クロスカブ110は2013年に初代 (JA10) が発売され、その後2018年のモデルチェンジ (JA45) を経て、2022年から新設計エンジンなど大きな変更を施した現行モデル (JA60) が販売されています。自分のクロスカブはJA60。
JA45からJA60に代わり、ロングストローク化されたエンジンは粘りのある低中速域と、よりマイルドな走行フィーリングを生み出したと言われます。ただ、エンジンのチューンナップというよりも、厳しくなった排ガス規制への対応 (デチューン) とも言われていますが。
フロントブレーキのディスク化やABSも相まって、長く乗ったエイプ100 (2005年製) とくらべると、走行中の車体の安定感・安心感は段違い。エンジンのメカノイズも振動も少なく、上質な乗り心地です。
現状、パワー感含めほとんど不満はありません。ドライブスプロケットを14丁から15丁に交換していますし、所詮110ccエンジン (8馬力) ですから、そこまで力強い走りは最初から期待していません。
ただ、アップダウンの激しい国道52号線を走っていると、たまに「もう少しパワーがあったらな」と思う時があります。4速アクセル全開で40km/hに落ち込むような上り坂で、後ろから速い車が迫ってきた時です。
手っ取り早くパワーアップするなら社外品のマフラーに交換すればいいのですが、排気音が大きくなるのは避けたい自分。エイプ100にヨシムラ管をつけて20年近く走りましたから、もううるさいのは卒業です。

15年ほど前に乗ったスポーツスターXL883Rは、あまりにマフラーの抜けが悪くパワー不足も甚だしかったので、ハーレーの北米仕様純正マフラーをeBayで落札し装着、ようやく本来のパワーと、いかにもハーレーなまあまあ大きめの排気音を手に入れたのでした。

VTR250も購入してすぐモリワキのマフラーに交換。このように、自分にとってオートバイのマフラー交換は、もう当たり前のことでした、これまでは。

YouTube動画を見漁っていたら、ひとつ面白い情報がありました。それは2世代前のモデル (JA10) の純正マフラーが、現行モデル (JA60) にそのまま装着できるというもの (小細工は必要とのこと)。
当時は排ガス規制が今より緩く、その分マフラーの抜け (排気効率) が良いため、現行モデルのマフラーと交換したら、社外品マフラーのような (ただし効果は若干の) パワーアップが見込めるというわけです。
排気音は、ホンダ純正品ですから当然うるさくはないはず。明け方聞こえてくる、新聞屋のカブのあの音です。ということで、さっそくJA10の中古マフラーをオークションで購入しました。
実は、購入したマフラーは初代クロスカブ110のものではなく、同時代のスーパーカブ110のものです。当時はどちらも同じ型式名 (JA10) でした。その後スーパーカブはJA44⇒JA59、クロスカブはJA45⇒JA60と異なる型式名に。
ネット動画や先人たちのブログからは、「スーパーカブJA10のマフラーではダメ、クロスカブJA10のものでなければJA60にはつかない」とまでは読み取れなかったため、まあ大丈夫だろうという楽観的な気持ちで購入に至りました。

結果、問題なくつきました!スーパーカブ110 (JA10) のマフラーは、クロスカブ110 (JA60) にそのまま装着可能でした。ネジ穴位置などすべて共通 (ヒートガードも)。
しかもギリギリ小細工なしでいけました。参考にした動画では、リヤサスの下側がマフラーとわずかに接触する様子が見て取れましたが (JA60マフラーはその部分に凹みあり)、自分の場合、センタースタンドを立てた状態で2mm隙間がありました。
サイドスタンドにすると隙間は5mmに広がり、カブにまたがるとさらに隙間は10mmほどに。シートに座ったままボヨンボヨンと体重をかけてみると、シートが沈むたびリヤサスとマフラーの隙間はさらに開きます。つまり、たぶんこのままで大丈夫。

どうやら、東京堂/YSSのリヤサスだから大丈夫だったようです (参考にした動画の人はたぶん純正リヤサス)。ざっくりした計測ですが、東京堂は下側取付部の厚みが18mm、純正品は20mmでしたから、まさにその差が現れたようです。

排気効率が上がったはずなので、バランスをとって吸気効率も上げようかなと。なので、SP武川のパワーフィルターに交換しました。その上で、ECU (燃料噴射量などを制御するエンジンコントロールユニット) が新しい構成を学習するよう、最初はアイドリングをしばらく続け、そして試走へ。

マフラー交換後、一抹の不安を抱えながら100km近く走りましたが、リヤサスとマフラーの接触は見られませんでした。ああよかった。エンジン下のエキパイもスッキリ。


走行フィーリングはと言えば、上に書いた「4速アクセル全開で40km/h」の上り坂が、おおむね50km/hで上りきれるようになりました。自分にとっては若干どころか、しっかり体感できるパワーアップです。
また、4速のまま交差点を左折して30km/hからアクセルを開くと、これまでは少しもたつき感がありましたが、マフラー交換後はより軽快に速度が上がるようになりました。
ただし、押し出されるようなパワー感やエンジンの鼓動感などは相変わらずありません。パンチ力?感じたことないですねえ。けれども、常用域では振動が少なく静かで滑らか、知らぬ間にスーッと速く走れるのがクロスカブJA60です。
それがさらに一段、いや0.5段かな、今回の給排気系プチカスタムで進化しました。もちろん排気音は静かなまま (微妙に大きくなったような気がしないでもありませんが)。うん、大満足。
走るのがさらに楽しくなり、ウキウキしながら国道52号線を北上し、道の駅なんぶへ。山梨特産の桃を使ったスイーツを期間限定で販売していたので、それらのうち「もももパフェ」をいただきました。桃のコンポートが丸ごと1個、ドカンと載っています。見た目のインパクトに劣らず、味も実に良かったです。


なお、燃費はこれまで70~73km/Lをキープしていましたが、マフラー交換後もそれは変わりません。むしろちょっと良くなったような気もします。
通常走行45~50km/h、たまに60km/h、60km/h以上は滅多に出さないという、おっとりした走り方による燃費ですが、カタログ燃費 (67.9km/L) よりも良いので驚いています。
しかも自分のクロスカブの燃費、本当はもっと良いはずです。日記 (2) に書いたように、ドライブスプロケットを14丁から15丁に交換したことによって、距離計が示す数字は実際の走行距離より6~7%短いですから。なので実際の燃費は75~78km/Lのはず。
さて次はどこに走りに行こうかなといつも考えていますが、このところ猛暑に、いや酷暑に襲われています。8月6日は静岡市で41.4℃という、これまで経験したことのない異常な暑さを記録しました。
サウジアラビアやウズベキスタンでは40℃以上を経験しているものの、日本で、というかまさか地元で40℃超えというのは、もう身体がぜんぜん追いつきません。暑すぎてバイクにも乗れません~。。。