昔は自分もいったん海外に出たら、休暇で日本に帰るのは1~2年に一度が普通でした。どうせ休暇を使うなら、行きたい国はいくらでもありましたから。
そんな自分も昨今は、任国から第三国に旅行することもほとんどなくなり、やりくりして年に2回は休暇を取って、夏と年末年始に一時帰国するのがルーティンに。
なので昔ほど、海外赴任時に「食いだめ」しておこうなんてことも少なくなりました。もちろんそれも行き先によりますが。ではこれまでどうだったか、ちょっとまとめを。
■カタール (3年滞在:帰国0回)
端から任期中に一時帰国する考えなどなく、休暇はトルコやエジプト、ギリシャやイタリアに。イスラム圏だから豚肉はないだろう、もちろん日本食など食べられないだろうとわかっていたので、出発前はとりあえずラーメン (チャーシューメン) をたくさん食べた記憶が。
当時はドーハに中華料理屋が1軒だけあって、ただしコックが香港生まれのインド人で、豚肉も料理酒も使えないため、どこか物足りないと感じることが多かったです。なので現地では、イスラム教徒のインド人 (南インド) のお店でカレーばかり食べていました。
アラブ料理もそれなりに食べましたが、「カタール料理」と銘打ったメニューはなかったし、自分もそれを意識して食べことはありませんでした。任期を終えて帰国して、最初に食べたのはやはりラーメンだったかな。※料理の写真はイメージです。

■サウジアラビア (7年滞在:帰国5回うち避難帰国2回)
赴任時はカタールの経験から、やはりラーメンを多めに食べました。当時リヤドには東京レストランというわりとしっかりした日本食屋があったので、寿司・刺身は予想外に美味しいものが食べられました。
日本からリヤドに戻る前は、しっかり豚肉を食べました。トンカツ・カツ丼・豚生姜焼き・豚骨ラーメン・ハムカツ・餃子などなど。自分は完全に下戸なのでお酒がなくてもまったく困りませんでしたが、呑兵衛の人はサウジに戻る前しこたま飲んだそうです。
中華料理屋はたくさんありましたが、たいていコックはフィリピン人で、どこか甘ったるい料理ばかりでした。もちろん豚と酒はなし。結局、アラブ料理が一番美味しかったです。

■エジプト (3年滞在:帰国3回)
日本人を含む外国人観光客の数が年間何百万人でしたから、レストランは各国料理ありました。ただ、どれもこれも本当にイマイチ。ケンタッキーフライドチキンですら、何をどう作ったらこんなことになるのだろうと不思議でした。
当時カイロには小池百合子さんのご両親が営むレストラン「なにわ」があって、最悪いつでも日本食が食べられると、心のお守りにしていました。多少意地もあって、結局ほとんど行くことはありませんでしたが。
カイロ生活は最初から最後まで本当にストレスたまりまくりだったので、人生で一番気持ちが荒んでいました。日本からカイロに戻る時はもう心の底からゲンナリ。ケンタッキーって本当は美味しいんだなと、日本で涙ながらに頬張ったことも。

■ヨルダン (2年滞在:帰国2回)
エジプトはもとより、アラビア半島各国とくらべても格段に料理 (アラブ料理) が美味しいヨルダンでしたから、出発前に「あれを食べておかなきゃ」という気持ちはさほど強くありませんでした。
そうは言っても、やはり豚肉は意識して食べたかな。まあでも正直、羊肉の方が美味しいと思ったりもしていましたが。そうなってくると次に欲するのが、世界的にもレベルがずば抜けている日本のお菓子。
たまに帰国してせんべいやらスナック菓子やらを口にすると、本当にしみじみ美味しかったです。特別高いものでなくても、なんなら亀田の柿の種で十分満足できました。カルビーのスナックなんてどれも大好きでした (今もですが)。

■エチオピア (3年半滞在:帰国3回)
初めてのアフリカ赴任、しかも当時世界最貧国のひとつでしたから、食事から何から事情がよくわからぬまま、不安な気持ちで赴いたことを覚えています。食事はすぐにエチオピア料理の美味しさに目覚めたので、そこまで不満はありませんでした。
豚肉料理もありませんでしたが、やはり一番大変だったのはシーフード。川魚なら地方出張で時々食べる機会はありましたが、エチオピア滞在中は圧倒的に魚介類を食べる量が少なかったです。
なので、一時帰国中は連日のようにお寿司を食べました。スシローと沼津魚がし鮨は本当によく通ったな。回転寿司様々です。ランチセットも充実、清水に生まれてよかったとつくづく思いましたよ。

■トンガ (2年半滞在:帰国4回)
大洋州に浮かぶ小さな島国ですから、物資はないのが当たり前、それはもう受け入れるしかありません。この時から休暇一時帰国を年2回取るペースができました。
とは言っても、トンガって不思議なのですが、ご飯に対する不満はほとんどなかったんですよね。
レストランの数もバリエーションも少なかったですが、あるものはいちいち美味しかったです。トンガ料理はもちろん、イタリアンも中華も。
日本からインスタントラーメンやスナック菓子を持っていっても、結局もったいなくてなかなか食べられないし、そのうちカビが生えたりネズミにやられたりしていました。
一時帰国で食べたものって、本当にぜんぜん大したものではなくて、実は文明の香りがするジャンクなものだったりしました。コンビニは毎日のように行ったし。

■フィジー (2年滞在:帰国4回)
トンガにくらべたらだいぶ都会のスバ。なんといってもマクドナルドがありましたからね、もう大都会です。レストランの数もトンガとは桁違いでしたが、ご飯は圧倒的にトンガの方が美味しかったと今も信じています。たぶんこの頃からかな、「さわやか」のハンバーグにハマったのは。

■インドネシア (2年半滞在:帰国5回)
日本と直行便での行き来は初めてでした。とにかく近い!もう感動するほど。なので週末+1日 (土日月など) の弾丸帰国も経験しました。かなり疲れましたが、どうしてもという用事がこなせてよかったです。
日本企業の進出も盛んでしたから、日本人街と呼ばれる地区 (ブロックM) もあって、食べようと思えば普通に美味しい日本食がいつでもいただけました。しかも値段がそんなに高くなかった (たぶん人件費が安いから)。
自分はインドネシアのローカルフードを好んで食べていましたから、日本食欲求は低めでしたが、日本に戻った時はインドネシアでは食べられない「吉田のうどん」とか「富士宮焼きそば」とか、ちょっとスペシャルな地方B級グルメを楽しみました。

■タイ (4年滞在:帰国7回)
ジャカルタよりさらに日本から近いバンコク。帰国回数は週末+1~2日の弾丸帰国2回を含みます。新型コロナ禍は2年近く閉じ込められましたが、なんとか乗り切りました。
日本食屋の数はジャカルタの比ではなく、それこそ何軒あるのか把握は困難。高級寿司店から吉野家・ココイチ・リンガーハット、大戸屋・スシロー・ペッパーランチ、etc。
なのでわざわざ日本で食いだめする必要性は感じなかったし、かといってタイで日本食は食べず、ほぼ100%ローカルフードを楽しみました。食材のタブーもなし。
なのでタイミングが合えば、由比の桜えびやしらすをいただきました。こればかりはタイでもなかなか食べられませんでしたから。

■ウズベキスタン (2年滞在:帰国5回)
久しぶりのイスラム圏、当然ながら赴任前は豚肉をたくさん食べましたが、それより何より、二重内陸国ということもあって、シーフードは想像以上に食べる機会が少ないことに驚きました。
なので最初の休暇一時帰国では、魚介類 (寿司・刺身・焼き魚・浜焼き) を食べまくりました。
お肉はウズベキスタンで一般的な羊肉が本当に美味しくて、まったく豚肉欲求は湧きませんでしたが、基本は川魚しかなかったので、こんなに海の魚が恋しくなったのはエチオピア以来でした。

■ベトナム (滞在2年/予定)
これから赴くハノイには、日本人が4000~6000人もいるそうです (ホーチミンは9000~1万人、ダナンなどその他数百~1000人)。当然、日本人街的なエリアもあり、日本食屋が多数。
ベトナム料理も食材のタブーはほとんどなさそうだし、何を食いだめすればよいのだろうとあれこれ考えましたが、結局アイデアがまとまらず。
とりあえず昨日は桜えびが載ったおそばをいただきました。まあこれくらいかなあ。出発まであと数日ありますが、さて、最後の晩餐はどうしたものか。。。

ちなみに本日、市役所に海外転出届を出したところ、非居住者になってもマイナンバーカードが継続使用できるようになったそうで、合わせて手続きをしました (ウズベキスタン赴任時はカードが無効になった)。ありがたや。いや、もともと当たり前のことだな。