タイワンタガメはインドから台湾にかけて広く分布する水生昆虫で、中国や東南アジアでは食材として利用されています。タイでは屋台で売られているのをよく見ました。

ベトナムでもタガメは利用されていますが、直接食べるよりは、ヌクマム (魚醤) に本体もしくは抽出エキスを混ぜて使うことが多いようです。
そのものずばり、タガメ入りヌクマム「ヌクマム・カークオン (Nước mắm cà cuống)」も販売されています。
どんな味・においがするのだろうと興味津々、ハノイのどこなら買えそうかネットで下調べした上で、土曜の朝、件のお店に行ってきました。
そこは以前、ブンダウマムトムを食べに来たことがあるエリアで、完全にローカルの居住区です。
小さな通りの両側に、果物・野菜・肉・魚を売るお店が並んでいます。買い物袋を片手にどこか満足気に歩いている人々の姿を見るのが、こちらも楽しかったです。








こちらがヌクマム・カークオンを買ったお店「Mắm dì cẩn (Map)」。直売店のようで、製造企業の通販価格と同じ、1本 26万ドン (1560円) でした。

瓶が大きめ (750ml) とは言え、ヌクマムにしてはかなり高い方です。高品質で有名なフーコック島のヌクマムでも10万ドンちょっとで手に入りますから。
これはやはり、タガメ自体が高級品扱いなのだと思います。農薬の過剰使用から天然タガメはかなり減っているそう。その分、タガメ養殖も盛んになっています。
こちらが買ってきたヌクマム。外箱付きはもはや高級品の佇まい。本音を言えばもっと小瓶でほしかったですが、これしかありませんでした。

大きめのタガメが1匹しっかり入っていました。タガメエキスをちょっとだけ加えたまがい物ではありません。間違いなく本物の証。

香りはなんと言えばいいのか、乾燥し始めた稲藁のにおいのような。草っぽいけどそこまで青くはない感じ。草が少し発酵したような。
タガメはカメムシ目なので、カメムシと似たようなにおいではあるかもしれません。よく言われるパクチー (=カメムシ臭) よりはだいぶ穏やか。
まあでも、青りんごやシナモンの香りを期待すると、それは違います。魚醤のにおい (悪く言えば腐った魚の内臓の臭い) がそれほど強くないのは意外でした。
総じて上品な香りだと思います。料理に使う、または何かにつけて食べるのはこれから。簡単に消費できる量ではありませんが、しばらくはこれを使ってみます。
* * *
ヌクマムを買ったその足で、久しぶりにコチラのお店を訪問。朝ご飯にブンダウ・マムトムをいただきました。
ブンもマムトム (タレ) もトッピングも全部美味しいですが、相変わらず揚げ豆腐が最高に美味しかったです。外カリカリ・中シットリ、ありそうでなかなかない逸品かと。
