海外生活、1食 "4~6" の法則
海外旅行で思い出作りに散財することは自分もこれまで散々やってきましたが、その国で暮らすとなると、おのずと金銭感覚もローカル目線になってくるものです。(※参考過去記事:タイ生活の金銭感覚)
たとえば外食の値段。タイは1食40~60バーツ (140~210円/2018~2022年当時)、ウズベキスタンは4万~6万スム (480~720円/2023~2025年当時) を基準にしていました。(※参考過去記事:ウズベキスタンの外食の値段)
ここベトナムは、1食4万~6万ドン (240~360円) といったところ。なぜか不思議と「4~6」という価格帯が一致しています。
4xだとお店は限定されるけれどまだまだある、5xが実質ここからスタートゾーンで、6xだともう少しあれこれ選べる、というのも共通。
では日本で1食400~600円だとどうか。やや簡素な食事になってしまいますが、毎日のこととなれば、この価格帯はけっこう現実的な線ではないでしょうか。
もちろん、どの国も上を見たらきりがありませんが、これらの金額は現地中間層、ごく普通の庶民の金銭感覚ともマッチしていると思います。
これが一段上の価格帯 (8x~12x) になると、3ヶ国とも大抵の "普通の" 食事が可能に。日本でも800~1200円あればそれなりに良いランチが食べられます。
2018年当時、タイ政府高官がバンコクの食堂経営者に対し、1食 (1皿・1杯) 40バーツを庶民のために死守してほしいと要請していました。(※下の写真は単品40バーツ、スープ付き45バーツのカオマンガイ屋台)
その後、タイは新型コロナ禍に突入。商売がどんどん厳しくなり、自身の滞在の最後の方は (2022年)、1食40バーツのお店はだいぶ減っていました。


4万ドンのリアリティ
自分は、食事代が「日本円だといくら」と考えるのは後になってからです。あるいはもうぜんぜん考えないことも。現地の生活観 (というマインドを持つこと) が大切だなと。
例えば1食600円、日本なら安い方の食事代ですが、これが1杯10万ドンのフォーだとしたら、そんなの普通はないし、あったら特別メニューか、そもそもが高級店です。
もちろん自分も一段上の価格帯 (8万~12万ドン/480~720円)、あるいはそれ以上の食事もしますが、やはり毎回ということはなく、だいたいは4万~6万ドンのご飯を選んでいます。
ハノイには和食店・日本風居酒屋もたくさんあります。人に誘われれば断りませんが、自分1人で1食20万ドン (1200円) の食事など、ちょっと選択肢には上がりません。
自分は下戸ですが、一緒に行った人たちがお酒を飲んだりすると、和食のお会計 (割り勘) なんてたちまち30万~40万ドン (1800~2400円) に。
付き合い飯は楽しいし支払いも苦ではないのですが、「これ普段の何食分?」などとつい頭の中で計算してしまう自分がいるのも事実です。
・・・と、ここまで書いて、あらためて日本円に換算して考えると、我ながらずいぶんみみっちいことを言っているなあと。まあいつものことですが。
けれども、もともとB級グルメが好きだし、海外にいるなら現地料理を食べたいし、節約のためではなく、あくまで結果的に低価格帯のご飯に集中しているのです、と、ここはひとつ声を大にして言っておこう。
では、実際これまでにハノイでいただいた、そんな価格帯の料理をご紹介します。どうでしょう、十分満足できそうではないですか?
■10,000ドン (60円)
シンプルな具材のバインミーなら1本1万ドンのお店を見つけることもさほど難しくありません。パン屋で売られていたパテのみバインミーはパンがさすがの美味しさで満足できました。職場の裏門横にあるバインミー屋の卵焼きのみ (+青パパイヤ無料) も普通に美味しかったです (ハム追加で1本2万ドン)。


■25,000ドン (150円)
ベトナムのお雑煮とも呼ばれるバインドゥックノン。味もよく、量的にもお茶碗1杯分と朝ご飯にジャストサイズでした。

■30,000ドン (180円)
ブンズィウは、ベトナムではむしろフォーより一般的な米粉の細麺です。見た目はほぼ素麺 (そうめん)。トッピングなしの素の状態なら、この値段でも食べられます (写真のお店は揚げ豆腐のトッピング付き)。スープは魚介系、トマトの酸味と旨味が加わって、蒸し暑いハノイでも実にさっぱりといただけます。

■35,000ドン (210円)
ハノイの町中で食べるフォーとしては、35,000ドンは安い部類。茶色い幅広麺のバインダーも然り。どちらもトッピング (肉・魚・ハム) 次第で値段が上がりますが、写真のとおり、安くても素うどんのようなことはなく、さほど見劣りしません。


なお、日本人に人気の "Pho Thin (フォーティン)" は、単一メニューで1杯9万ドン (540円) と、冷静になって考えるとけっこう高い (旧市街にあるミシュランガイド掲載店よりも!)。まあ自分もここのフォーは好きだし明らかに牛肉の量は多いですけどね。ちなみに今のところ10万ドンを超えるフォーは見たことがありません。

■38,000ドン (228円)
値段はお店によっていろいろですが、写真のバインセオとバインミーはこの値段でした (バインミーはチャーシュー、ローストチキンそれぞれの値段)。バインセオは予想外にボリュームたっぷりでお腹にたまりました。


■40,000ドン (240円)
けっこうあります、1杯・1皿この値段。写真はフォーガー (鶏のフォー)、フォーソトバン (牛モツ煮込みフォー)、バインミー (この値段ならハムたっぷり)。



何より自分は毎日職場の食堂で4万ドンのお昼ご飯を食べています。なので4万ドンはリアリティのある数字。おかずは日替わりのため飽きずに食べられます。


■45,000ドン (270円)
4万ドンの麺より少しトッピングが良いか、あるいは特別 (というかマイナー) な料理か。写真はフォーソトバン (上とは違うお店)、ブンズィウ+チュンビロン (※バロット)、ミーワンタン (ワンタン麺)、ミエンルオン (鰻のスープ春雨)、ブンボーフエ (太麺を使ったフエ地方の料理)。





■50,000ドン (300円)
選べる料理に幅が出てきます。ブンチャー (焼き肉つけ麺)、バインクオンラー (米粉の薄生地つけ麺+肉追加)、バインミーチャオ (ベトナム風ハムエッグ)、バインミーソトバン (ベトナム風シチュー+パン)、ブンオック (タニシのスープヌードル)、ブンズィウならトッピングに牛肉追加可能。






結局、ヌードル系はどれもトッピング (肉・魚・ハム・卵など) の差が値段に反映されるので、どれを食べてもコスパが悪いとは思いません、どれも値段相応。
お腹の具合でもう少しトッピングを追加したい時は高い方を頼んでいますが、全部載せでもたいてい7万~8万ドンで収まります。ありがたや。
なお、日本でラーメンに「1000円の壁」があるように、ベトナムでも「10万ドンの壁」が、とくに麺料理にはあるように思います。
さて、今日は何を食べに行こうか。