A Dog's World 

~海外で暮らす・日々の記録・旅の記憶~   

所変わればケーキも変わる(ウズベキスタンのペストリー)

昔から甘いものが好きなので、日本でもどこでも定期的にケーキや甘いペストリーを買って食べています。

日本なら普段はコンビニのスイーツ・菓子パンですが、シャトレーゼにもよく行くし、静岡が誇るキルフェボンも、タイミングが合えば誕生日とクリスマスくらいは訪れています。

今、ロールケーキを頬張りながら、ふと、ウズベキスタンのことを思い出しました。日本のフワフワ・ソフトで甘さ控えめなケーキとは、ずいぶん趣が違ったなと。

まず、ケーキに生クリームはかなりレア。ほとんどバタークリームかカスタードクリーム、またはチョコクリームなど。

ペストリーもそうですが、総じて重い、そして甘い。値段も安くありませんでしたが、ひとつ食べた時の満足感はかなりありました。

そんなケーキとペストリーの数々は、自分が日本で食べているようなものとは、やはり異なりました。以下、そんなものたちのご紹介。

メドヴィク
ロシア風のはちみつケーキ。メド (мед) はロシア語で蜂蜜。19世紀初頭、皇帝アレクサンドル1世の厨房で創作されました。皇后エリザヴェータ・アレクセエヴナは蜂蜜が大嫌いで、蜂蜜の入った料理があると不機嫌になっていましたが、ある時、新入りの菓子職人がそれを知らずに蜂蜜ケーキを作ったところ、皇后はいたく気に入り定番化したそう。蜂蜜のコクのある甘みが美味しい。

ナポレオンケーキ
ロシア風のレイヤーケーキ。フランス軍に勝利した1812年ロシア戦役の100周年の際、考案されたのだとか。多層ケーキで、生地の間に甘いクリームが詰まっています。おめでたい席でふるまわれるそう。写真はボグルソク (お団子パン) とチャクチャクと一緒に会社のスタッフからいただいたもの。独り身に毎回この差し入れの量は、ありがたいけれどきつかった。

ムラヴェイニク
蟻塚 (Anthill Cake) と言う名のペストリー。もちろん由来はその形から。ウズベク語でChumoli ini。ウズベキスタンで初めて出会い食べたお菓子で、ポリポリ・カリカリと軽やかな食感は、なかなかナイス。食べこぼしに注意しながら、楽しく美味しくいただきました。

オペラケーキ
フランス発祥のケーキということは知っていました。以前もどこかで何度か食べたことがあったと思います。記憶を頼りにくらべてみると、コーヒーの風味もしっかり効いていてこちらも美味しかったです。しっかり甘いので、お茶かコーヒーと一緒に食べると至福。トップに "Opera" の文字と金箔が定番?

パンスイス
ブリオッシュスイスはブリオッシュ生地にチョコやカスタードを挟んだパンで、このブリオッシュ生地の代わりにクロワッサン生地を使用したものがパンスイスです。自分はウズベキスタンで初めて食べましたが、生地の美しい縞模様を見て軽く繊細な味わいを想像していたところ、実際にはしっかり目の生地とたっぷり詰まったカスタードがかなり重く、もう心も胃袋も大満足、自分のお気に入りのひとつになりました。

シナモンロール
シナモンロールでさえ、日本のものとはどこか様子が違いました。ご覧のとおり、とにかくアイシングの量が段違い。これはもはや砂糖を楽しむための食べ物では?そしてそれが実にうまい、魔力的な美味しさがありました。

スコーン的な何か
食感はスコーンぽかったです。生地はわりとパサパサ、甘いバタークリームが挟まれ、何より上にかかった大量の粉砂糖がインパクト大。と言うかこれ、ひと口かぶりつくと確実にむせます。美味しいけれど危険な一品。

とにかく重いデニッシュ
なんという名前か確認もせず、見た目だけで買ってみました。ナッツも載っているしさほど甘くなさそうだなと思いましたが、いざ食べてみたらしっかり甘くて重くてバター感たっぷりで、食べごたえ十分でした。ありがたや。

アップルターンオーバー
日本で食べるアップルパイ系とはまた違った、しっかり三角形のこれは、タシケントにたくさんあるカフェ・ボン (Bon!) の人気ペストリー。滞在後半はこればかり買って食べていました。サクッとしたパイ生地、甘酸っぱいリンゴに、表面のジャリジャリした砂糖の食感もたまりませんでした。

チェリーケーキ
ウズベキスタンはチェリーの生産量が多く、季節になると市場や露店に大量のチェリーが出回ります。旬に買えば安くて甘くて本当に美味しいので、自分もお腹いっぱい食べました。そんなウズベキスタンですから、チェリーケーキもポピュラーです。

見てください、このたっぷりのチェリー (コンポート)。この特大サイズはスタッフが突然くれたものでした。きっと半分は食べ残すかもと思っていたら、あれよあれよと食べきってしまいました。甘酸っぱくて美味しかったなあ。

緑色=ピスタチオ
日本だと緑色のスイーツはたいてい抹茶ですが、ウズベキスタンではピスタチオです。トルコのお菓子と同様、ウズベキスタンもピスタチオがよく使われます。ピスタチオは日本だと高級品のイメージがありますが、ウズベキスタンではリーズナブル。

クリームコロネ
『コロネ (Corone/Cornet) は、パン生地を円錐形の型に巻き貝状に巻き付けて焼き上げ、その空洞にクリームを詰めた、日本発祥の菓子パンです』とAIが回答してくれましたが、ウズベキスタンにも同じものがありました。美味しかったですよ。クリームに飢えていた自分はよく買って食べていました。1本1万スム/120円 (当時) でハッピーな心持ちに。