A Dog's World 

~海外で暮らす・日々の記録・旅の記憶~   

ナポリタンに夢中、でもその正解は?

過去、テイスト・アトラスの「世界のマズイ料理100」に何度もランクインしている、スパゲッティ・ナポリタン (以下、ナポリタン)。

イタリア人に言わせると、茹でおいたパスタを再び炒めるとか、トマトソースではなくケチャップで味付けするとか、本当にもう考えられないのだそう。

つまり、ナポリタンの味というよりは、もっぱらその作り方に低評価が集まったのでしょう。であるならば、今後はラーメンやカレーライスのように化ける可能性も。

実際、ナポリタンの味そのものは悪くないという見方が、イタリア人を含む欧米人の間で徐々に広まっているようです (AIによる回答ですが)。

タイやインドネシアにもご当地スパゲッティがありました。イタリア式かどうかなんてこだわらない (知らない) 自分には、どれも本当に美味しかったです。

スパゲッティ・サンバル・トゥラシ (インドネシア)

スパゲッティ・サンバル・マタ (インドネシア)

スパゲッティ・キーマオ (タイ)

トムヤムクン・スパゲッティ (タイ)

中東や大洋州の国々は輸入依存な側面があって、外国の缶詰食品もスーパーマーケットにあれこれ並んでいました。その中にはスパゲッティの缶詰も。

缶詰スパは、若い頃はカタールで単にお腹を満たすために食べ、後年はトンガとフィジーで、懐かしい気持ちで時々口にしていました。なので自分、スパゲッティに求めるハードルはだいぶ低い方。写真はNZのブランド Wattie's。

イタリアと歴史的に関係が深いエチオピアは、イタリアンぽいレストランもそれなりにありました。カルボナーラはどのお店もミルクや生クリームを使っておらず、たいてい生卵が固まって食感はボソボソ。当時、在留邦人の間ではかなり評判が悪かったです。

しかし実際には、イタリアの本場ではカルボナーラにミルクや生クリームを使わず (生卵・ペコリーノチーズ・黒胡椒のみ)、日本のクリーミーなカルボナーラの方がむしろ邪道なのだそう。日本のカルボナーラも美味しいですけどね。

* * *

さて、ナポリタンです。最近、久しぶりに「スパゲッティーのパンチョ」に行ってナポリタンを食べたところ、これはこれで美味しいと、あらためて思いました。もちろん、これが正解という確信などないままでしたが。

ということで、これまで自分が食べたナポリタンを、ちょっとした感想とともにあげてみます。何か正解的なものが見えてくるかなと思ったのですが、予想以上に各店バラバラでした。

麺はスパゲッティ以外もあって、ソースの味付けもけっこう異なるのですが、それでいてどれも「ナポリタンの味」と納得してしまったのは、ケチャップの力技でしょうか。

パンチョ (Map)
・麺:太スパ、モチモチ (ブヨブヨ)
・味:甘い、とにかく甘い
・具:標準 (タマネギ・ピーマン・ソーセージ)
店舗はたくさんあるので、マップは自分が行ったお店のものです。いかにもケチャップの味付けで、甘酸っぱいと言うよりは、とにかく甘かった。でも結局メガ盛り (600g) をペロリだったので、確かに美味しかったです。麺の食感から、むしろ焼きうどんぽいのかも。たまにこの味が無性に食べたくなります。コスパも抜群。

夢の中へ 二代目 (Map)
・麺:中太スパ、ほぼアルデンテ
・味:適度な甘酸っぱさ+旨味
・具:標準
「オモウマい店」で紹介されたお店。テレビ放映時は沼津でしたが、今は富士で営業しています。今回あげたお店の中では、一番スパゲッティとして美味しかったです。「ナポリタンの麺がアルデンテなんてありえない」というナポリタン原理主義者の声もありますが、個人的にはここのナポリタンが大好きです。

古民家喫茶店 油屋 (Map)
・麺:富士宮やきそばの麺、弾力強い
・味:適度な甘酸っぱさ
・具:標準+夏野菜
「100万回生きたねこ」で有名な佐野洋子氏に由縁のある古民家で営まれるカフェ。落ち着いた店内 (室内) は最高の癒やし空間です。特徴は、富士宮やきそばの麺を使っていること。コシが強く、細麺なのにかなり弾力があってナポリタンとしては新食感。野菜もたっぷりで、全体の味をまとめているのはやはりケチャップ。塩梅が大変よろしかったです。

ファットン (Map)
・麺:二郎系ワシワシ麺、モチモチ
・味:甘酸っぱい、酸味強め
・具:標準 (ソーセージではなくチャーシュー)
定期的に奇抜なメニューを提供するラーメン屋さんの期間限定メニュー (名称はナポリタン)。たっぷりのトマトソースはケチャップにかなりトマトを足しているのでは (そして煮詰めているのでは)。強烈な酸味で、自分は大好きな味でした。でもチャーシューよりはソーセージにして、さらにひと味足してほしかったかも。

つけナポリタン@アドニス (Map)
・麺:生パスタ、ムニュムニュ
・味:酸っぱめ、塩味強め
・具:生卵、チーズ
富士市吉原商店街で地域振興のために開発されたB級グルメ、箸でいただくつけナポリタン。ちょっと特殊ですが、これもナポリタンのバリエーションということで今回加えました。正直もはやうどんですが、頭を空っぽにして食べると、確かに美味しいんですよね。つけナポリタン、不思議な食べ物です。

ナポリタン弁当@ほっともっと
・麺:中細スパ、ポソポソ
・味:甘酸っぱさ少なめ、旨味多め
・具:標準
ナポリタンがイタリアンではなく日本の洋食だとしたら、もはやご飯のおかずになると言っても過言ではなく、それを堂々証明してくれたのが、ほっともっとのお弁当です。たぶん旨味調味料だとは思いますが、おかずとしてナイスな味付けでした。これもまたアリ。でもさすがにイタリア人には隠しておきたい一品。

ソフト麺@100円ショップ
・麺:中太スパ、ブヨブヨ
・味:適度な甘酸っぱさ
・具:なし
作ったのはふたつのうち五木食品の方です。自分でタマネギ・ピーマン・ちくわ (ソーセージがなかったので・・・) を加えて作りました。100円でこの味なら、何の文句もありません。味うんぬんよりも、子供の頃に給食で食べたソフト麺を思い出し、懐かしさが込み上げてきたのでした。

ナポリの窯@バンコク
・麺:中太スパ、ほぼアルデンテ
・味:適度な甘酸っぱさ
・具:標準
バンコク滞在中に食べた、ナポリの窯の粗挽きソーセージのナポリタン。テイクアウトしたので少し冷めていましたが、十分美味しかったです。昔ながらのナポリタンと謳っているだけあって、あえてこの感じなのでしょう、チープな味 (良い意味で) が美味しかったです。(※現在は閉業)

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以上、ナポリタンいろいろでした。以前、「料理に見る日本人の多様性」なんて駄文を書きましたが、スパゲッティについても日本人はすごいですね。数多のバリエーションが生み出されましたから。

そして、やっぱり好きです、ナポリタン。昭和レトロブームの追い風で、ますますナポリタンが脚光を浴びるのでは。イタリア人にこの味を認めさせたい、なんて高い志はありませんが、食わず嫌いはもったいないよ、くらいは伝えたい。

なお、今回調べていくうちに知りましたが、ミートソーススパゲッティも実はボロネーゼとは全然違うそうですね。パンチョにはナポリタンに加えてミートソース、ミートナポ、白ナポなんてのもありますから、やはりイタリア人から見たらヤバいお店なのかも。。

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外国料理を日本風にアレンジ (魔改造) することに長けている日本人ですが、日本食が海外でアレンジされていると、途端に怒り出す人がいます。本当はどっちもどっちなのに。特にお寿司はその傾向が強いかも。

写真はウズベキスタンでいただいたお寿司。内容は、マグロ細巻き、アボカドうなぎロール、カリフォルニア巻 (カニカマ入り) 天ぷら、クリームチーズチキンロール、カニカマ焼き軍艦。マヨネーズ強めでしたが、美味しかったですよ。醤油は残念でしたが。