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バンコクのおすすめ寺院70選

本ブログの「カテゴリー:タイのお寺」にあるように、バンコクでは100以上のお寺を見てまわりました。

自分でももうどこがどうだったか記憶が曖昧になってきたので、あらためてバンコクのおすすめ寺院をまとめてみたいと思います。(お寺の名前に過去記事リンク)

王室寺院はどれも素晴らしいものばかりですが、やはり三大寺院 (ワット・プラケオ、ワット・ポー、ワット・アルン) は別格です。

参考までに、ここはぜひ見ておきたいというお寺に青い★マーク (10個)、そして個人的に好きなお寺に赤い★マークをつけました (10個)。

ぜひ見ておきたいお寺10選
 ワット・プラケオ
 ワット・ポー
 ワット・アルン
 ワット・スタット
 ワット・ベンチャマボピット
 ワット・ボウォンニウェート
 ワット・サケート
 ワット・トライミット
 ワット・ラチャナダーラーム
 ワット・パクナム

個人的に好きなお寺10選
 ワット・ラーチャオーラサラーム
 ワット・ラーチャボピット
 ワット・スワンナーラーム
 ワット・ラーチャティワート
 ワット・ボロムニワート
 ワット・トリートッサテープ
 ワット・クルアワン
 ワット・トーン・ノッパクン
 ワット・ナーンノン
 ワット・チャイヤティット

第一級王室寺院

ワット・プラケオ *Map ★
王室専用の寺院であり実際には格付けには含まれず、言ってみれば一級のさらに上の特級。バンコク観光のハイライトでもあり、ここを見ないという選択肢はありません。本堂にエメラルドの仏が安置されており、通称「エメラルド寺院」。

ワット・ポー *Map ★
ワット・プラケオの隣りにある、黄金色に輝く巨大な涅槃仏(リクライニング・ブッダ:長さ46m、高さ15m)で知られる名刹で、タイ式マッサージの総本山としても有名です。

ワット・アルン *Map ★
アルンとは「暁」という意味で、三島由紀夫の小説「暁の寺」に描かれた寺院です。金色に輝くきらびやかなお寺が多いタイにあって、ワット・アルンは白を基調にパステルカラーの陶器 (の破片) を用いたレリーフに彩られており、その華やかさは唯一無二の存在感を放っています。

ワット・マハータート *Map
瞑想寺としても知られ、外国人に瞑想の指導をするセンターを運営しています。ワット・プラケオのすぐ近くにありながら、観光客や地元参拝客の姿もまばらで、心を落ち着かせ気持ちよく時間を過ごすことができるでしょう。

ワット・スタット *Map ★
お寺の前にあるジャイアント・スイングをカメラに収めたらワット・スタットは素通りという人も多いようですが、見応えでいったら間違いなくトップクラスです。本堂は目に入るあらゆる壁・柱に細密な壁画が施され、またご本尊の佇まいも素晴らしい。

ワット・ラーチャオーラサラーム *Map ★
ラーマ2世の改修を受けると、タイの寺院で初めて中国様式が取り入れられ、他の伝統的な寺院とは一線を画すデザインとなりました。カラフルな中国磁器による装飾が多用され、華やかな印象を醸し出します。

ワット・ベンチャマボピット *Map ★
イタリア産の大理石がふんだんに使われ、別名「大理石寺院」と呼ばれる美しい寺院。各国・各時代の様々な様式の仏陀像 (レプリカ) が並べられていたり、本堂の窓にステンドグラスがはめられているなど、趣向が凝らされています。ご本尊はタイでもっとも美しい仏陀像と言われるピサヌローク県のワット・ヤイを模したもの。

ワット・ボウォンニウェート *Map ★
1826年、ラーマ3世の治世に建立され、出家中のモンクット王子 (後のラーマ4世) によって創始されたタマユット派の総本山。規律を厳格に守ることでも知られ、王族の出家修行に利用されることも多いそう。派手さはありませんが、お堂の装飾やご本尊など高い品格が感じられます。

ワット・ラーチャプラディット *Map
敷地も狭く建物は限定されていて、当時は所々ぺんぺん草が生えたりしていましたが、境内の雰囲気はなかなかのもの。本堂の中に広がる空間も1級寺院の格式を感じさせるものでした。本堂の窓の扉は江戸時代に長崎から運ばれた螺鈿や漆絵の装飾が施されたものという、実は日本とも縁が深いお寺。

ワット・ラーチャボピット *Map ★
境内に入ると、黄色を基調としたパステルカラーの美しいタイル張りの仏塔に目を奪われます。可愛いと言っては語弊がありますが、優しさと温もりを感じさせるお寺らしからぬ雰囲気はとってもキュート。反対に本堂の内部はベルサイユ宮殿を模したと言われる豪華なシャンデリヤが飾られたゴシック様式でゴージャス。

ワット・プラシーマハータート *Map
バンコクに10ある第1級王室寺院のひとつですが、唯一、歴史が浅く、1940年代に国民の結束を促すため政府主導で建立されました。なので趣はあまり。1級王室寺院を全制覇したい人はぜひ。自分もその口でした。

第二級王室寺院

ワット・サケート *Map ★
寺院も立派ですが、特に目を引くのが小高い丘の上に建てられた黄金色の仏舎利塔 (チェディ)、プーカオ・トーン (黄金の丘/Golden Mount)。344段ある階段を上ると、高さ80メートルほどの黄金の丘の上からバンコク市街を一望することができます。なんとも気分爽快。夕暮れ時もおすすめです。

ワット・チャナソンクラーム *Map
敷地は広く (半分以上は僧侶の居住エリアですが)、建物は立派でお堂の壁画も鮮やかです。カオサンロードが目の前で、場所柄、旅行者 (特に欧米人) の姿が目立ちます。タイ政府観光庁が推す9つの寺院 (Respect to the Nine Temples) のひとつ。

ワット・スワンナーラーム *Map ★
お寺に普遍的な輝きを与えているのが、ラーマ3世の命により本堂に描き加えられた壁画です。命を受けたのはこの時代の二大画家、トンユー (Thong Yu) とコンペー (Kong Pae)。二人は競い合い、お互い見えないように画を描いたそうです。この壁画は時代を代表する傑作とされ、今でも80%が当時の状態で残っています。

ワット・モーリーローカヤーラーム *Map
ガイドブックにも載っている有名な真っ白い建物、これをカメラに収めたくて訪問しましたが、大きな王様の看板やお堂から真横に張り出したトタン屋根が邪魔をして、いい角度から写真が撮れませんでした。ちょっと心残り。今はどうだろう。

ワット・ラーチャシッターラーム *Map
ラーマ1世により建てられ、ラーマ2世、3世、4世はここを仏門修行の場としたそうです。常に王の庇護を受けてきたお寺で、お堂の壁画も美術的価値が高く、写真集も出ています。お堂は閉まっていることも多く、自分は3度目の訪問でようやく内部の壁画をみることができました。

ワット・ホンラッタナーラーム *Map
アユタヤ朝時代に建てられた古いお寺で、時代時代で王たちの手厚い庇護を受けてきました。ラーマ3世による大規模な改修では、中国や西洋の美術スタイル、スタッコ (化粧漆喰)、花のモチーフなど、時代の流行デザインが取り入れられたそうです。その優れた芸術性から、1949年にはタイ政府の文化遺産として登録されました。

ワット・ラーチャブラナ *Map
アユタヤ朝時代に建てられた古いお寺で、戦時中にひどいダメージを受けた際、一旦は王室寺院のリストから落とされましたが、その後再建され、再び2級王室寺院のリスト入りを果たしました。日本人納骨堂があることでも知られています。堂守として高野山の方が派遣されているそうです。

ワット・パトゥムコンカー *Map
アユタヤ朝時代に建てられ、ラーマ1世による改修を受け現在の名前に改められました。ラーマ3世に反乱を企てた者に対する処刑場になったこともあったそうです。お堂内部の壁画が素晴らしく、タイ政府の歴史文化遺産に登録されています。

ワット・カンラヤーナミット *Map
チャオプラヤー川沿いにあり、お寺の名前は「親しい友人」という意味。良い友人とのご縁や旅の安全にご利益があるそうです。バンコクで一番大きな仏像が安置されています。中国系の寺院であり、旧正月にはタイに住んでいる多くの中国系タイ人の参拝で賑います。

ワット・ラカンコーシターラーム *Map
ラーマ1世の時代に境内から鐘 (ラカン) が発掘され、その鐘はワット・プラケオに移されましたが、代わりに5つの鐘が奉納されたそうです。お寺はこの時からワット・ラカン (鐘の寺) と呼ばれるようになりました。プラクルアン (お守り) が有名なので、ぜひおひとつ。

ワット・チャクラワット *Map
バンコクでも有数のにぎやかタウン、ヤワラート (中華街) の一角にありますが、道を1本入ってお寺の前まで来ると、急に町の喧騒が途絶え空気がしんと静まりかえります。お寺の名前を知らしめているのが、境内の池で飼われているワニ。なんとも不思議な空間。

ワット・ピチャイヤート *Map
歴史はアユタヤ朝にさかのぼるようですが、時代とともに遺棄されていたものをラーマ3世の時代に見出され再建されて、王室寺院となりました。運河沿いにあり、再建当時は中国との交易により生まれた廃材がたくさんあったため、それらが建材に利用されました。そのため、ところどころに中国風のデザインが見て取れるそうです。

ワット・アノンカーラーム *Map
ワット・ピチャイヤートの向かい側にあり、ふたつは対を成す存在だそうです。お堂より目を引くのが道路沿いに建つお城のように大きな建物。白い壁に青い屋根とデザインも秀麗。パッと見、日本のお城みたいなんですよね。よく見ると違うんですが。

ワット・プラユーン *Map
ラーマ3世の時代に建立された古いお寺でしたが、2009年に大規模な改修工事が終わり、真っ白に輝く仏塔と改修の際に出てきた仏具等の数々を収蔵したミニ博物館が、小さいながらもお寺を魅力的なスポットにしています。2013年、UNESCOアジア太平洋文化遺産保全賞を受賞しました。

ワット・トライミット *Map ★
全重量5.5トンの黄金仏で名高いお寺。もともと漆喰で覆われていましたが、1953年、安置されていた廃寺、ワット・プラヤーグライの取り壊しにともなう工事の最中に落下して漆喰が割れ、中から黄金の仏像が現れたと伝えられています。

ワット・ラーチャティワート *Map ★
若き日のラーマ1世およびラーマ2世が出家修行をしたお寺。ラーマ5世により建て替えられましたが、デザインは当時一流の芸術家・建築家でもあったナリッサラー王子 (ラーマ4世の子息、ナリット、ナリスとも、ワット・ベンチャマボピットも彼のデザイン)。クメール様式で他にあまり見ない外観デザイン、そして内部に描かれた洋風の壁画は必見。

ワット・ボロムニワート *Map ★
お堂内部の壁側は1850-60年代に活躍した一流画家クルア・イン・コーン (Khrua In Khong) によるもの。ラーマ4世のお抱え画家 (もともと王の出家仲間) であり、西洋絵画を学んだ彼は、タイの伝統絵画に初めて遠近法を取り入れた人物と言われています。基本お堂は閉まっているので、お坊さんに声をかけて開けてもらいましょう。お布施も忘れずに。

ワット・テープシリン *Map
ラーマ5世が亡き母テプシリン女王を偲び1876年に建設を命じたお寺。1893年には敷地内に王族用の火葬場が作られましたが、火葬場を備える王室寺院は通常ありません。一般のタイ人もこの格式の高い寺院での葬儀を希望する方が多いそうですが、スケジュールがなかなか取れない上、やはりお値段もお高めだそう。

ワット・マクット *Map
タイの寺院は、大切な本尊が安置され宗教儀式も行われる本堂 (ボット:Bot/Ubosot) は8つの石板 (セーマー/Bai Sema) により外界 (俗界) と分けられています。この結界により内部は聖に保たれるわけです。ワット・マクットのすぐ近くにありワット・マクットと対をなす寺院であるワット・ソーマナット。この界隈ではこのふたつの寺院だけが、本堂の結界 (Khantha Sema) に加え寺院全体を囲む結界 (Maha Sema) を持つのだそうです。

ワット・ソーマナット *Map
デザイン/レイアウトはワット・マクットとほぼ同じですが、ワット・マクットのチェディ (仏舎利塔) が真っ白なのに対し、こちらは金色です。二重の結界の張り方も同じ。こちらはセーマー (Bai Sema、聖俗の境界を隔てる石版) が残っていました(レプリカかも?)。

第三級王室寺院

ワット・インタラウィハーン *Map
このお寺はなんといっても32mもの高さを誇る仏陀の立像 (Luang Pho To) が有名です。歴史はアユタヤ朝に遡るほど古く、当時はワット・ライプリック (野菜畑のお寺) と呼ばれていたそうです。

ワット・テワラート *Map
アユタヤ朝時代に造られたお寺で、ラーマ4世の治世 (1851-1868年) に改修が行われ、第3級王室寺院となりました。本堂の壁画は空と雲を描いたものでとても色鮮やか。ご本尊はドヴァーラヴァティー王国 (6世紀頃~11世紀頃に存在したと言われるモン族による王国) の時代に造られたものだそうです。

ワット・パリナーヨク *Map
バンコク旧市街、プラナコン地区にある小さなお寺で、スコータイスタイルの優美な姿をした仏像やラーマ5世の治世に完成した木造の転法輪堂など歴史的な価値が高いとされ、1949年にはタイ文化省芸術局により "史跡" (National Historic Site) に指定されました。

ワット・サームプラヤー *Map
ラーマ3世の時代に、プラヤー三兄弟が修復し王に捧げたお寺。ラーマ3世の3 (サーム) もあって、この名がつけられたのだとか (このへん曖昧です)。仏の座像 (シッティングブッダ) はちょっと珍しい。

ワット・テプティダーラーム *Map
タイの尼僧は複雑な立場にありますが (⇒コチラ)、このお寺をユニークなものにしている要因は、世界的にも珍しい52体もの尼僧像がある点と、タイのシェークスピアとも呼ばれるスントンプー師の記念館 (⇒コチラ) を擁することです。周辺にロハ・プラサート、ワット・サケート、ワット・スタット等ド派手かつ必見のお寺があるので、くらべたら地味なここは素通りしがちですが、実は見どころの多いお寺です。

ワット・ラチャナダーラーム *Map ★
欧米では「Metal Castle」の名で知られる仏塔「ロハ・プラサート」を擁するお寺。37本の尖塔をもち高さ36メートルとそびえ立つ外観は、遠くからでも目立ちます。もうカッコイイのひと言。

ワット・マハンナパーラーム *Map
 1884年、ラーマ5世の命によりこのお寺に学校 (Public School) が設置され、これがタイで初めての大衆教育の場となりました。このことから、寺院は1949年に国の歴史サイトに選定されています。セパタクローも有名らしい。

ワット・トリートッサテープ *Map ★
タイ政府認定ナショナルアーティストであるチャカパン氏 (Chakrabhand Posayakrit) により描かれたお堂の壁画はなかなかの衝撃作。異形のものの造形と生々しい地獄の描写、そして執拗とも言える圧倒的な描き込み量。地獄絵図は子供が見たら寝るとき思い出して夜泣きしそうなレベル、必見です。ただしお堂はいつも開いているわけではなさそう。

ワット・ラーチャパーティカーラーム *Map
アユタヤ朝時代に建てられた古いお寺でしたが、ラーマ3世が周辺国からキリスト教徒難民を受け入れこの地にふたつの教会ができてから (関連記事コチラ)、徐々に町の規模も大きくなっていったため、お寺にも改修・拡張の手が加えられたそうです。そんな地域のカラーがあるためか、このお寺も外見は純タイ風ではなくどこか教会風。先代国王ラーマ9世の大規模な修復によりお堂内部の壁画は色鮮やかに。

ワット・フアランポーン *Map
地下鉄サムヤン駅のすぐ近くにありますが、モダンなビル街に突如姿を現す伝統様式のお寺は、明らかに異彩を放っています。この空間だけ昔にタイムスリップしたの?と感じずにはいられません。内部の壁画は色鮮やか。

ワット・マハープルッターラーム *Map
起源はアユタヤ朝に遡るとも言われていますが、ラーマ4世がチュラロンコン王子 (後のラーマ5世) とともに新しい寺院として建てた (大規模改修した) ものです。小規模ながら3つのお堂があり、それぞれ仏陀像が安置されています。真ん中のお堂の壁画は大変美しいもので、ラーマ4世が推進した近代化政策を象徴するかのような、西洋絵画風のタッチが新鮮。

ワット・パトゥムワナーラーム *Map
パトゥムワン地区のサイアムパラゴンとセントラルワールドというモダンなショッピングセンターに挟まれた土地に建つお寺です。こんな大都会にこれほど歴史のある建物が存続していることに驚嘆するとともに、感動すらおぼえます。バンコクらしい光景のひとつ。お堂の壁画も素晴らしい。

ワット・サンパンタウォン *Map
アユタヤ朝時代の寺院で、当時はチャオプラヤー川につながる堀に囲まれていたためワット・コー (島の寺院) と呼ばれていたそうです。1796年にラーマ1世が改修し王室寺院となりました。建物の見た目がゴージャスで、お堂の内部はシンプル広々。

ワット・インターラーム *Map
アユタヤ朝で建立されたものをタクシン大王が手を入れ、自らの王室寺院としたものです。トンブリー王朝はタクシン大王一代限りの王朝 (1767-1782年) でしたが、お寺は次代チャクリー王朝の王にも気に入られ、現在も王室寺院として登録されています。周辺には運河が。

ワット・チャンターラーム *Map
ワット・インターラームの西隣にあるお寺。詳細な記録は不明ですが、100年以上続くお寺であることは間違いないようです。お堂に残る壁画はなんとも言えぬ味わいが。写真の画はカエル?かわいい。

ワット・ウェルラーチン *Map
ワット・インターラームの東側の運河沿いに建っていますが、当時は竹材が運河によって遠く運ばれるなど交易が盛んで、そのため地域政府の税収も多く、このお寺は竹の税金で建てられたとも言われているそうです。

ワット・ナーククラーン *Map
自分的にはノーマークのお寺で、目的のお寺 (ワット・チノロット) から次のお寺 (ワット・クルアワン) に歩いている時たまたまあったのでついでに入ったお寺でした。しかし入ってみればなかなか立派で、トンブリー朝時代は王宮に近かったことからタクシン大王にとって重要な寺院の一つとされたそうです。お堂の壁画も華やか。

ワット・クルアワン *Map ★
詳しい歴史はわからないようですが、ラーマ3世の時代のお寺と言われています。お堂には珍しい仏陀の立像 (スタンディングブッダ)、そして見事な壁画が。生に関する500のシーンが描かれているそうです。ワット・アルンから近いので、ついでに立ち寄る価値大いにあり。

ワット・プララーム9 *Map
ラーマ9世 (プーミポン前国王) によって建てられました。建築予算は最小、デザインはミニマル、資材はすべてローカル。白く小さな佇まいは、「足るを知る経済」を提唱したラーマ9世の思想を感じました。

ワット・トーンタンマチャート *Map
チャオプラヤー川西岸、クローンサン地区にある多くの寺院のひとつであり、アユタヤ朝時代に建立されたものがラーマ1世により再建され、さらにラーマ3世、ラーマ6世により修復されました。ラタナコーシン朝初期の世相などを描いたお堂の壁画は見ごたえがあるそうですが、自分は未見 (閉まっていました)。

ワット・トーン・ノッパクン *Map ★
お堂の窓の形や舟形の祠 (?) など、ちょっと変わった趣向が凝らされたお寺です。お堂の壁画に描かれた白いシャム猫は猫好き必見です。ただしあまり一般に公開されることはないそうで (普段お堂は閉まっている)、見るためには何度か通う必要があるかも。

ワット・アマリンタラーラーム *Map
もともとトンブリー朝に建てられたお寺をラーマ1世の時代に新しく建てかえたもので、王の配偶者であるアマリン王妃にちなんでお寺の名称も今のものに変えられました。外観もなかなか立派なお寺です。

ワット・プラヤータム *Map
印象的なデザインの鐘楼が気になり訪れてみましたが、肝心の鐘楼は修復工事のためがっちり足場で囲まれておりほとんど見られませんでした。あとでネット検索してみたら、修復工事中に崩れて死傷者が出たのだそう。

ワット・チノーラサーラーム *Map
1836年頃に建てられたお寺です。お堂内部の壁画は損傷が激しいですが、オリジナルが残っているのは貴重。お堂は常時開いているわけではなく、何度か行って空振りした後、ちょうど夕方の読経の時間にあたった時、中を見させてもらいました。

ワット・ドゥシダーラーム *Map
王宮の対岸、トンブリー地区に古くからあったお寺です。本堂内部の壁画はラーマ1世の時代のもので歴史的価値が高いと言われており、自分もこれを見たかったのですが、2回行って2回とも空振りでした (閉まっていました)。壁画は損傷がかなり進んでいるそうなので、公開を制限するようになっていたのかもしれません。

ワット・パクナム *Map ★
もともとアユタヤ朝時代に建立された由緒正しいお寺ですが、近年その名を知らしめているのは、2012年に完成した高さ80メートルの大仏塔にある、エメラルド色に輝くガラス製仏舎利奉安塔とその天井に広がる神秘的な画。思わず見とれてしまいます。

ワット・ナーンチー *Map
アユタヤ朝中期、1539年頃建てられた由緒あるお寺。ラタナコーシン朝では当時流行した中華趣味を取り入れ中国陶器の装飾が施されました。お堂の中は仏像も立派だし壁画もきれい。ワット・パクナムから足をのばして訪れる価値あり。

ワット・パキニーナート *Map
アユタヤ朝時代に建てられた古いお寺でしたが、ラタナコーシン朝になり王の命によって新しい寺院に生まれ変わり、その後も各王により近年まで改修が続けられました。お堂や塀に施された中国陶器のオブジェや花をモチーフにした装飾画など、いくつか目を引くものがあります。

ワット・ボウォンモンコン *Map
ラタナコーシン朝初期のお寺で、この地に移住してきたモン族のために建てられたものだそうです。1919年、タマユット派 (19世紀におこった復古的改革運動) のお寺となりました。

ワット・ダーオドゥンサーラーム *Map
ラーマ5世の時代に建立されたお寺で、お堂内部の壁画は当時の一流画家コンペーの作品です (ワット・スワンナーラームもコンペー)。自分は未見。何度か行きましたがいつもお堂が閉まっていました。

ワット・カルハボディ *Map
もともと1824年にラーマ3世から僧侶に土地と木造の家が与えられたところから始まっているそうです。お堂の仏像は12~13世紀に鋳造されたもので、1826年にビエンチャンから運ばれました。チャオプラヤー川沿いに建つこのお寺、川から見た時に美しくバランスよく見えるようデザインされているそうです。

ワット・ナーンノン *Map ★
アユタヤ朝時代に建立され、ラーマ3世の時代に改修が行われた、くらいしかわかりませんが、小規模ながら美麗なお寺です。ワット・ラーチャオーラサラームとセットで見学したい。(本堂オープンは08:00-08:30のみとの情報あり)

ワット・ヤンナワー *Map
もともとアユタヤ朝時代に建てられたお寺で、ラーマ3世の治世に現在の名前に変わり、また当時中国との交易が盛んだったことから、境内に交易船を模した施設が建てられました。

その他のお寺

ワット・チャイヤティット *Map  ★ ※貴重な壁画!
起源は文献などには残されていませんが、アユタヤ朝後期に建てられラタナコーシン朝 (バンコク朝) 初期にかけて修繕され現在の形になったと考えられています。お堂内部の壁画は当時の姿を残しており、近くにあるワット・スワンナーラームとともに大変貴重なものとなっています。

 ワット・パリワート *Map ※オタク歓喜!
バンコクには約400の寺院があると言われていますが、その中でも際立ってユニークなお寺がここ。SF、ダークファンタジー、サイバーパンク、アニメ、妖怪、ユーモア、少し真面目、そんなオブジェで壁という壁が埋め尽くされているんです。まさにイメージの洪水、その熱意に圧倒されます。

ワット・バーンサケー・ノーク *Map ※ギャンブル運!
BTSタラートプルー駅のすぐ北側にある小さなお寺。一見平凡で、よくあるタイローカルのお寺ですが、実はここ、宝くじなどのラッキーナンバーを得るため、全国からギャンブラーが集まるのだそう。ミイラのニヨムさんが教えてくれる (はず)。同じくギャンブラーに人気のワット・マハーブットより、個人的にはこちらを信用しています。

ワット・カチョンシリ *Map ※薬草サウナ!
お寺そのものではなく自分は薬草サウナ目当てで訪問しました。2020年当時、40バーツ/140円という格安料金 (実際にはお布施) で、タイの本格的な薬草サウナを体験することができました。ファシリティーはミニマムでしたが、よく効いたような気がします。

最強パワースポット *Map ※幸運ゲット!
ラーチャプラソン交差点 (最寄りBTSチットロム駅) 周辺には8つの祠(Shrine)があり、人気のパワースポットとなっています。30分もあれば歩いてまわれる手軽さだけでなく、バンコク最強のパワースポットと呼ばれるエラワン祠もあります。

観音菩薩ホール *Map ※塔からの眺め!
タイの尼僧については課題があることを知りました (リンク先の過去記事をぜひ)。まああまり難しいことは考えずとも、単純に塔の上からの眺めが気持ちいいので、ぜひ一度訪問をおすすめします。

以上、バンコクおすすめ寺院の紹介でした。派手目の中国寺院 (ワット・ボロムラチャ八重の塔ワット・ボーマン)、中華街の厄除け寺 (ワット・マンコン)、バンコク近郊のお寺 (ワット・アソカラームワット・タムルーワット・ソートーンワット・サマーンワット・コンカーラーム) など他にもまだまだ見どころはたくさんあります。ぜひ自分の好きなお寺を見つけてください。自分が一番好きなお寺はワット・ラーチャティワートです!