タイに住んでいたある日、それまで食べていたタイ料理とは少し毛色の違うものをいただきました。
パクモー (パークモー/ปากหม้อ) という、米粉の生地を蒸して薄いシート状にし、いろいろな具材を巻いた料理です。
蒸したての米粉はモチモチしていて他のタイ料理にはない食感、具材もバラエティーに富んでいてカラフルだし、ずいぶん洒落た料理だなあと感心したものです。
タイ特有の濃い味 (甘・辛・酸) でもなく、とても食べやすい一品でした。あとでこれがタイ東北部イサーン料理と聞いて、「そうなの?」と不思議に思った記憶が。
何年かの時を経て、やって来たベトナムの首都ハノイ。早々に「バインクオン」をいただいて、「お、これは!」と思わず目を見開きました。
バインクオンとパクモーは、どう見ても同じ系統の料理です。タイの方が小ぶりで、ベトナムはキクラゲとひき肉が多いようですが、スープに浸して食べるのも一緒。
タイ料理の中でもイサーン料理はラオス料理に近く、さらにその源流はベトナム料理なのだということが、なんだか理解できました。
■パクモー@タイ


■バインクオン@ベトナム


ちなみにこのバインクオンをいただいたお店、メニュー表には懐かしの虫の姿が。ベトナムでもタガメを食べるのかな。イサーンは昆虫食が盛んでした。

タイ語でメンダー (แมงดา)、ベトナム語でカークオン (Cà cuống)。タイでは丸ごと屋台で売られていましたが (写真↓)、ベトナムではタガメのエキス (フェロモン抽出液) を使うといった情報もありました。これは今後要調査。
