A Dog's World 

~海外で暮らす・日々の記録・旅の記憶~   

今日は何年何月何日?

以前、「今年は何年?暦もいろいろ」という投稿をしました。日本を含め、世界には西暦以外のカレンダーを使う国が意外と多いんですよね。たまたま自分はそういう国で暮らすことが多かったというのもありますが。

イギリス他各国:2025年(グレゴリオ暦/西暦)
※キリスト誕生が紀元。

サウジアラビア他中東諸国:1446年(ヒジュラ暦)
※預言者ムハンマドの聖遷 (ヒジュラ) が紀元、太陰暦、1年=354日、太陽暦にくらべて11日短いので毎年早まっていく、そのためイスラム教徒は一生のうち夏も冬も断食を経験する (断食月=ラマダン=第9月)。

エチオピア:2017年(ユリウス暦)
※キリスト誕生が紀元、ただし東方正教会の解釈、1年=13ヶ月 (30日✕12ヶ月+5日間の第13月)、新年=西暦の9月11日 (うるう年は9月12日)、クリスマス=西暦の1月7日。

タイ:2568年(仏暦)
※ブッダが亡くなった年 (入滅) が紀元、グレゴリオ暦より543年進んでいる。

日本:令和7年(和暦)
※令和は大化以降232番目の元号、天皇の在位期間に毎年加算、神武天皇即位の年 (西暦紀元前660年) を元年として起算すると "皇紀2685年"。

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さらに、1月1日もカレンダーによって異なったりします。では、今日は各国で何年何月何日でしょうか。

イギリス:2025年5月29日
現在、ほぼすべての国がグレゴリオ暦を公式の暦として採用していますが、例外として、少数の国々が独自の暦を使っているか、グレゴリオ暦と並行して他の暦も使用しています。例えば、エチオピアやイラン、アフガニスタンでは独自の暦を使用している一方で、ビジネスや国際的な取引きなどではグレゴリオ暦が広く用いられています。

サウジアラビア:1446年12月2日
ヒジュラ暦第12月 (巡礼月=ズルヒッジャ) 2日で、今まさにメッカとメディナで巡礼 (ハッジ) が行われています。来週6月6日 (ズルヒッジャ9日) がイード・アルアドハー (犠牲祭) で、ヒツジや牛が神に捧げられます (捧げたあと美味しくいただきます)。

インドネシア (東南アジア) やウズベキスタン (中央アジア) などは普段のカレンダーは西暦ですが、ラマダンや犠牲祭はヒジュラ暦に従って執り行われます (写真はジャカルタのイード・アルアドハーの風景:⇒過去記事/閲覧注意)。

エチオピア:2017年8月21日
エチオピアに3年半住んでいましたが、新年 (9月) とクリスマス (1月) くらいはローカルカレンダーを意識したものの、普段はまったく気にしませんでした。イースターは毎年4月頭くらいだったので、これは西暦と一緒なのかな。イースターの前2ヶ月間はツォム (断食=肉断ち) なので、レストランによっては肉料理を出しません。とくにこの期間地方出張に出るとほとんど肉料理は食べられませんでした。

タイ:2568年5月29日
仏暦はタイで最も広く使われており (他にはラオス、カンボジア、ミャンマーなども)、政府の公式文書やカレンダーでも仏暦が用いられています。日本の元号使用と同じくらい、庶民の生活になじんでいました。

個人的には、お寺訪問で「仏日」を意識しました (⇒過去記事:仏日)。バンコク滞在中に100以上のお寺を訪問しましたが (⇒カテゴリー:タイのお寺)、本堂の一般公開が仏日だけというお寺もあり、卓上カレンダーで調べていました。

タイの運転免許証は有効期限 (いつからいつまで) と自分の誕生日の記載があり、それぞれ仏暦と西暦が併記されています。日本の運転免許証は未だに有効期限 (切れる年) のみ西暦が括弧書きされているだけ。ここはタイの方が進んでいますね。ちなみに、2020年に更新したタイの運転免許証が今年の誕生日で切れてしまいます。残念。