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~海外で暮らす・日々の記録・旅の記憶~   

ローカルマーケット探訪(5)バンコク

バンコクは日系含めスーパーマーケットが質・量ともに充実していました。また食品は買いやすい小分けサイズで売られていて、値段もとくに高いとは感じず。

なので、食材や日用品の買い物でわざわざローカルマーケットに行くということはあまりなく、実際のところそうした場所に行く時は、いつも社会見学や観光の気分でした。

たぶんそんなに行っていないだろうなと思いながら、ハードディスクの写真フォルダを見返したのですが、意外とあちこち行っている自分に驚きました。

よく考えたら、バンコクは生鮮食品市場だけでなく、衣料やアンティークなどの専門市場もあれば、朝市も夜市もあります。

また、表通り・裏通り問わず屋台や露店がずらりと並ぶような場所は無数にあって、それらもマーケットと見なせばバンコクはローカルマーケットだらけです。

紹介するのは一部の代表的なマーケットに絞りましたが、やはりバンコクは別格だったなと、あらためて思いました。

チャトゥチャック市場 (Map)
『チャトゥチャック・ウィークエンドマーケットは、週末に開催されるバンコク最大の公設市場。約1.13km²の広大な面積を誇る敷地内には、衣類、インテリア、ペット、骨董品、古本、中古品、ガーデニング、飲食合わせて8つのゾーンに分けられ、約15,000軒以上のショップや露店が軒を連ねています』(タイ国政府観光庁HPより)

新型コロナ禍、2021年4月のチャトゥチャック。この時、観光客がいないのは当然として、タイ人の客足もまったく戻っていませんでした。お店はまだほとんど閉まっていて、開けていたとしても訪れる客の姿はほぼ見えず。つくづく厳しい2年間でした。

オートーコー市場 (Map)
『タイの農業協同組合 (オートーコー/องค์การตลาดเพื่อเกษตรกร) の経営の下で、タイ各地から選りすぐりの生産物を提供するためにできた市場。季節先取りの野菜や高級果物をはじめ、タイの選りすぐりの商品が売られています。どの商品もお値段は高めですが、これも信頼の証なのか、いつもバンコクに住む人たちで賑わっています。市場内にはフードコートもあり、朝と昼には地元の人たちが集います』(タイ政府観光庁HPより)

オートーコーに行く時は、自分の目当ては何と言ってもドリアン。普段食べているものよりちょっと高級なものをいただきました。ああまたドリアンが食べたい。(⇒ドリアンガイド2019)

クロントゥーイ市場 (Map)
バンコク最大の生鮮市場として知られ、肉・魚・野菜・果物が所狭しと並べられています。かなり広いので自分はとても全部を見て回ったとは言えませんし、いつもその熱気に圧倒されてしまい、実際に買ったことはほんの数回だけでした。

写真は2021年10月のもの。一時期ここも新型コロナのクラスターがたくさん出ていましたが、この頃は落ち着いていました。でも、客足はまだまだ戻っていませんでした。

「なれずし」のルーツとも言われる「プラーソム」を買うならここで。かなり臭うので電車で持ち帰るのはやめたほうがいいです。(⇒プラーソム過去記事)

ナイトマーケット
色とりどりの光が幻想的に浮かび上がるその景色が美しく、当時フォトスポットとして有名だったバンコクの夜市「タラート・ロットファイ・ラチャダー」。新型コロナ禍の経済不況で閉業し、その代わりとなったのが「ジョッド・フェアーズ (Map)」。開業当初から人を集めていましたが、今は更に活況を呈しているはず。

タラート・ロットファイ・ラチャダー

ジョッド・フェアーズ

パーク・クローン花市場 (Map)
『バンコクのチャオプラヤー川沿いにあるタイ最大の生花市場。通りの両脇に100軒ほどの花屋が並び、蓮の花、蘭やジャスミンなどタイらしい花々や、寺院にお供えするための花飾り (プアンマーライ) が売られています。市場の中には、野菜や果物を売るお店もあり、お花に囲まれた雰囲気の中を散策するだけでも楽しめます。タイの花々の美しさに心癒される花好きにはたまらないスポットです』(タイ政府観光庁HPより)

パフラット市場 (Map)
『色鮮やかで活気があるインド文化を体験できるユニークなパフラット地区。ラーマ5世の時代以来、100年以上このパフラット地区はタイで最も重要な商業地区の一つです。タイの伝統衣装を含む様々な国の伝統衣装や生地を販売しています。タイシルクやインドシルクなど種類豊富な布地を扱う裁縫道具店のほか、インドのアクセサリー、お香、エッセンシャルオイルをお土産に買うことができます』(タイ政府観光庁HPより)

サンペーン市場 (Map)
バンコク中華街、ヤワラート通りの南側にあるエリア。100円ショップやドンキにあるようなファンシーな商品を扱うお店が並ぶ細い通路は常に人でごった返していて、通り抜けるのも一苦労でした。(写真は新型コロナ禍の前)

ボーベー市場 (Map)
バンコク最大級の衣料品市場。屋内エリアと屋外エリアがあって、かなり広いです。スクンビットからセンセープ運河ボートに乗って行きましたが、新型コロナ禍だったので (2021年2月)、人はまばらでした。

タリンチャン水上マーケット (Map)
『タリンチャン水上マーケットは、バンコクのタリンチャン市内を流れるチャックプラ運河 (Klong Chakpra) 沿いで、タリンチャン市役所前とわかりやすい場所にあります。営業日は、週末および祝日にあたる月曜日と金曜日も営業。営業時間は、午前8時から午後5時まで。この地域で採れた新鮮な野菜、季節の果物、魚など数多くの食べ物を購入することができます。

この市場の興味深い点は、運河沿いに住む人々の生活様式を保持していることです。地域住民はボートを使って品物を運び、屋台は他の市場とは異なり、ボートの上にあります。運河沿いの雰囲気を堪能できるロングテールボートでの遊覧など、観光客が楽しめるアクティビティもあります』(タイ政府観光庁HPより)

バーンナムプン水上マーケット (Map)
ワット・バンナーノークを訪問した後、バンナー埠頭 (Map) から渡し船でチャオプラヤー川を渡り、船着き場で自転車を借りてバーンナムプン水上マーケットを訪問。久しぶりに自転車をこいでいい運動になりました。まだ新型コロナ禍でみんなマスクをつけていましたが (2021年12月)、屋外エリアだからか思っていたより人はたくさん集まっていました。

トロックモー朝市 (Map)
バンコク旧市街にあるトロックモー朝市 (Trok Mo Market または Thesa Market) は、バンコクに古くからある市場のうち、未だに活気を保っているもののひとつだそうです。少なくとも70年以上前からあるそう。当時はワット・スタット (Map) の方まで広がっていましたが、都市開発が進むに従って規模は縮小し、今のような小さなもの (少路1本) になったそうです。営業は朝5時から午前10時まで。

おもちゃの青空市場
ムーガタの人気店ジャルームナコーン (Map) の周辺は、おもちゃや外国雑貨を売る露店がたくさん集まるエリアです。眺めているだけでも楽しかった。きっと掘り出し物もあるはず。(⇒過去記事)

お守り市場 (Map)
タイ仏教のお守り (プラクルアン) がずらりと並ぶエリア。プラクルアンはブッダや僧の姿をかたどった小仏像の護符で、ペンダントのようにこれを首にかけているタイ人をよく見ます。僧侶が一つ一つ祈祷を奉げて作るもので、厄除けや現世利益に効果があると信じられています。高僧の手によるものは数百万バーツの高値がつくこともありますが、プラクルアンは専門誌もあって、骨董的価値が高い物は数百万どころか数千万バーツの世界だそうです。

サマゴーン市場 (Map)
最後にひとつ、典型的なローカルマーケットを。ラムカムヘンロード沿いにありバンコク中心部からは少し遠いですが、バスを使えばアクセスは比較的容易。自分はカオヤム (野菜とお米の混ぜご飯:下最後の写真) を食べに行きました。バンコクにはこんな市場 (タラート) があちこちにあって、人々の生活を支えています。