物なのかな。一人で道を歩いている時こんなのに出会ったら、膝がふるえて動けなくなるかも。とにかく目がマジすぎて怖い。しかも赤いし。

ベトナムの黒い鶏(2026年)

ベトナムにもいました、黒い鶏 ガーアック (Gà Ác)。貴重・希少な鶏というイメージがありますが、スーパーマーケットや市場でわりと普通に売られています。

スーパーで買ってきた小ぶりなガーアックは6万ドン (360円)。思っていたより安かった。実は黒いのは皮だけで、お肉はきれいな白身。骨は黒い薄膜で包まれていました。

こちらは市場で売られていたガーアック。横の赤い鶏 (?) も気になります。着色なのか血で濡れているのか、果たして。

ハノイはガーアック料理を出すお店もちらほら。"Quán Cây Si" (Map) でガーアックのスープ (10万5000ドン/630円) をいただきました。煮込まれているのにお肉がシコシコ食感で美味しかった。