メルカート@アジスアベバ
アジスアベバ北部に位置する「メルカート (Map)」は、アフリカ最大級の野外市場で、複数平方キロメートルに渡り広がっています。
市場内には約13,000人の人々が、7,100を超える商いを営んでおり、市場というよりもはやちょっとした町とも言える規模です。
主な商品は、農産物・コーヒー・スパイス、工芸品・家庭用品・衣料、電子機器、軽食、伝統用品など無数。「なんでもある」という言葉もあながち間違ってはいません。
ただ、「どこにあるかはわからない」という点と、食品類の鮮度や生活用品の品質、さらに治安の問題が当時はありました (スリ・置き引き・詐欺など)。
自分はアジスアベバ生活3年半で、メルカートを訪れたのは1回だけ。それもエチオピア人スタッフの仕事の買い物の付き合いで行き、車中から眺めただけです。
その1回で、ここは自分が買い物に来る所ではないなと判断。実際、その時もスタッフから、日本人が一緒だと値段が高くなるので車から降りないでと言われました。
ということで、わずかですが、メルカートの写真を。











青空市場
アジスアベバから南西に延びる幹線道路を約85km、車で2時間ほど走ると、エチオピアの世界遺産のひとつ「ティヤの石碑群」があります (Map)。規模が小さく、当時は観光地としての整備も不十分で、またその歴史も明らかにされていませんでした。そのため、見ごたえはそれほどなかったものの、出張者を連れて行くにはちょうどいい場所だったので、なんだかんだ7、8回は行ったと思います。




ティヤとセットでよく行っていたのが、同じ幹線道路上、アワシュ川にかかる大きな橋 (Map) のすぐ近くにあった集落の青空市場です (Map ※推測)。アジスアベバからは約47kmと、ティヤより近いです。
Googleマップで見てもよくわからないのですが (ただの更地)、当時はウイークエンドマーケットが開催されていました。週末のお昼前、アワシュ川の橋をたくさんの人々がそれぞれ売り物を持ちマーケットに向かっていました。









青空市場はとにかく人が多かったです。もちろん地元の人ばかり。外国人が行くような場所ではないし、買いたい物もありませんでしたが、ローカルな雰囲気が楽しかったです。















コチョ (エンセーテ/ニセバナナの澱粉から作るエチオピア南部地域の主食のひとつ) の生のタネが売っていました。言葉もできないからと最初から買うのは諦めていましたが、10ブルとか50ブルのお札を出して、これだけくださいとジェスチャーすれば、きっと買えたんだろうな。ちょっとだけ後悔。

滅多に外国人は来ないであろうこんな場所では、子供たちも屈託ない笑顔で寄ってきてかわいかったです。観光地ではどこも「マネー!マネー!」としつこくて悲しくなりました。きっと親にそう言われているんだろうな。
