A Dog's World 

~海外で暮らす・日々の記録・旅の記憶~   

ご飯は箸かスプーンか

このところカレーが食べたくて、「ベトナムカレー」ってないのかなとずいぶん探しているわけですが、これがなかなかどうして、ぜんぜん見つかりません。

タイなんてカレーだらけでした。正確にはゲーン (แกง) と言ってスープの総称ですが、日本ではしばしば「タイカレー」と呼ばれます。グリーンカレーもゲーン。

自分のタイ時代を思い返すと、毎日のお昼ご飯はカオゲーン (カレーやスープ状のおかずをご飯にかけた、いわゆるぶっかけ飯) ばかりでした。

カオゲーンはタイの代表的な庶民料理です。おかずを選べるので、毎日これという人も珍しくありません。自分も大好きです。

ここでふと、ある考えが頭をよぎりました。そう言えばタイでは、ご飯をスプーンで食べていたなと。

社食には麺料理もあり、麺の人には割り箸が渡されましたが、ご飯物の人はホールに置かれたスプーンとフォークを各々取って使っていました。

そしてここベトナム、ご飯はおそらく箸が優勢です。お昼ご飯の時に周りのテーブルを見渡すと、ほとんどみんな箸。中にはレンゲで食べる人もいなくはないですが。

そもそもスプーンがありません (うちの社食は)。レンゲはありますが、これは基本的にスープ用。タイとの違いは、果たして・・・。

タイとベトナムなんて同じ様にお米の国だし食文化も似たようなものじゃないの?、などと浅はかな知恵のまま来てしまった自分。

しかしこうして暮らしてみると、意外に違うものだなと気づくことが多いです。そしてこれ、冒頭の話にもつながるのですが、おそらく料理の違いなのではなかろうかと。

タイ米もベトナム米もどちらも美味しいですが、どちらかと言えばタイ米の方がサラッと軽くパサパサしていました (そういうお米が好まれます)。

なので必然的に、ゲーン (汁っぽい料理) が発達したのではないでしょうか。逆に、ゲーンが好きだからお米もパサパサしたものが好まれたのかもしれません。

ハノイに来て早々コチラに投稿したように、ベトナム米はタイ米にくらべもっとモチモチしていて美味しいと思います。

ベトナム人はモチモチご飯が好きだとしたら、おかずもそれほど汁気は必要ありません。そしてそんな組み合わせなら、スプーンではなく箸で容易に食べられるわけです。

なんだか急にあれこれつながったような気がしました。そこに思いが至った自分を褒めてあげたい気分。

けれどもそれはつまり、ハノイでベトナムカレーを探してもなかなか見つからない理由のひとつなのかもしれません。

ちなみに、ずらりと居並ぶおかずから、何品か選んでご飯に載せるスタイルの食堂はタイにもベトナムにもあります。見比べると、やはりタイは汁気 (ゲーン/カレー) が多い。

カオゲーン@タイ

コムビンザン@ベトナム