いろいろな麺料理があるベトナムですが、ほとんどは米粉の麺。自分も好きでよく食べていますが、こうもライスヌードルが続くと、たまには小麦粉の麺、とくに中華麺が食べたくなります。
タイで暮らしていた時は、それこそ週に何度も中華麺 (バミー) を食べていました。お店は星の数ほどあり競争が激しいため、麺のコシ、スープのキレ、トッピングのバリエーションなど、どこもレベルが高かったです。
※参考過去記事:タイ料理まとめ:麺類 (2)
そんなタイの記憶もあり、また中国とは距離的にも近いベトナムのこと、中華麺の料理 (要はラーメン) もたくさんあるだろうなと思って来てみたら、意外にもあまりポピュラーとは言えない状況。
米粉麺のフォーやブンとくらべたら、ローカルの中華麺 (ミー/Mỳ) はお店の数が圧倒的に少ない中、先日訪れた2店舗に完全な納得はしていないものの、それでもやはり中華麺は美味しいなと、あらためて思ったのでした。
■Mỳ vằn thắn sủi cảo (Map)
とりあえず自分の生活圏で店舗検索したところ、レビュー数が400件近くと一番多かったのがここ。日曜の午後に訪れたところ、お客さんもそこそこいました。
ベトナム語の店名から何のお店か容易に想像できるし (ミー・雲呑・水餃)、何より漢字が併記されていて、お店の看板だけで親近感が湧きました。

初回はどこでもトッピング全部のせを頼むことにしていますが、ここでもそうしました。まぜそばもありますが、まずは汁麺から (55,000ドン/330円)。
チャーシュー・茹でエビ・揚げワンタン・茹でワンタン (水餃子)・茹で卵・揚げた豚の皮。ニラ (アサツキ?) も色鮮やかでグッド。

スープはいい意味で安いカップ麺みたいな味。やや甘いのはタイと同じ、東南アジア風味。ちょっとジャンキーで王道のB級グルメと言えます。
こういうはっきりした味、要は下品な味 (いい意味で!) は、フォーやブンの真面目な味つけ (自然な味わい) とは一線を画しています。
多少は化学調味料が入っていてもかまわないから、たまにはこうしたパンチのあるラーメンが食べたいんだよねと、そんな欲求をしっかり満たしてくれました。
ただし、麺は期待していた分、やや不完全燃焼。茹で上がった麺の表面がなんともモッサリしていて、湯切りがイマイチというのがアリアリ。茹でワンタンも然り。
量もあったし久しぶりに小麦粉麺の美味しさを堪能できましたが、喉越しという点では改善の余地あり。時間帯にもよるかもしれませんが (朝イチだとまた違うかも)。

■Mỳ Vằn Thắn Phùng Gia (Map)
続いて訪れたのは、ビンコムセンター Pham Ngoc Thach の近くにあるお店。少し辺鄙な場所ですが、仕事帰りに歩いて訪れました。ここもレビュー数は200件以上。
こちらは看板に漢字なし、でも提灯がどことなく中国風。何にしても入りやすいお店でした、お客さんの入り具合も丸見えで。

入店時、ご主人から「ミーワンタン?」と聞かれたので、おもむろにうなずき空いていたテーブルに着席。とくにトッピングの指定はしなくても大丈夫そう。
こちらが渾身の1杯 (45,000ドン/270円)。トッピングは上のお店とほぼ同じ。揚げワンタンが別皿で来たのはカリカリ食感キープのためでしょう、店主のこだわりを感じました。

スープが多めなので (実は麺も少ないので)、一見スカスカに見えますが、トッピングの量はしっかり。皮がプルプルの美味しい茹でワンタン (水餃) は5個入っていたかな。
揚げワンタンは中身がひき肉ではなく、角煮っぽい甘辛のお肉でした (茹でワンタンは普通にひき肉)。こういう揚げワンタンは初めて食べたので、ここにもこだわりを感じました。
最初にひと口スープをすすって驚きました、なんというエビ感! エビの殻の香ばしく旨味たっぷりな成分がこれでもかとスープに溶け出しています。
ベースはB級感覚のやや甘口のラーメンスープですが、そこにエビの旨味が加わって、なんとも尊い味わいに昇華。気がつけば夢中でスープを飲み干していました。
麺はと言えば、しっかりぬめりも取れてツルツル・シコシコ感は上々、小麦粉麺の良さが存分に発揮されていました。惜しむらくは、明らかに麺量が少なかったこと。美味しかったのでなおさらそう感じたのかも。
もう1万ドン (60円) 高くていいから麺を増やしてほしい (現地語ができれば大盛り注文できそうですが)。あとは場所がもっと近かったらけっこう通うのに、と思いました。

ハノイではミー (中華麺) も期待できそうです。今後も少しずつ開拓していこう。