インスタグラムの "tandiriy_uz" というアカウントが「ウズベキスタンの各都市とその名物料理」という投稿をしていました。
■サマルカンド:サマルカンド風プロフ
コメント欄に「これはシャブリヤではないですか?」という書き込みがありましたが、自分もサマルカンドのジギルオシュ (亜麻仁油のプロフ) とは見た目が違うと思いました。シャブリヤは「プロフの妹分」とも呼ばれる、カラカルパクスタンの郷土料理です (⇒コチラ)。
こちら (↓) がサマルカンドでいただいた本場のジギルオシュ。
タシケントでもよく食べに行きました。タシケントで食べるジギルオシュは油の色がより濃い茶色のような気がします。個人的にはもっとも好きなプロフです。
■ジザフ:ジザフ風サムサ
写真のこれは普通のサムサです。あえて言うならカトラマサムサ。パイ生地が層 (カトラマ) になっているもの。三角形のものはタシケントでもよく見ます。サマルカンドもパイ生地のサムサが有名ですが、たぶん普通はもっと丸い形。
ジザフのサムサの特徴はその大きさ。大人の手のひら大はあります。中にはもっと巨大なものも。このサイズを他のサムサと同じように窯の内側に貼り付けて焼くのですから大したものです。
■カシュカダリヤ:タンディール・グシュトゥ
たしかにタンディール・グシュトゥ (窯焼き肉) が有名ですが、この写真は盛り付けがちょっとおしゃれすぎます。もっと大皿にどっさり盛るのがカシュカダリヤ風かなと。
■ホラズム:トゥフム・バラク
卵液を注入したラビオリまたは餃子・雲呑といった料理です。写真は四角形でラビオリ寄りですが、自分が食べたトゥフム・バラクはどれも半円形でした。上の写真のように4辺を閉じて四角形に作るのは、さすがに難しすぎるような気が。
■コーカンド:ハルヴァ
ハルヴァは主に小麦粉、砂糖、ナッツで作られる甘いお菓子です。ハルヴァの種類はたくさんあり、ヒマワリの種やドライフルーツを加えることもあります。バター、粉ミルク、ナッツで作ったコーカンド・ハルヴァも人気の一品だそう。
■タシケント:名物料理は何ですか?
「タシケントの名物料理は何ですか?コメントに書いてください」という問いかけに対して、回答は次のとおりでした。
「ノリン」をタシケント名物としてあげる人が多かったです。ノリンはラザニアのような幅広パスタを包丁で細切りして麺状にし、馬肉と和えた料理。タシケント以外だとあまり見ない料理だそうです。
スープ別体型で麺だけ食べると食感がボソボソしていて、基本は塩と油の味なので、個人的にはあまり美味しいものではないなと思っていました。(⇒食べくらべ過去記事)
他のコメントはほぼ1票ずつですが、トイオシュ (プロフ)、ホヌム (じゃがいものパスタ包みトマトソース仕立て)、シャシリク (串焼き)、クザ・ショルバ (壺入りスープ)、そしてお茶があげられていました。
名物料理でお茶をあげるってなかなかない意見ですね。どの地域でもよく飲まれていますし。ウズベキスタンにはお茶の作法がありますが、タシケントは特に作法にうるさいのかな。