ハノイに来てそろそろ3ヶ月、今まで知らなかったベトナム料理がたくさんありすぎて、毎日できるだけ違うもの、初めてのものを食べようと努めています。
そんな中でも、フォーだけは食べる回数が多め。ハノイにはフォーの名店と呼ばれるお店がいくつもあるので、それらは一周回りたいと考えています。
そういったお店をまだ全部回ったわけではありませんが、とりあえずこれまでハノイで食べたフォー (汁麺) をまとめます。自分が食べた順番でご紹介。
ベトナム・ミシュランガイドに掲載されているお店もあるので、それらは印をつけておきます。
■Phở Bò Vũ Gia (Map)
自分にとってハノイでの初フォー (ホテル朝食を除く)。本当は初フォーはもっとちゃんとしたお店でと考えていましたが、最初にたまたま入ってしまったのがここ。
何の変哲もない、お客も自分以外いない閑散としたお店でしたが、フォーについては何の不満もありませんでした。
今も自身最安の35,000ドン (210円) という値段なりに牛肉の量は少なかったけれど、臭みもなく、米粉もツルツルと良い喉越し、フォーって美味しいなと、あらためて思ったのでした。

■Phở Gà Ta (Map)
続いていただいたのは、フォーボー (牛) ではなくフォーガー (鶏)。赴任後滞在していたホテルの近所で、できるだけ人気がありそうなお店を探して行きました。
自分は鶏出汁の方が牛よりはわかりやすいので (舌に馴染みかあるので)、これはしっかり美味しさを感じることができました。
鶏肉はシコシコ食感、鶏皮は噛めば噛むほど旨味のある脂が染み出してきます。旧市街の名店と呼ばれるお店にも後日訪問しましたが、いやいや、ここでもぜんぜんオッケー。価値ありの4万ドン (240円)。

■Phở Inn (Map)
まだまだ行動範囲が狭かったこの時期、再びホテルの周辺で、ちょっとだけお洒落そうなお店を訪問しました。
注文はメニューのQRコードを読み込んでスマホから、配膳はロボット、支払いはスマホの銀行アプリと、なんだか日本より進んでいるような。
フォーは牛肉が美味しかったです。スープはわりとはっきりした味わい。日本人の利用も多いような書き込みでした。税込み77,000ドン (460円)、初めて税金付きでした。

■Phở Thìn (Map)
その日はお店の近くで仕事を終え、歩いて帰る途中で見つけ入ったお店。夕方、店内は満席近かったし、調べたらかなりの人気店ということがわかりました。
日本人の書き込みも多く、評判は上々。ガーリックがガツンと効いた、はっきりした味わいはわかりやすく美味しかったです。
1杯9万ドン (540円) はフォーにしては高い部類ですが、量も多かったしそこまでコスパが悪くは感じません。ネギだくなのもうれしかった。

■Phở Gà Nguyệt (Map) *Michelin
ハノイのフォーガー (鶏フォー) では一番人気のお店ではないでしょうか。旧市街にあり、ツーリストも多く訪れます。
常に満席近いしクーラーが効いているわけでもないので、ゆっくり食べる雰囲気ではありませんが、味はさすがのひと言、スープは鶏出汁がしっかり。
鶏肉の部位はいろいろ選べますが、自分はベーシックな胸肉をいただきました。しっとりした食感で美味しかったです。55,000ドン (330円)。

■Phở Sướng (Map)
同名の人気店が旧市街にもありますが (後日訪問)、アパートの近くにあったここも負けず劣らずにぎわっていました。
フォーボー (牛)、フォーガー (鶏) に続いて、自分にとって第三のフォー、フォーソトバン (牛煮込み/シチューがけフォー) をいただきました。6万ドン (360円)。
よく煮込まれた牛肉・モツはホロホロ・トロトロ、自分が大好きな味。本来はあっさり上品な味わいのフォーですが、これは一段深い旨味がありました。

■Phở Bò Lâm (Map) *Michelin
フォーの楽しみのひとつはお肉の部位をいろいろ選べること。ただしまだ部位ごとの味もわかっていないので、全部入り (đầy đủ) を頼みました。8万ドン (480円) はお店で一番高いメニュー。
透明感の高いスープははっきりした旨味があって、牛肉はどの部位も美味しいし (とくにレア)、ここはかなり気に入りました。
繁盛店なので、狭い店内の低いテーブルでごみごみした相席を我慢しなくてはなりませんが、これもかえってローカル感があり、けっして悪くありませんでした。

■Phở Huấn (Map)
フォーソトバン第二弾。アパートから歩ける距離だったので行ってみました。あまりにもローカルすぎて、「ホントにここ?」とちょっとだけためらってしまいました。

ソトバンは牛肉・モツの赤ワイン煮込み (シチュー) ということなのですが、ここのはヌクマムの味とにおいが強く、ちょっと首を傾げてしまいました。
美味しくなくはなかったですが、フォーソトバンにフランス料理の面影を感じたかった自分には、やや肩透かしでした。45,000ドン (270円)。

■Phở Long (Map)
前回のフォーソトバンの舌の記憶を上書きしたく、早いペースで訪れたこちらのお店は、たまたま職場の近くにありました。
ツーリストが来るようなエリアではないので完全にローカルのお店ですが、これが本当に大当たりでした。
トロトロの牛煮込み (モツ煮込み) がたっぷりかかり、スープの味に旨味・深みを与えていて、実に美味しかったです。牛の脂の旨味たるや。
スープは旨味調味料を使っているかもしれません、それくらいはっきり旨味がありました。B級グルメ大好きな自分にはジャストミート。4万ドン (240円) で至福のひと時。

■Phở Khôi Hói (Map) *Michelin
フォーソトバンてやっぱり美味しいなと思いを新たにし、今度はミシュランガイド掲載店に行っていただきました。
いやあ、やはり違いましたね。あっさり上品でハノイらしいクリアな美味しさのスープに、ソトバンのコクが加わって美味しさ倍増、初めてスープを飲み干しましたよ。
たぶん牛すじでしょうか、口に入れるとホロホロと崩れる柔らか食感のお肉がたっぷり入っていました。75,000ドン (450円) で極楽気分。
ここを訪れたらまずは基本のフォーボーを食べるべきでしょうが、もし二度目のチャンスがあるなら、ぜひフォーソトバンも。(自分はフォーボー未食・・・)


■Phở 10 Lý Quốc Sư (Map) *Michelin
言わずと知れた大人気店。いつ行っても長い行列ができていて、あまりの混雑ぶりに、お店の前まで行っては断念を繰り返していましたが、先月ついに入店。
ミシュラン認定店という思い込みもあったかもしれませんが、確かにクリアでキレのあるスープは、殊の外美味しかったです。パクチー多めも個人的には好み。
ただ、あくまでハノイらしい上品な味わいなので、わざわざ数十分並んでまで食べた方がいいかと言われたら、そこはなんとも。
もっとガツンと旨味爆発系の味わいだったら、是が非でも食べる価値を見出しやすいのかなと思ったり。75,000ドン (450円 ※tái chín)。

■Phở Sướng (Map)
ホアンキエム湖の北側にあるフォースオン。ここもかなりの人気店です。場所柄、ツーリストも多いですが、地元客もたくさん訪れます。
お肉の部位はいろいろ、自分はやはり全部入り (đặc biệt=スペシャル) をいただきました。85,000円 (510円)。
スープは濃いめのビーフ味でした。牛肉は臭みもなく、牛脂の旨味が感じられるなど、牛出汁ラーメンが好きな人にはたまらない1杯。
麺は少なめでしたが、お肉のボリュームがあったので、ハノイのフォーボーにしては濃いめの味付けも相まって、土曜の朝からお腹いっぱいになりました。

以上です。観光客でごった返す旧市街の名店も、下町の人気店も、あるいは薄暗く閑散としたお店であっても、思い返せばすべからくフォーは美味しかったです。
丁寧にとられた牛出汁がじんわり胃に染み渡るようなクリアスープも、化調を使ってそうな旨味たっぷりの濁ったスープも、自分はどちらもそれぞれ美味しいと思います。
まあそんな舌の持ち主の方が、毎日の食事は幸せですよね。よかった、よかった。