その国ごとに、もっともよく食べられる野菜というものがあります。日本ならキャベツ・ダイコン・タマネギ・トマト・キュウリ・ホウレンソウ (※消費量から)。
消費量とは別に、「その国らしい野菜」というものもあります。ゴボウ・レンコン・シソなどは、日本らしい野菜と言えそう。
下の写真は「日本の野菜」で検索したら出てきた画像。たしかに馴染みのある野菜ばかりで、あまり異国という感じはしません。日本だと言われたら納得感はありますね。

ということで、これまで住んだ国から、タイ、ウズベキスタン、そしてベトナムと、その国らしい野菜をあげてみたいと思います。まずはタイから。
次のとおり、タイらしい野菜というものを考えてみました。現地に住んだ実感を元にしています。よく食べたものもそうですし、タイで初めて食べ印象に残ったものも。
■空芯菜
ネット検索あるいはAIに質問すると、必ず返ってくる答えが空芯菜です。タイ語でパックブン (ผักบุ้ง)。生食から炒め物まで幅広く使われます。
葉物野菜ではタイ国内トップの消費量、いかにもタイ (東南アジア) という異国情緒、何より英語名が "Morning Glory" ですからね、もう世界一カッコイイ野菜の名前でしょう。


生のままざっくりカットされたものが、タイラーメンやトムヤムスープに載っていたりもしました。シャクシャクと心地よい食感。




鍋物の定番野菜でもあります (写真はイサーン料理のチムチュム)。鍋で加熱してもさほどクタッとならず、わりと食感が残るのがいい。

自分もよくスーバーで買ってきて、鍋なんかにして食べていました。もちろん市場で買った方が安いですが、市場は1束が多すぎるので、素直にスーパーで小袋を。

空芯菜カッターもタイで買いました。茎を細く裂いて炒め物に。

バンコクではプラスチックストローを廃止し、代わりに空芯菜の茎ストローを提供するカフェもありました。ドリンクを飲み終わったらむしゃむしゃ食べるのもあり。

■カイラン
空芯菜に負けず劣らず食べていたのが、カイラン (タイ語:カナー/คะน้า)。英語名はチャイニーズケール。ほろ苦く、茎は歯切れのよい食感。
ひとり飯で食べるような料理だと、よく使われていました。炒め物にはたいていこれ。自分は職場の食堂で毎日のように口にしていました。


カオカームー (豚足ご飯) などの付け合せ野菜にも。こってりしたお肉との相性抜群。そのせいかあっさりしたカオマンガイ (海南チキンライス) では見たことがありません。





■青パパイヤ
パパイヤ (マラコー/มะละกอ) も青パパイヤを野菜とすれば (熟したものは果実)、これも相当食べました。なんといってもソムタムですからね。
ソムタムは最初1年ほど苦手意識があって食わず嫌いでしたが、一度食べたらクセになり、それからすっかり常食するように。


青パパイヤは天ぷらも抜群に美味しいです。自分は世の中の野菜の天ぷらで一番好きかも。日本にないのが残念。

■ニガウリ
ニガウリ (マラ/มะระ) もわりとよく食べたので載せますが、日本というか沖縄のイメージが強いので、正直あまりタイらしい野菜という意識はありませんでした。


■レモングラス
ハーブ王国タイならではだなと感動したのが、レモングラス (タクライ/ตะไคร้) のみじん切りを葉っぱ (バイチャプルーというハーブ) でくるんで食べるサラダ。
ハーブは「かける・散らす」程度のイメージですが、タイではけっこうしっかり量を食べるので、レモングラスはほぼ野菜感覚でした。そしてこれが、実に美味しかった。

エビサラダにもたっぷりレモングラスが載っていました。タイバジル (ガパオ) も。自分はタイでレモングラスを一生分食べたと思います。

■カウスリップ
カウスリップもタイで初めて食べました。タイではわりとよくあるメニューです。たぶん夜来香?(のつぼみ)


■チャオム
チャオム (ชะอม) は東南アジア原産のマメ科の植物 (アカシア類) で、若葉を食用にします。これがたっぷり入ったオムレツがチャオムカイ。加熱するとまったくクセのない美味しさですが、生で食べるとけっこう渋くて青臭くてツウ好み。


■その他いろいろ
最後はドッとまとめて。とにかくよく野菜を食べたタイ生活でした。美味しい野菜料理があり、肉料理の付け合せにも無料で付いてきました。



とくにカオヤム (混ぜご飯の意、タイ風ライスサラダとも)。ほぼ野菜のみの一皿なのに、あんなに野菜が苦手だった自分なのに、本当に大好きになりました。


タイ風ディップ「ナムプリック」を頼むと、たくさん野菜がついてきました。生のナスとかシカクマメとか、わりとクセありの野菜が多かった印象。



野菜と花の天ぷら。すごいです、タイ料理。世界三大料理の面目躍如。

なお、タイと言えばパクチーですが、グローバルになりすぎてもはやタイ独特のものではないのかなと思ったり。
自分も思っていたより量は食べなかったです (そもそもあまり大量には出てこない)。パクチーが苦手なタイ人もわりといたのは意外でした。

