松屋
もう何年も前から気になっていた松屋の牛肉ラーメンを、5月にいただきました。高速道路のSA/PA限定メニューだそうで、自分の場合、最寄りは東名高速の日本平PA (下り)。
このPAは一般道から進入して利用できないため、一度高速に乗らなくてはならず、これまでなかなかタイミングが合いませんでしたが、今年ようやく。
念願の牛肉ラーメンでしたが、大方の予想どおり、普通のラーメンに松屋の牛丼の牛肉が載っているとしか言いようのない、あまりにも相乗効果のない1杯でした。
ラーメンは悪くなかったし、牛肉は食べ慣れたあの味、美味しくなかったかと言えばそんなことはまったくないのですが、うーん。。そして問題はやはりアクセス。
普通の店舗で出すのなら、たぶん時々は食べたくなると思いますが、高速道路に乗らなければならないとなると、なかなか二度目はなさそう。
これを食べた後、吉野家はラーメンを出さないのかなあと、ぼんやり考えたりしていましたが、なんとも良いタイミングで、吉野家からラーメン発売の発表が。
吉野家
7月4日、吉野家が「牛玉スタミナまぜそば」の販売を開始しました。数日前から楽しみにしていましたが、初日にさっそく食べることができました。
運ばれてきた丼をパッと見て一瞬、白いのがニンニクのみじん切りに見えていささかびっくりしましたが、よく見ればそれば揚げ玉 (天かす) でした。ホッ。
では何が "スタミナ" かというと、小皿の赤いソースがけっこうなニンニク加減で、きっとこれが鋭いパンチを与えるのであろうと、期待しつつ全投入し混ぜ混ぜ。
おもむろにひと口。うーん、意外とマイルド?赤いソースはきっと激辛&激ニンニクだろうと想像していましたが、そこまででもなく。
タレは魚介の出汁を感じました。広告写真の見た目からなんとなく動物系の脂ギトギト+強烈ニンニクを想像 (期待) していたので、そういう意味では正直、拍子抜けでした。
けっこうサッパリ系の味わいです。広告をよく読めば、「暑い夏でもさっぱりと食べやすい」と書かれていました。ふむ、たしかに、油気も少ないしな。
どう味わえばいいのか急にわからなくなってしまったため、味の芯はどこだろうと、咀嚼しながら目をつむりじっくり探ろうとしました。
結局、うまい解答は見つからなかったんですけどね。別売のキムチとねぎラー油を加えたら、もう少し自分好みになりそうな予感はしましたけれど。
それより気になったのは、とにかくしょっぱすぎたこと。日本の外食チェーン店はたいていどこも塩気が強すぎますが、これもまさにそんな1品でした。
これってレシピ合っているのかな。販売初日だしサービスのつもりでタレを多めに入れてしまったのかも。そう思うほど塩気が強すぎました。
食べきるまでに水をコップ1杯、食べ終わってからも口直しにコップ1杯、それくらい飲まずにはいられないほど、本当にしょっぱかったんですよね。
味の好みや塩気の感じ方は人それぞれだし、地域差もあるでしょう。東北地方の料理 (食習慣) は全体的に塩分過多とも聞きますし。
麺はいい食感だったし、ご飯と一緒にいただく方法もあるだろうし、残念だったとまでは言いませんけれど、こんな時、つい思い出すのはタイラーメン。
タイ
タイラーメンは汁麺でも汁なしでもスープ/タレの味付け (塩気) が控えめで、自分でテーブル調味料を手にとって調整するのが普通です。
汁なし (バミーヘン) は汁麺以上に味はシンプル。たぶん少量の香味油 (または調味油) のみ。塩気はだいぶ控えめですが、食べつけると十分味があることがわかりました。
タイ料理は味が濃いとよく言われます。たしかにトムヤムクン、トムヤムラーメンはその最たるものでした。
ただし、塩気だけでなく、しょっぱさ・甘さ・酸っぱさの3つが全部濃いめ。なので「味が濃い」と思いこそすれ、「しょっぱい」とだけ思うことはありませんでした。
食べる人が自分で味を決めることができるタイラーメンを、手放しで称賛するわけではありません。逆に言えば未完成品を提供されているようなものですし。
でも、日本もこのシステムを導入するお店があってもいいのにな、とは思いますね。どこかのラーメン屋でやってくれないかなあ。
そう言えばタイで一度だけ、ラーメンを口にして「しょっぱい!」と思ったことがありました。珍しいことだったので、その1杯はよく覚えています。
それは豚足が載った汁なし麺で、豚足の煮汁がかなり味濃い目でした。実はこれ、お店自慢のポーチドエッグを混ぜて味が完成する、そんな1杯だったんです。
もちろん、そのようにして完食しました (⇒コチラ)。