ハーバード大学が80年以上続けている「ハーバード成人発達研究 (Harvard Study of Adult Development)」では、人にとって幸せとは何かを探求しています。
1938年に開始されたこの研究は、数百人の男性が対象 (後に家族も含む)、人生のあらゆる面 (健康・仕事・人間関係など) を長期的に調査、数十年にわたり同じ人々を追い続けた超長期研究という特徴があります。
■結論:幸せの核心は人間関係
研究責任者の精神科医ロバート・ウォールディンガーが強調している最重要ポイントは、「良い人間関係が、私たちをより幸せで健康にする」というものです。
■ポイント
(1) 孤独は有害
-孤独な人は健康状態が悪く、寿命も短い傾向
(2) 関係の「数」より「質」
-友達の数よりも「信頼できる相手がいるか」が重要
(3) 良い関係は心だけでなく身体も守る
-良好な結婚や友情は、老後の健康や記憶力にもプラス
(4) 50歳時点の人間関係が老後の幸福を予測
-お金や社会的成功より強い影響を持つ
■よくある誤解
この研究は、次のような一般的な考えを否定しています。「誰とどうつながっているか」の方が重要とのこと。
✕お金が多いほど幸せ
✕成功すれば幸せになる
✕ストレスのない生活=幸せ
■現代人への示唆
・家族や友人との時間を「後回しにしない」
・表面的な付き合いより「深い関係」を大切にする
・定期的に人と会う/話す(対面/オンライン問わず)
■まとめ
★幸せとは「良い人間関係の中で生きること」
* * *
・・・だそうです。確かに孤独な晩年よりは、誰か話し相手がいた方が長生きできそうです。いや、「長生き=幸せ」かどうかはまた別の問題か。
「良い人間関係=幸せ」というのもそうでしょうが、幸せだから心に余裕が生まれて人間関係がより円滑になる、そしてより幸せになるということなのかもしれません。
まずは自分を押し殺して人間関係を作るフェーズを設けてもいいのかな。最初はかなりストレスだと思いますが。ここで挫折して「なら独りでいいや」という人もいるのでは。
もともと人の話を聞くのが好き、あまり我を主張しない、興味・趣味の範囲が広いといった人なら、すぐに良好な人間関係を築けそうです。
自分はどうかなあ。今まで10ヶ国に住んで、各国で知り合った人はたくさんいます。仕事や生活が大変な国も多かったし、そうなるとみんなの結束も強いです。
SNSでつながっている人もたくさんいますが、その国を離れたら直接会うことはほとんどありません。それらは果たして友人と言えるのか、それとも知人止まりなのか。
自分がその気になれば、そんな彼らと久しぶりに日本で会うこともできるのですが (自分日本ではヒマだし)、まあそこまでは・・・ (いつでも会えると思っているから・・・)。
個人的には、「良い人間関係=幸せ」を否定するつもりはありません。ただ、「孤独=不幸」ではないとも信じています。孤独はむしろ「穏やかな人生」と言ってほしい。
いくら孤独と言ったって、周りを見渡せば山もあれば川もある。空には鳥が飛び交い、道路を猫が横断しています。十分にぎやかではないですか、この世の中。
映画を観て涙を流す、お笑い番組で死ぬほど笑う、TVアニメに一喜一憂し、アイドルにうつつを抜かす。うん、幸せだ、間違いない。
要は心の持ちようかなと。人間関係作りに疲弊するくらいなら、もう孤独で結構。幸せの形も十人十色のはずです。
でもひとつ言えるのは、やはり多少のお金は必要ということ。友達との会話は無料ですが (もしくは通信料か交通費)、映画ならしっかり2000円かかりますからね。
「孤独=幸せのコスパが悪い」は真理かも。
* * *
ChatGPTに「これぞ幸せ」という写真を求めたところ、「安心して自分でいられる瞬間」が映っている写真という回答でした。その割に「話題をふれ」とか「演出しろ」とかめんどくさいな。

あと、そんな無防備な瞬間、他人に見られたいわけないじゃん・・・ (だから写真が残ることはない)。AIもまだまだだな (←たぶん自分がひねくれているだけです)。
逆に、不幸そうに見える写真を求めたら、次のものが。なんともイマドキですね。不幸とは思いませんが、友達ではないなと思いました。
