A Dog's World 

~海外で暮らす・日々の記録・旅の記憶~   

タイラーメンてそんなにしょっぱい?

海外にくらべると日本の外食はどれもしょっぱく感じます。とくにタイから帰国したての頃はラーメンもカツ丼も「こんなにしょっぱかったっけ?」と首をかしげるほどでした。

さんざん食べたタイラーメンも、自分の体感ではかなり薄味の印象。慣れれば十分美味しいので、自分はほとんどそのままいただきましたが、タイ人は卓上調味料 (ナムプラー・砂糖・酢・唐辛子など) で味を好みに (濃く) 調整するのが普通でした。

一例として、ある日の自分が食べたタイラーメンの感想を過去記事から抜粋すると:
『スープはタイラーメンの典型。塩気少なめでフライドガーリックが効いたあっさりスープ。唐辛子かコショウを入れると俄然輪郭がはっきりしてキリッとした美味しさが出てきます。プツプツと歯切れのよい極細麺 (バミー=中華麺) にはやはりこれですね。魚の練り物に豚肉&豚ひき肉が載っているので、けっこう食べごたえあり。フィッシュワンタンは魚のすり身で作った皮 (たぶん) と中身は豚ミンチで、こちらも美味しかった。50バーツ/170円』

やはりそんなに塩辛いイメージはありません。もちろん、タイ料理全体で言えば濃い味付けのものもたくさんあります。ただし塩味 (しょっぱい) というよりは、酸味・甘味・辛味が極端。なのでタイラーメンの中でもトムヤムラーメンは味がかなり濃かったです。

かねてから、タイ保健省は国民のナトリウム摂取量を減らしていくことを目標に掲げていますが、少なくとも日本の外食よりはタイの外食の方が塩分摂取 (ナトリウム摂取) は低いのではなかろうかと考えていました。

2021年、タイの調査研究でタイ人の24時間尿中ナトリウム測定が行われた結果、全国平均は3,636mg (北部3,316mg・南部4,108mg) でした。日本でも同様の調査研究が行われており、AIがそれらをまとめたところ、日本人の平均は4,900mgだそうです。

ナトリウム量✕2.54÷1000=塩分摂取量なので、タイ人は9.2グラム/日、日本人は12.4グラム/日ということになり、ともにWHOの推奨値5グラム/日 (ナトリウム換算約2,000mg) には遠く及びません。タイ政府はここから30%摂取量を削減していこうとのこと。

そういった背景から、今年タイ保健省は次のようなインフォグラフィックを発表しました。タイラーメン5種にどれだけナトリウムが含まれているかという警告イラストですが、どれも1杯で2,000mgを超えてしまうおそれがあります。とくにイェンタフォー (写真)。

あらためてこう言われると、タイではもっと気をつけなきゃいけなかったのかなと思ったりもしますが、日本のラーメンにくらべたらまだだいぶ塩分少なめです。静岡にもある二郎系ラーメンの豚山なんて塩分12.5グラムだそう。

豚山は自分も相当しょっぱいと思いつつ、これはこういうものだからと、その魔力的な美味しさに取り憑かれています。もっとも、スープまで飲み干すなんて境地には至っていませんから、まだセーフでは? (ラーメンの塩分の70〜80%はスープに含まれます)。

あ、そう考えるとタイラーメンはたいていスープまで飲み干していたな。ナトリウム少なめのナムサイ (クリアスープ=塩味) で1,403〜2,397mg (塩分換算3.5~6.0グラム)。うーん、そうだったかあ・・・。そんなにしょっぱいとは思わなかったんだけどなあ (写真は林老五)。

ちなみに日本では外食もよくしますが、家で料理する時はおそらく世間一般よりはかなり塩分控えめ・味薄めです。野菜サラダはレモン汁で食べるし、カレールウは標準の半量で作ったり (日本のカレーはしょっぱい!)。もう完全に薄味好みになりました。