今日は秋分の日、お彼岸の中日ですね。この時期、昔から家の周りに咲くのが彼岸花。10日ほど前はぜんぜんその気配がなかったのに、本当に突然ニョキニョキッと茎を伸ばしたかと思うと、急に派手で赤々とした花を咲かせます。
この茎が「竹の刀」でスパッと気持ちよく切れるものですから、子供の頃、一番見頃の時に友達と一緒になって切って回ったことがありました。母親に「あーあ、残念」という顔をされ、以来、そんな遊びはしなくなったのでした。
彼岸花、今年もきれいに咲きました。昔より少なくなりましたが、手入れをしているわけでもなく、自然に毎年これだけ咲くのですから、すごいことですね。




この時期、日本が彼岸花なら、エチオピアはマスカルフラワーです。雨期が終わった新年 (エチオピアは9月11日が新年1月1日) の頃に咲き誇る、黄色いデイジーの花。

エチオピアでは9月11日のお正月に続いて、9月27日には「真の十字架 (マスカル) を発見した日」を祝う「マスカル祭」が行われます。
西暦326年、コンスタンチン大帝の母である聖ヘレナが、キリストが磔にされた十字架を発見したことを祝い始められた祭りで、千年以上も続く、大変由緒正しい祭礼です。
マスカルスクエアなど公共の場所だけでなく、いろいろな学校でも大きな十字架が作られ、そして燃やされます。

マスカルは十字架を意味すると同時に、この時期いっせいに咲くこの黄色い花の名前にもなりました。
6月から続いた暗くて寒い雨期が明け、9月はだんだんと暖かくなってくる季節です。畑にまいたテフの種も旺盛に若葉をのばし、アジスアベバはマスカルの黄色い花でおおわれます。







日本で言えばまさに春爛漫。4月のイースターとともに、1年のうちでもっとも結婚式が多くなる時期でもあります。
ふだんは根暗で深刻な顔つきのエチオピア人も、9月はみんなどこかうれしそうでした。自分もエチオピアなら9月が1年で一番好きな季節でした。
