「チップバティ (Chip butty)」は、イギリスの労働者階級の歴史から生まれた、バターを塗ったパンでフライドポテトを挟んだサンドイッチです。
安価でボリューム満点、エネルギーをチャージできる庶民のファストフードとして、19世紀頃から現在まで長く愛されてきました。
当時、爆発的に広まっていたフィッシュ・アンド・チップスにくらべて、さらにお安くお手軽に、お腹いっぱいになれるメニューとして、労働者たちに重宝されたそうです。

いかにもイギリス的な発想とビジュアルで、なんとも言えない貧相なイメージがありますが、自分はこれ、意外と悪くないんじゃないかなと密かに思っていました。
実際、バーガーキングもフライドポテトを挟んだバーガーを出したことがあり、自分もタイミングが合えばぜひ食べてみたかったです。

中東のシャワルマを食べたことがある人なら、中にフライドポテトが何本か入っていたことを思い出しませんか。
ピタパンにグリルチキン、そしてガーリックマヨネーズと、これだけでも十分美味しいのですが、そこにフライドポテトが加わると、美味しさが一段アップしたんですよね。

ウズベキスタンのシャウルマは少し厚めのポテトチップスが入っていました。こちらも美味しかったです。このように、パンとフライドポテトはよく合うんです。

だからといって、フライドポテトがメインのサンドイッチというのもどうなのか、こればかりは実際に食べてみないとわかりません。どこかでチャンスが巡ってくれば・・・。
なんてことを数年おきに考えていた自分ですが、なんとここベトナムに、ありました、フライドポテトがメインのバインミーが。
ベトナム人にとってもさすがに奇抜なメニューなのか、どのバインミー屋にもあるというものではありません。
自分は自宅から歩いて15分くらいのところにある Bánh Mì Nem Khoai (Map) というお店を見つけ、さっそく行ってきました。

値段は27,000ドン (160円)。意外と高いな、というのが正直な感想。卵焼きのバインミーなら1万ドン (60円) からありますからね。

まあでもパンも大きいし、ポテトは二度揚げしてほかほかだし、青パパイヤあり、パテ (お肉のペースト) ありで、思っていたよりずっと具だくさんでした。

マヨネースが味の基本で、ピリ辛のチリソースが名アシスト。パンとポテトで水分を持っていかれ、口の中がもっさりするのではないかという心配は杞憂に終わりました。
次はケチャップと酸味のあるマスタードを用意しておこう、などと想像が捗りましたよ。結論、フライドポテトのバインミーはすこぶる美味しかったです。いつか本場のチップバティも食べてみたい。