プロフマップに続いて、ヌードルマップも更新しました。とくにラグマンは2024年春版から数が増えたので、スペースの都合で中華麺は一旦削除して、大盤鶏 (ダーパンジー) のみピックアップしました。
一応、自分のおすすめ店に星マークをつけておきますが、どこで食べてもだいたい美味しいんですよね。ハズレと感じたことはほとんどありません。
ヒバの郷土料理シビットオシュは、ヒバに行く機会があるならそちらで食べるのがおすすめです。ヒバで食べたシビットオシュは、現地の空気感も相まって美味しさもひとしおでした。
■ラグマン
ウイグルラグマンはうどん風のコシの強い手打ち麺を、トマトとピーマンが効いた味付けでいただく汁麺または炒め麺です。お肉は羊か牛。色は赤いですが辛くはなく、日本人にも食べやすいウズベキスタン料理のひとつです。
麺と汁がセパレートで出てくる「アイリムサイ」は、汁をかけてしまえばラグマンと変わらないのですが、なぜか値段はラグマンより少し高いのが常です。なぜだろう、味が変わるのかな (どちらも美味しいです)。
お店によって、とくに「ウイグル料理店」の看板を掲げているお店では、具材をみじん切りにしたスイルラグマンや、麺を細かく切ったディンディンラグマンなど、いくつかバリエーションがあります。
AJ: アンジール (Map)
ツーリストも多く訪れるお店。店内はかなり広くテーブルも多いので、多人数で行っても座れないことはないでしょう。他にもプロフを含めひと通りウズベキスタン料理がそろっています。開店は11:00、ラグマンは12:00頃から。
AN: アノール (Map)
アンジールほどではありませんが、いろいろなウズベキスタン料理があります。ツーリストよりは地元人に人気のお店かなと。コブルマラグマンは食感ボソボソでイマイチですが (個人の感想です)、しかしこれが典型的なウズベキスタン風コブルマラグマンだとも思うので、むしろ味わい深い (食べていればそのうち好きになる) と捉えるのが吉。
AS: アスキヤバザール (Map)
バザールの入口辺りにあるお店 (Googleマップ未記載) でいただいたコブルマラグマンですが、珍しくトマトが使われていない、塩味の白いラグマンでした。味はともかく、ここ以外では見たことがなく珍しいので、参考までに掲載。
BD: ボドムゾール・ウイグル料理店 (Map)
ウイグル中華寄りのラグマン。ウズベキスタン料理店のラグマンとは少し異なり、とくにコブルマラグマンはトマト系ではなく醤油系の味付けです。すぐ近くにあるサルドバのコブルマラグマン (トマト系) と食べくらべるのも面白いです。
BZ: ボギジロル (Map)
アクセスはあまり良くないのですが、窯焼きラムやビフシュテークスを目当てに、個人的にはよく通ったお店。ラグマン含め何を食べても美味しいです。ただ、本当にアクセスはイマイチ。タクシー (Yandex) を使うなら問題ありませんが。
DN: ドゥンヨー (Map) ★
プロフ、シャシリク、ラグマンなどなんでもそろうお店。店内は広く敷地内に噴水もあったりして、大人数の食事会をよく見かけます。高級店ではありませんが盛り付けもきれいだし、どの料理もレベルが高いと思います。パリッとした薄皮のサムサをぜひお試しあれ。
GJ: グルジャ(Map) ★
ウイグル料理の看板を掲げるお店で、個人的にはイチオシ。麺がツルツル・モチモチで本当に美味しく、コブルマラグマンはまるで焼きうどんのような馴染み深い味。やや町外れですが、ラグマン好きなら絶対に行くべきお店と断言しましょう。
HS: ホシャン (Map)
ラグマンも普通に美味しいですが、揚げ肉まんとでもいった「ホシャン」がおすすめ。チョルスーバザールの近く。
LH: ラグマンハウス (Map)
メニューが豊富だし味も悪くないのですが、なんとなく店員の感じが悪く (個人の感想です・・)、二度行った後は足が遠のいてしまいました。チョルスーバザールの近く。
LX: ラグマンホナ (Map)
あまり特徴のない、普通のラグマン。麺のコシが強く美味しかったですが、すぐ近くにラグマンハウスとホシャンがあるし、ここも1皿ずつ食べて以降、行くことはありませんでした。
OP: オシュパロフ (Map)
プロフも美味しいですが、ラグマンもなかなか美味しかったです。夏にはククス (ウズベキスタン風朝鮮冷麺) もいただきました。
QR: カラサライ・ラグマン (Map) ★
ラグマンの麺のコシとボリューム感はピカイチ。市中心部からは遠いですが、タシケント観光で必ず行くであろう Hazrati Imam Comlex のすぐ近くなので、そちらに行った際はぜひ。ここのコブルマラグマンはトマト系の中でもかなり美味しいです。
RH: ライホン (Map)
市内に複数店舗あるファミリーレストラン (マップリンクは自分が行ったお店)。何を食べても無難に美味しいです。ここでは汁麺のラグマンは食べなかったな。紅白ワンタン (チュチュワラ) はぜひ。
SD: サルドバ (Map) ★
職場の近くということもあってよく通ったお店。初めてアイリムサイを食べたのもここでした。メニューが豊富でどれも美味しいので、出張者もよく連れていきました。何を食べても美味しいですが、ラグマンもいけます。微妙な違いですが、スープの味は一番いいと思います。ここではノリン (後述) もいただきました (写真4枚目)。
SH: ショホナ (Map)
地元人でにぎわうファミリーレストラン。個人的にはここのラグマンは麺のコシが弱々でイマイチでした。初めてイマイチと思ったラグマンはここかな。なのでコブルマラグマンを食べに行くことはありませんでした。
SY: ソイレストラン (Map)
ここも何でもそろうファミリーレストラン。食事時は広い店内が満席になることも。いろいろいただきましたが、ラグマンも普通に美味しかったです。ただしすぐ近くにタルノブがあるので、ラグマン目当てならそちらに行った方が良いかも。
TN1: タルノブ (Map)
赴任当初、ウズベキスタン人に連れて行ってもらったお店。確かに美味しかったです。麺だけなら一番美味しいかも。ツルツルしていてコシがあって、小麦粉の香りや甘さを感じさせるピカイチの麺でした。シャシリクも人気。アクセスがあまり良くないので、地下鉄+徒歩で行けるもうひとつのお店がおすすめ。
TN2: タルノブ (Map) ★
やはり麺が抜群に美味しいです。ただしコブルマラグマンはトマト系で典型的なボソボソ食感だと思うので、こちらの店舗では汁麺しか食べていません。
■シビットオシュ
ホラズム地方の名物料理で、香草ディルが練り込まれた緑色の麺。どことなくイタリアンな趣の料理。お店は限られていますが、タシケントでも食べることができます (⇒過去記事)。個人的にはこれもかなり好きな料理。
CR: キャラバン (Map) ★
他店より2倍くらい高いですが、お店の雰囲気は最高です。ツーリストに大人気。もちろん味も良く、シビットオシュはとくにおすすめ。ラグマンもいただきましたが、そちらは印象薄め。夏はククス (冷麺) も。
HC: ヒバシティー (Map) ★
Googleマップに載っていないので地図リンクは隣のお店です。表の看板は「Xorazm Burger & Suzma Palov」。値段ほどほど、味も良し、4店の中では一番通いました。と言っても7~8回ですが。グンマ (チェブレク) やトゥフムバラクも美味しい。
PL: プロフ・ラウンジ (Map)
やや高級店。料理はお洒落かつ味も抜群。シビットオシュは、何も言われなければイタリアンと勘違いしそう。夜は生演奏も。
QM: カミーシュ (Map)
お皿の見た目はややさびしいですが、味はいいです。ここの麺が一番香り高かったと思います。幅広麺なので食べごたえもしっかり。何人かで行ったらぜひ盛り合わせを。真ん中にシビットオシュ、周りにトゥフムバラクとチュチュワラでテンション上がります。
※ヒバに旅行した時イチャンカラの「テラッサカフェ (Map)」と「ホラズムアートレストラン (Map)」でいただいたシビットオシュは最高に美味しかったです。
■ノリン
ラザニアのような薄く伸ばした生地を包丁で細切りにした、タシケント名物の麺。刻んだカジー (馬肉ソーセージ) と油で和える作業をよく店内でやっています。提供はスープと一緒に。ウズベキスタン料理店ならだいたい置いてありますが、せっかくならチョルスーバザールで食べるのがおすすめ。もっとも、食感はもっさりしていてあまり美味しいものではないような気もします (個人の感想です)。(⇒ノリン過去記事)
CB: チョルスーバザール (Map) ★
いろいろなウズベキスタン料理が食べられる、オープンフードコートがあります。ノリンのお店もいくつかあり、馬肉を和えて調理済みのノリンが店頭で山盛りになっています。チョルスーバザールはタシケント観光のひとつのハイライトなので、そのついでにこちらもぜひ。
MT: ミッリー・タオムラル (Map)
アライバザールの横にある、ウズベキスタン料理のお店。メニューをいろいろ取り揃えています。個人的にはノリンの味の違いがよくわからないのですが、たぶん普通に美味しいのかなと。塩と油がそこそこきついのは他店と同じ。
NF: ナショナルフード (Map)
欧米ブロガーにはよく紹介されているお店。ノリンはお店の名物らしく、ノリンだけ食べているお客さんが大勢いました。値段的には安い方ですが、ここだけスープが付いてこなかった。
■大盤鶏 (ダーパンジー)
ダーパンジー (大盤鶏/大盘鸡) は鶏肉・じゃがいも・ピーマンなどを麻辣スパイスで炒め煮し、大皿に盛りつけて提供されるウイグル料理です。新疆ウイグル自治区出身の料理人、李士林氏が1990年代に考案したもので、その美味しさはたちまち評判を呼び、今では中国大都市のウイグルレストランでもおなじみのメニューだそう。タシケントにもいくつかダーパンジーを出すお店があります。美味しい料理なのでぜひ。
CG: 中華牛肉麺 (Map)
中国料理ですが、イスラム教徒が食べられる清真料理・ドゥンガン料理のお店。ここの手打ち麺 (手延べ麺、刀削麺、平打ち麺) 料理はどれも美味しいです。ダーパンジーは麺と一緒に提供されます。写真は小盤鶏ですがこれでも多い。
DY: ディヤール (Map) ★
ウイグルの麺料理がそろうお店。メニューは多彩で、ダーパンジーも1人前で食べられます。ラグマンはやはりウズベキスタンのものとは少し違うような気もしますが、どれも美味しいと思います。家の近所だったのでけっこう通いました。
IK: イシククル (Map)
ウイグル料理という看板を掲げていますが、たぶんキルギス料理店。キルギスのイシククル湖にちなんだ店名なのかなと。メニューのラインナップはアシュリャンフーやボソ・ラグマン、そしてホシャン (揚げ肉まん) も。ダーパンジーは中華とカレーの中間みたいなエキゾチックなスパイスの香りと、しっかり煮込まれ味がよく染みた鶏肉が美味しかったです。ポテトは風味が濃く、全体的にピリ辛なのもポイント高し。
ここのベシュバルマクはキルギス風なのでしょうか。ウズベキスタンのものとは違ってパスタが細切りされ、しっかり麺料理の趣に。こちらも美味しかったです。
JL: ジャンライ (Map)
2024年頃できた中国料理店。3回行きましたが、いつも客層はほぼ中国人でした。中国人スタッフと一緒に行ったのでオーダーをお任せしたら、ダーパンジーの麺がついてきませんでした。たぶん一緒に行ったウズベキスタン人用にノン (パン) をつけたので麺は断ったみたい。
LJ: ラージャー (Map)
市中心部からは遠いですが、地下鉄で行けたので一時期わりとよく通っていました。ダーパンジーはワンサイズしかなく、麺だけで500グラムとすごい大きさでした。ひとりでなんとか6割くらいは食べたかな。味は良かったですよ。
以上です。ぜひご参考に。