A Dog's World 

~海外で暮らす・日々の記録・旅の記憶~   

ベトナムあるある?フランスパンが噛めない!?

ベトナムに来て1ヶ月ちょっと経ちました。これまでの海外赴任にはつきものだった、「ちょうど1ヶ月で一旦緊張の糸が切れ2~3日寝込む」なんてこともなく、無事に過ごしています。

毎日美味しいベトナム料理を食べ (たまに自炊)、いい国だなあと思いながら何の不満もなくここまで来ましたが、先日これまであまり経験のない、衝撃的なことがありました。

職場の向かいにフランス系の病院があり、そこのパン屋が本格的 (フランス風という意味) で美味しいと教えてもらい、フランスパン (フィセル?) とクロワッサンを買って帰りました。

帰宅してさっそく実食。棍棒のようなカチカチの感触と立ち上る小麦粉の香りにワクワクしながら、ひと口分手でちぎろうとしました。

バリバリと表面が割れる音、ムギュウッとひねってもなかなか切れないパンの弾力に、思わず笑みがこぼれます。久しぶり、この感覚。

そうしてパクリとひと口、ハムハムと噛もうとしたその瞬間でした。思いもよらない弾力に顎が負け、「え?噛めない!?」と顎の動きがフリーズしてしまいました。

2~3秒の思考停止後、気を取り直して再び両の歯をギュッと噛みしめました。しかし、こんなにも噛めないものかと驚くほど、パンの弾力が高い壁となって立ちはだかったのです。

これはきっとこの1ヶ月、柔らかいものしか食べていなかったからです。知らぬ間に、急激に噛む力 (咬合力) が低下していたのだと思います。もうそうとしか考えられませんでした。

パンひと切れに咀嚼10~15回ほどでしょうか、たったこれだけのことでも顎が疲れてしまい、途中休憩を挟まなければなりませんでした。こんなことは初めてだし、もうショックで。。。

確かに、ベトナムに来てからは米粉麺中心の食生活で、その他のベトナム料理も基本は柔らかいものばかりでしたから、ほとんど噛む力を使っていなかったようです。

そう言えばこの間ソイ (ベトナム風おこわ=もち米) を食べた時 (⇒コチラ)、やけに食べごたえがあったと感じたのは、単に噛むのが大変だったのかも。

パンは2切れいただいたところで一旦ギブアップ。ヤバいです、マジで、圧倒的咬合力低下。人間の筋力低下って、本当にあっという間なんですね。

これは顎の再訓練が必要。とりあえず麺の頻度は減らそう、そしてもっとお米を食べよう。スルメとかジャーキーとか、ローカルの乾物がたしか市場でも売られていたな。

ちなみに、「ベトナムにはバインミーがあるでしょ?」と思われるかもしれません。しかしこのパン、見た目はフランスパンですが、実はずっと柔らかいんです。

思っていたより全然ネッチリ・モッチリしていません。外は薄っすらパリパリ、中はフワッとしていて、その軽さがまた美味しいんですけどね。

生まれてこの方、フォーやブンばかり食べているベトナム人の顎の力では、本場のフランスパンには到底太刀打ちできないでしょう。おのずと柔らかいパンになるようローカライズされたのだと思います。

* * *

同じパンでもウズベキスタンの、とくにサマルカンドのノン (パン) は、ものすごくズッシリ重たいパンでした。あれをゆっくり噛み締めて食べるのは、本当に美味しかったな。

ウズベキスタンではプロフのかために炊かれたお米を食べていたし、シャシリクでお肉の塊もよく噛んでいたし、ラグマン (ウズベキスタン風うどん) の麺もだいぶコシが強かったです。顎の力は相当鍛えられたんだろうな。ああ懐かしい。