A Dog's World 

~海外で暮らす・日々の記録・旅の記憶~   

ゴリラのブアノイが見る夢は

世界的なゴリラ研究保護機関のダイアン・フォッシー国際ゴリラ財団は、9月24日を「世界ゴリラの日 (World Gorilla Day)」に制定しています。

それで思い出すのが、バンコクのデパート屋上動物園にいるゴリラのブアノイ。飼育環境が劣悪で、当時から内外の動物福祉団体などから批判を受けていました。

まずは、状況がわかるよう、バンコク滞在中に書いた過去記事を。「動物を見て癒やされよう」なんて能天気な考えで訪れてしまいましたが、逆にどんよりする結果に。

デパート動物園 PATA ZOO

[2021.12.23投稿]
MRTバーンイーカン駅から徒歩10分ちょっと (900m)、パタデパートの屋上 (7階) にある「パタ動物園 (PATA ZOO)」に行ってきました (Map)。

Googleマップのレビューにもありましたが (とくに欧米人のコメント)、動物たちにとってはけっして良い環境とは思えませんでした。

もっとも、いくら良さそうな環境を作ったとしても、そもそも気候風土が異なる外国から連れてこられ、意思に反して檻に閉じ込められた動物たちにとっては、いくら人間が工夫をしたとしても、いったいどこまでストレスが軽減できるのかなと。

ということで、いろんな動物 (サルが多い) を見られたのは良かったのですが、気持ちはけっこう複雑でした。なんだか疲れたな。

ちなみに子猿が1匹、檻から出ていました。「このまま遠くへ逃げな!」一瞬そう思ったのですが、逃げたかったらとっくにそうしているだろうし、この子にとってはここしか生きていく場所がないのかなと思ったら、またどんより。。

ゴリラを救え(タイのローカルニュースから)

[2022.10.22投稿] 
タイの天然資源環境省が、国民に寄付を募っています。バンコクのパタデパートにある私設動物園「PATA ZOO」で飼われているゴリラ「ブアノイ (Bua Noi)」を不憫に思う国民の声に応えるためです。

長年に渡りビジターを集めていたパタ動物園ですが、その飼育環境はあまり良いものとは言えず、とくにゴリラについては、別のもっと良い飼育環境に移してほしいと、政府もたびたび陳情を受けていたそうです。

ゴリラはオーナーの個人所有で、絶滅危惧種の輸入が禁止される以前に、ドイツから買われてきました。オーナーからは、ゴリラを買い取りたいなら3000万バーツ (1億1600万円/※当時) と言われているそうです。

飼育下にあるゴリラとしては、タイではこの1頭だけだそうですから、動物園で飼育すればきっと人を呼べると、オーナーも強気なのかもしれません。

なお、ブアノイは30年以上ここで檻に入れられており、もはや野生に帰すことはできないそうです。

現在の状況 (2025年9月)

現在も動物園は営業を続けています。ただし、2025年1月以降、動物園は高齢となったブアノイのストレス軽減を目的として、観覧を1回につき30人以下の少人数グループに制限する新方針を導入しました。

さらに8月には、ブアノイにより多くの休息時間を与えるため、観覧の一時停止が発表されました。

ここ1ヶ月ほどの、Googleマップの最新ユーザーレビューを見てみると、欧米人のコメント (英・独・仏・伊語) は軒並み星1つ。あまりにも飼育環境が悪いためです。

逆に、タイ人 (タイ語) のコメントは星5つが多く、概ね高評価です。単純に、動物に触れることができることを喜んでいます。ゴリラが見られなくて残念というコメントも。

ブアノイ (บัวน้อย、意味:小さな蓮) は1992年からパタ動物園で飼育されている、雌のニシローランドゴリラです。毎晩どんな夢を見ているのでしょう。。。