A Dog's World 

~海外で暮らす・日々の記録・旅の記憶~   

エチオピアのコーヒーセレモニー

3月24日は「おもてなしの日」だそうです。昔、エチオピアで不思議なコーヒーをいただいたことを思い出したので、過去記事からピックアップ。

コーヒーセレモニー

コーヒーセレモニーはエチオピアの伝統的な習慣で、日本の茶道のように、コーヒーを飲むことを儀式化したおもてなしの作法のひとつです。手順は大体次のとおり。

(1) 青草を敷き、セットを設置する
(2) 乳香などのお香を焚く
(3) コーヒーの生豆を鉄鍋で煎る
(4) 煎り上がった豆の香りを客にかがせる
(5) 豆をつぶして粉にする
(6) 水とコーヒー粉をポットに入れ火にかける
(7) おつまみにポップコーンなどを食べる
(8) 一度で粉は捨てず3煎目まで淹れる

一般家庭に呼ばれた時だけでなく、エチオピアレストラン、ホテル、ブンナベット (コーヒーハウス) などに行けば、どこでもコーヒーセレモニーを楽しむことができます。

また、コーヒーをいれるのは女性と決まっています。2煎目、3煎目のコーヒーには、砂糖ではなく塩やバターを入れることも。塩コーヒー、バターコーヒーも、意外に美味しいものです。

* * *

アムハラ州の地方に出かけた時のこと、車にトラブルが発生したため、動かなくなった車を路上に残し、10分ほど歩いてたどり着いた小さな村で電話を借り、救援が来るまでブンナベットで休むことにしました。

見慣れぬ外国人の姿に、コーヒーを淹れていた高齢の女性も普段より緊張気味の様子。一緒に行った現地人スタッフに、「どこの国の人?日本人?初めて見た!」などとしゃべりかけていたそうです。

しばらくして運ばれてきたコーヒーは、おもてなし精神の現れか、カップの縁までなみなみと注がれていました。慎重に口に運び、こぼさないように一口。

すると、なんとも言えない不思議な味わいが。思わず首をかしげていると、スタッフの1人が女性に向かって「ちゃんと淹れたの?」と聞いてくれました。

その女性曰く、これは3煎目のコーヒーで塩を入れてあったのだけれど、外国人だからサービスで砂糖も足してみた、とのことでした。それでなんだかよくわからない味になっていたんですね。

せっかくなので、「ケベ  (バター) も入れて」と頼みました。実はその時までバター入りのコーヒーは飲んだことがなく、ここはついでにと。

外国人からの思わぬ「ツウ」な申し出に、まわりのエチオピア人も「あんたわかっているね!」と一気にテンションが上がりました。

そして黄色いドロッとしたバターをカップに入れてもらい、少しかき混ぜつつ一口飲んでみると、なんだかそれはコーヒーというよりも、ほとんどスープのような味をしていたのでした。

そりゃそうです。塩、砂糖、バターが入っているんですから。でも、なんだか妙に美味しかったことを覚えています。これはこれでアリだなと思いました。その後自宅では、、、試したことはありませんが。。。

この時も含めてエチオピアの地方にはよく行きましたが、やはり車はランドクルーザーが最強です。田舎でトラブルを起こしても、なんだかんだ修理してもらえましたから。

アフリカの片田舎でも、ちゃんとサプライチェーンが機能していたわけです (純正部品ばかりではなかったけれど)。