1月4日は「石 (14=いし) の日」ということで、これまでに各国で見てきた天然巨石や巨岩に描かれた壁画、また古代の巨石建造物や岩窟寺院などを、以下まとめてご紹介。
サウジアラビア
首都リヤドの国立博物館には、世界にはまだあまり知られていない古代アラビア半島の文明の遺物がいろいろ収蔵されています。今はカラカラに乾いて砂漠になってしまった半島内陸部ですが、数千年・数万年の昔は緑あふれる大地だったことがうかがい知れます。
■岩絵
サウジアラビアの数少ない世界遺産のひとつ、「ハーイル地方の岩絵 (⇒Wikipedia)」。アラビア半島が砂漠化していった1万年に及ぶ生活様式の変遷が描かれている点が、世界遺産登録のポイントだそうです。


同じ系統の岩絵が首都リヤド郊外にあり、我々は当時それを「グラフィティロック」と呼んでいました。土漠の中に立つ岩山でしたが、普通乗用車 (セダン) でもそれほど問題なくアクセスできたので、週末によく行っていました。岩絵は動物がメイン。きっと昔はたくさん動物がいたんですね。



■土漠の風景
リヤド郊外には、グランドキャニオンのかなり末期といった様相を呈した風景が広がっています。徐々に大地が水に削られ、いずれここも完全な平地になるのかなと、そんな想像が広がります。今はかろうじて巨大な岩がそそり立っていますが、いつか崩れる瞬間が訪れるんですよね。



エジプト
世界の巨石建造物で言えば、古代エジプト王国の遺跡群はもっともスケールの大きなものでしょう。ギザの大ピラミッド然り、ルクソールのカルナック神殿然り。アスワンのアブシンベル神殿も、その完璧なデザインと精緻な加工技術から、これが数千年前に古代人が作ったものだとは、にわかには信じられませんでした。
■ギザのピラミッド

■カルナック神殿

■アブシンベル神殿

■西部砂漠の奇岩地帯
エジプト西部、バハレーヤオアシスに行く手前で観光ガイドが案内してくれた、砂漠の奇岩地帯。そこまで巨大ではなかったものの、十分見応えがありました。下2枚目は水ではなく風 (に飛ばされた砂粒) による侵食でしょうか。今にもポキッと折れそうな。


ヨルダン
なんといってもペトラの遺跡が有名です。巨大な砂岩を削って作られた宝物殿 (エル・ハズネ) など、一帯が世界遺産に登録されています。なぜペトラが作られたのかは未だ不明な部分が多く、そのミステリアスな佇まいが世界中から観光客を集めています。
■ペトラ

■ワディ・ラム
ヨルダン南部に広がる赤い砂漠。幹線道路から気軽に立ち寄ることができる割に、アラビアの砂漠の風情を存分に感じることができる美麗な砂漠です。この一帯では、砂漠に横たわる奇岩や今にも倒れそうな巨岩を見ることができます。


トルコ
中東で働いていた時代、トルコには四度旅行で行きました。カッパドキアにも一度。子供の頃からその存在は知っていた奇岩 (キノコ岩) をついに自分の目で見ることができた時は、本当に感慨深いものがありました。
キノコ岩だけでなく、カッパドキアには様々な岩をくり抜いて作られた建物がありました。もちろん泊まったホテルも岩窟ホテル。ちなみにデリンクユの地下都市、閉所恐怖症の自分はガイドに見学不要と言ってしまった。。



エチオピア
エチオピア北部の高原地帯は岩盤が多く畑にも石がゴロゴロしている印象 (逆に南部は泥ばかり)。石材が豊富で、ラリベラに代表される岩窟教会もエチオピアを特徴づけています。4世紀半ばに最盛期を迎えた古代エチオピア王国の都アクスムには、花崗岩で造られた数々のオベリスクなど、今でも往時の繁栄を物語る数々の遺物が残されています。
■ラリベラ

■アクスム
トンガ
ポリネシアの巨石文化と言えばイースター島のモアイ像が有名ですが、トンガにも大きな石を組み上げた祭壇のようなものがあります。また、過去の巨大津波で陸に打ち上げられた大きなサンゴの石が、当時の惨状を物語っています。
■ハアモンガアマウイ
■津波石
タイ
チャイヤプーム県にはタイのストーンヘンジとも呼ばれる「モーヒンカァオ」の巨石群がありますが、自分は未訪問。ひとつ訪れたのは、バンコク近郊にあるワット・サマーン。大きなピンク色のガネーシャ像がインスタ映えスポットとして有名かつ願い事が3倍早く叶うお寺として多くの参拝客を集めています。その敷地にあった、奇跡のバランスを保つ巨石。金ピカに装飾されていますが、見れば見るほどヒヤヒヤする。。
■ワット・サマーン


スリランカ
スリランカと言えばシギリヤロック。自分もこれだけは見たくてスリランカに旅行しました。周辺にはあちこち岩窟寺院があって、そちらも見応え十分でした。
■シギリヤロック

■岩窟寺院

イギリス
ヨーロッパにもいくつか巨石の遺物がありますが、自分が見たことがあるのはイギリスのストーンヘンジのみ。ここは昔から一度は見たかったので、ようやく訪れた時は感動しました。短時間でしたが食い入るように見入りましたよ。

おまけ:日本
実はうちの地元にも「軍艦岩」という巨大な天然石があります。その昔、弘法大師が立ち寄って休んだという伝説が残っているこの巨石は、地元民からは「かあご石」と呼ばれ親しまれています。下から見上げると圧倒されます。
