砕米 (さいまい) とは、玄米を精米する工程や運搬の途中で、割れたり欠けたりして細かく砕けてしまった米粒のことです。
規格外として安価に流通しますが、日本では米菓 (せんべい) の原料や家畜の飼料などに利用されます。
ここベトナムでは、砕米 (コムタム/Cơm Tấm) は昔から食べられてきましたが、今や人気の主食になっています。使うお米も粒をあえて砕いているのだそう。
"Taste Atlas" の「世界の米料理 (⇒コチラ)」にもコムタムはランクインしています。ベトナム料理の中ではコムタムがトップランク。
発祥は南部ですが、ハノイにもコムタム屋はたくさんあります。昨日の投稿でベトナム炒飯コムザンを取り上げましたが、コムザン屋よりコムタム屋の方が断然多いです。
コムタムは炊いた砕米に焼き豚・目玉焼き・豚皮・練り物など様々な副菜を添えて出されます。
この週末、せっかくなら人気のお店に行こうと、向かった先は「Cơm Tấm Sà Bì Chưởng (Map)」。Googleマップのレビュー数7千件以上という大人気店です。

お店に入ったのは土曜日の11時過ぎ。オーダーを終え (先払い)、着席した時はガランとしていた店内も、食べ終わる頃にはすっかり満席に。

奮発してお店で一番高いメニュー (豚スペアリブ) をオーダー。税込み 124,200ドン (745円)。ベトナム料理で1食 (単品) 10万ドン (600円) 超えは自分初めてかも (B級グルメ専門なので)。

お米は少しラード混ぜ込み? おかずは典型的ラインナップ。細い麺のようなものが煎り米粉で和えた豚皮です。目玉焼きは黄身トロトロ、隠れていますが練り物も。

しかし骨付きスペアリブは迫力が違いますね。これぞ眼福。そして豚肉にはやはり甘辛ダレが最高に合います。本当によくわかってらっしゃる。

砕米 (コムタム=Broken Rice) の食感は、想像とは違ってかなりモチモチしていました。最初はもち米かと思ったくらい。でもたぶん普通のうるち米のはず。

モチモチしているけれど粒が砕けて小粒なので、本当に程良く軽いモチモチ感なんですよね。ご飯としてめちゃめちゃ美味しかったです。これは流行るわけだ。
それまでは貧しい人々の食べ物であった砕米を、ご馳走にまで昇華したベトナム人の探究心と食いしん坊ぶりには敬服せざるを得ません。
もっといろいろなお店でコムタムを食べてみたくなりました。そしていつかは、本場と言われるホーチミンでも。