A Dog's World 

~海外で暮らす・日々の記録・旅の記憶~   

アブー・ラハブの両手は滅び・・・

イスラム教の聖典コーランの初期の啓示は、印象的なフレーズの宝庫です。シンプルで力強く、人々に明確なイメージを与えます。

何か有名な詩の一編と言われても納得してしまうのではないでしょうか。では、その中から自分が好きなものを3つピックアップ。

包み隠す章 (1~19節)

太陽が包み隠される時
諸星が落ちる時
山々が散る時
孕んだ雌駱駝がなおざりにされる時
野獣が恐怖に群れなす時
海が沸き立ち溢れる時
魂が肉体と結ばれる時
生き埋めの女児が罪を問われる時
天の帳簿が開かれる時
天が剥ぎ取られる時
地獄の炎が上がる時
楽園が近づく時
全ての魂はその所業を知る
沈み行く諸星において誓う
軌道を描き没する諸星
暗闇を迎える夜において
夜明けを迎える朝において
これは高貴な天使の言葉

不信者たちの章

言ってやるがいい
不信者たちよ
私はお前が崇めるものを崇めない
お前は私が崇めるものを崇める者ではない
私はお前が崇めてきたものの崇拝者ではない
お前は私が崇めてきたものの崇拝者ではない
お前にはお前の信仰があり
私には私の信仰がある

棕櫚章

アブー・ラハブの両手は滅び
彼も非業の死を遂げよ
儲けた金も役には立たず
やがて業火で焼かれるだろう
彼の妻は薪を運ぶ
首に棕櫚の荒縄かけて

* * *

いかがでしょう、まるで黒い炎をまとっているような、見事なまでのダークファンタジーではないですか。なんともイマジネーションをかき立てられます。(※注:ファンタジーではなく事実に基づく描写、のはず)

仮にムハンマドが預言者ではなく詩人だったとしても、彼の言葉は間違いなく後世に残ったことでしょう。(※注:こんな言い方をしてはいけませんね、はい)