A Dog's World 

~海外で暮らす・日々の記録・旅の記憶~   

インドネシアのローカルスイーツ

広大な国土 (領海) を持つインドネシアは主要各島で気候風土が異なるため、スイーツを含めた料理文化も多種多彩。インドネシアの豊かさを感じるひとつの例がお菓子です。

お菓子は人々のお腹がいっぱいで気持ちも食材にも余裕があって、さらに創意工夫を行う歴史と文化、知恵があって初めて生まれるものだと思うので。

インドネシアには2年ちょっとしか住んでいなかったので、食べることができたお菓子 (ローカルスイーツ) は本当にごくごく一部。

そもそも自分が知らないお菓子もまだまだごまんとあるでしょう。たまに行く出張で地方の名産菓子に出会うと嬉しくなりました。

では、インドネシアでいただいたお菓子の数々を、以下ご紹介します。過去記事で個々にあげていたもののまとめです。

クラッパータルト@マナド
スラウェシ島マナドの名物スイーツ。写真はジャカルタのマナド料理屋「Beautika」でいただいたもの。

植民地時代に西洋文化の影響を受けて生まれた、若いココナッツ果肉とカスタード風クリームのお菓子です。ヨーロッパとアジアのいいとこ取りなスイーツでした。

蒸しパン・揚げパン類@マナド
「Beautika」は他にもローカルスイーツがたくさん売られていました。蒸しパンぽいのが多めでしたが、気になるものを何個か買ってきたので、簡単な説明と感想を。

その1

クエクッメラ/Keukuk Merah (赤)
すりおろしたココナッツを椰子砂糖 (グラ・メラ) やバターで甘く煮たウンティ (Unti) を、食紅で着色したもち米粉の生地で包んだお菓子。味は和菓子 (おもち)。中には茶色いウンティがたっぷり!とは言いにくいな・・・。

クエクッヒジャウ/Kuekuk Hijau (緑)
あんこが緑豆 (ちょっときなこっぽかったのでもしかしたら大豆)。赤いのよりもこちらの方が優しい甘さ。あんこのお餅が食べたいときはこれでOK。

ドドルマナド/Dodol Manado (白い葉っぱ)
豆系ではなくデンプンを使っているので、葉っぱで包まれたのを取り出す時ちょっとベトベトします。甘さ控えめ、シナモン風味、ヒマワリの種 (たぶん) 入り。さっぱりしていて何本でもいける。

チュチュル/Cucur (茶色いUFO)
もち米粉に椰子砂糖とシナモンを加え、椰子油で揚げたお菓子。周りの独特な形は整形したものではなく、揚げると自然にできる形だそうです。中はモッチリ、周りはカリカリ。美味しいけれどかなりヘビーなお菓子。

ラランパ/Lalampa (緑の葉っぱ)
もち米をバナナの葉で包んで焼いたおやつ。けっこう脂っぽいです。具はピリ辛のカツオフレーク。インドネシアで会議に出ると必ずスナックボックスが出てきますが、これがよく入っています。

パナダ/Panada (揚げパン)
ピロシキのような形をした揚げパンで、生地はほのかに甘く具はピリ辛のカツオフレーク。マナドでポピュラーな調理パンです。これもスナックボックスの常連。

その2

パネクッ/Panekuk (緑色)
もっちり&しっとりのクレープ生地でココナッツのあんこ(ウンティ)をくるんでいます。ひと口食べれば口の中が幸せ。

コピコピ/Kopi-kopi (赤茶色)
しっとり&かなりきめ細かなパンケーキ。そのままだと口の中の水分をかなり持っていかれますが、お茶と一緒に食べればサラッと溶けてなくなります。甘さ控えめ。

コヤブ/Koyabu (葉っぱに包まれた)
中身はココナッツフレーク。ウンティというよりはグラメラ(椰子砂糖)を煮詰めたような甘いのが入っています。甘くてくどくて虫歯に響く。1個食べたら大満足。

アパン/Apang (小さな丸)
小麦粉の揚げパンかな。あんこなし、素朴な甘さ、松の実が少し。揚げたてはきっと絶品だろうな。子供の頃こういうのを食べた記憶が。懐かしさ No.1。

ビアポンウンティ/Biapong Unti (大きな丸)
ウンティが入ったあんまん。ウンまん? ウンティはこってり強烈な甘さなのでカロリーが恐ろしいことになっていそうですが、でもだからこそ美味しいんですよね。

どれも1個80円くらい (当時)。トラジャコーヒーと一緒にぜんぶ美味しくいただきました。

* * *

ロティオー/Roti'O
甘くてバターが香るメイプルメロンパンといった、インドネシアローカルの菓子パン、ロティオー (Roti'O)。ライバルはマレーシアからやって来たロティボーイ (Rotiboy)。

心と体がどうしようもなく疲れた時、ふと食べたくなりました。すると束の間、ホッと安心することができたのでした。

ドーナツアボン
揚げ物も甘い物も大好きなインドネシア人だからでしょうか、インドネシアにはドーナツ屋がたくさんありました。

アボン (肉や魚のでんぶ) をたっぷり載せたドーナツがインドネシア人には大人気。甘しょっぱくて不思議な美味しさ。

ドドル@アチェ
アチェ州から買ってきたお土産のひとつ、ドドルは固めの羊羹といったインドネシアのお菓子です。ドリアン味、カカオ味を購入しました。

一緒にいた人がジャックフルーツ味 (ナンカ/Nangka) を買っていたのでそちらとも交換。食べ心地はモッサリしていますが、甘くて懐かしい味。他にもショウガ味とかありました。

ドドルドリアン@ニアス
ニアス島の定番土産 (と信じていますが)、ドドルドリアン (ドリアン羊羹) は、これまで食べたいくつかのドドルの中では、モッチリ度、ドリアン度、味のバランス度で群を抜いていました。とても美味しかったです。写真は次のビカアンボンと一緒に。

ビカアンボン@メダン
ニアス島からの帰りにメダンの空港で買ったビカアンボンはモチモチ・プルプルのケーキ。さすがメダン名物、とっても美味しくいただきました。ジャカルタでも買うことは出来ますが、本場のものは一味違うそう (インドネシア人スタッフ談)。

ビンカ@バンジャルマシン
バンジャルマシンに旅行した際にいただいたローカルスイーツ。現地にはいくつか名物お菓子があるのですが、結局ビンカ (Bingka) しか見つけられませんでした。

ひとつは水上マーケットで、もうひとつは町のお菓子屋さんで。たい焼きの生地がものすごくウエットになったような食感。どちらも甘さ控えめで美味しかったです。

マルタバ
マルタバ (Martabak) の有名店「Markobar」は、ジョコウィ前大統領の息子さんが経営しているお店だそうです。

ベースは小麦粉の焼き菓子で、ずいぶんモチモチしていて甘さは控えめ。これだけでも美味しいです。とくに周囲のパリパリ部分。しかしトッピングがあってこそのマルタバ。

焼き上がったベースは8等分するのでトッピングは最大8種。この日はチーズx1、チョコ系x7という布陣に。

キットカットはまだしも、ハーシーズもキャドバリーもチョコはチョコだし、違いがいまひとつわかりませんでした。

5人で行ったので自分はチョコ1切れ、チーズひと口いただきました。感想は・・・、ただひたすら甘かった・・・。

ピサンゴレン
インドネシアのデザートと言えば、自分はピサンゴレンをイメージします。揚げたバナナがこんなにも甘酸っぱくて美味しいとは。ニアス島ではとくによく食べました (ホテルの朝食で毎日)。写真はジャカルタのカフェでいただいた1皿。

ドリアンかき氷
常夏の国インドネシアでかき氷が食べられるのは嬉しい限り。写真はかき氷の上に練乳がたっぷりかかり、ココナッツの実と凍ったドリアンが載ったデザート。

ドリアンのクセあり感が意外にもマッチ (していたと信じています)。一緒にいただいたドリアンコーヒーは、ドリアンの悪いところばかりが目立つミスマッチの1杯でした。

ドリアンアイスクリーム
ドリアンアイスはかき氷に生ドリアンが載っているものと、ドリアンとミルクを混ぜてアイスクリームにしたものがあります。どちらも美味しいです。冷たいと臭いも穏やか。アイスクリームの場合、たぶん砂糖が加えられていますけれど。

ドリアンケーキ&シュークリーム
バンドンにあったドリアンスイーツのお店「Belah Doeren」で、ドリアンケーキとドリアンシュークリームをいただきました。

シュークリームは上品な甘さの中にもドリアンのワイルドな香り (臭い) がきちんと活かされていて絶妙な塩梅。

ドリアンケーキはフレッシュな果肉がたっぷり詰まっていてこれまた絶品でした。でも正直、ドリアンはあまり加工せず、生で食べる方が美味しいな。

おまけ:メダンのドリアンは臭くない

ジャカルタで、初めて路上の屋台でドリアンを食べたのは、赴任後9ヶ月ほどたった3月初旬のこと。それまではむしろ避けていたかもしれません。

それから2ヶ月、足繁く10回以上屋台に通いました。1回目、2回目はまだ少し違和感がありましたが、3回目から突然、ドリアンのすべてを受け入れるようになりました。

ただ甘さばかりを求めるのではなく、カラメルのようなほろ苦さやエステル香を感じると、それこそ美味しいと感じるようになりました。

屋台にあったのはほとんどが国産 (メダン) のドリアンと、少量タイのモントーンの2種類。輸入のモントーンは高いのでメダンばかりを食べましたが、十分美味しいし、まったく臭くなく、むしろフルーティーと感じるように。

ジャカルタでそれなりに経験を積み、そして訪れたドリアンの本場メダン。お客でにぎわうレストランに入ると、メニューにドリアンケーキの文字が。初めて注文し、おもむろにひと口。

うん、なんだろう、この感じ。真ん中に本物のドリアン。トロトロで甘いけれど、その周りのクリームがさらに甘いので、ドリアンの良さを消してしまっているような。

ドリアンケーキを食べたせいでかえってモヤモヤしてしまい、急遽ホテル近くにあった有名ドリアン店へ行ってドリアンを食べることにしました。

やはり本物は美味しい。そしてやっぱり臭くないと (嫌な臭いではないという意味)、つくづくそう思ったのでした。

満腹のお腹を抱えてホテルに戻ると、玄関にドリアン禁止の張り紙がありました。メダンのドリアンは臭わないのが自慢だと、インドネシア人はみんなそう言うのに。実は、臭っているのかな?(←いや間違いなく臭いんだと思います・・・)