初めて牡蠣を食べたのは、働くようになってからのことです。サウジアラビアのリヤドシェラトンホテルのシーフードビュッフェ (たしか当時3~4千円) で、生牡蠣を。
もちろん輸入の牡蠣で、その頃すでに牡蠣の食中毒といった情報がインプットされていたこともあって、ずいぶんおそるおそる口にしたことを覚えています。
ただ、美味しいとは思いました。好きか嫌いかで言えば好きですが、その後しばらくは、ほとんど牡蠣を食べる機会はありませんでした。
生牡蠣よりは火を通した方が美味しい (自分はその方が好き) と気づいてからは、鍋に牡蠣を入れてみたり、ミックスフライ定食にカキフライがあったらラッキーと思ったり。
そんな、牡蠣とは付かず離れずの関係でしたが、転機はタイで訪れました。現地の名物料理ホイトート/オースワンで、やはり牡蠣は美味しいとあらためて気づいたのです。
ホイトートとオースワンは、生牡蠣とゆるく溶いたタピオカ粉や小麦粉と卵の生地を合わせ焼いたものです。
オムレツというかお好み焼きというか、あるいは牡蠣の卵とじというのか。揚げ焼き風でカリカリ食感のものがホイトート、ソフトオムレツ風の柔らか仕上げがオースワン。
ただし、お店によって柔らかめのホイトートもあれば、かため (よく焼き) のオースワンもあるため、タイ人ですら、どちらかわからない時もあるのだそう。
では、「牡蠣の一番美味しい食べ方は?」というタイトルにしたがって、一応ランク付けしてみようかなと。まずは、自分が食べてきた料理のラインナップを。
■オースワン(タイ)
牡蠣のソフトオムレツ、あるいは牡蠣の卵とじ。タピオカ粉がたっぷり入ってモチモチのものがあったり、熱した鉄板に載せられジュウジュウ音を立てるものがあったり、いろいろなパターンが。
個人的な好みは、粉っぽくなく牡蠣と卵がメイン、そして卵は焼きすぎない状態のもの。ホイトート/オースワンの専門店より、タイ中華のお店で食べたものの方が理想に近かったです。
とくに下の写真、陳再裕 (タンジャイユー) 酒家 (Map) が至高の美味しさでした。牡蠣が甘くてプリプリで。たぶん季節に関係なく食べられると思います。

次の写真は上から、トンキー (Map)、ナイモン・ホイトート (Map)、55ポーチャナー (Map)、ジェナー・シャークフィン (閉業?)、ティップ・ホイトート (閉業)。





■ホイトート(タイ)
牡蠣オムレツ、あるいは牡蠣のお好み焼きとも。ひと口頬張ると、油たっぷりでカリカリに焼いた卵の味がまず広がるので、牡蠣の存在感はやや薄いかも。オースワンよりこちらの方が好きというタイ人は多いです。
やはりタイ人も牡蠣はできるだけ火を通した方がいいのかな。または単にカイジアオ (溶き卵を多めの油でフワッとカリカリに焼いた卵焼き) が好きな人が多いのかもしれませんが。
タイの牡蠣オムレツが食べたいと思い、初めて食べたのが汕頭飯店 (Map) のこれ (下の写真)。量が多く油っこいしとにかく重い一皿でした。果たしてこれが正解なのか、味わうよりも戸惑いの方が大きかったのは、今となってはいい思い出。

次の写真は上から、ホイトート・チャウレー (Map)、ナイモン・ホイトート (Map)、ティップ・ホイトート (閉業)。やはりくらべたら自分はオースワンの方が好きだな。



■牡蠣入りカオトム(タイ)
タイの朝ご飯ではジョーク (お粥) が定番ですが、カオトム (雑炊) もまた人気の一品。具材はいろいろですが、牡蠣 (ナーンロム) を売りにするお店も多かったです。牡蠣の旨味がスープに溶け出し、滋味あふれる美味しさでした。写真は祥記魚湯 (シャンギー/Map)。

■生牡蠣(タイ)
直近で食べた生牡蠣は、2022年のバンコク、バイヨークタワーにある高級中華料理店でした。タイ側から招待された食事会で、北京ダックからフカヒレスープ、そして生牡蠣など、贅沢なものをこれでもかとばかりに出してもらいましたが、日本でさえ心配なのに常夏の国タイで生牡蠣って大丈夫か、などと雑念を抱きつつ、ありがたくいただきました。超久しぶりの生牡蠣は美味しかったですよ。

■牡蠣のガンガン焼き(日本)
ラグビーワルドカップ2019のトンガ戦を観るため、バンコクから札幌まで弾丸で行ってきました。さすが北海道、牡蠣の1粒が大きいし、やはり牡蠣は火を通した方が美味しいなとあらためて思いました。たぶんお酒を使った蒸し焼き。缶の底にこぼれた汁は飲んでも良かったのでしょうか (飲まなかったけれど)。

■カキフライ(日本)
牡蠣料理の中でたぶん一番食べてきたのがカキフライ。それでも2~3年に一度くらいですが。食べればやはり美味しいなと、その都度思います。カリッと揚げられた衣がまず美味しいんですから、そこに牡蠣の旨味が合わさったら反則級ですよね。
写真はココイチの期間限定メニュー、カキフライカレー (1086円/2025年9月)。カキフライだけでも美味しいのに、さらにカレーですから、これはもう近年稀に見る大正解メニューだと思いました。

これまで食べたもの (のうち写真が残っているもの) は以上です。あとは牡蠣鍋とかインスタントラーメンに牡蠣を入れたりとかもしていますが、まあそれらは除外で。
牡蠣料理としては、生牡蠣、蒸し、焼き、フライ、グラタン、鍋、スープ、バター炒め、中華炒め、炊き込みご飯などいろいろありますね。
自分の思いとしては、タイでたくさん食べたオースワンを1位に推したいところですが、お店によって当たり外れが大きいので、ここはやはり安定して美味しいカキフライかなと。うーん、ありきたりな結論か。
一応、自分の順番としては、カキフライ>オースワン>カオトム>蒸し焼き>ホイトート>生牡蠣、かな。生牡蠣の評価は未だこんな感じ。
自分はまだ本当に美味しい生牡蠣に出会っていないのかもしれません。そう考えると、ちょっと期待が持てて楽しみです。