A Dog's World 

~海外で暮らす・日々の記録・旅の記憶~   

カレー対決:タイ vs エチオピア vs インドネシア

近所の本屋に行ったら思いがけず世界のレトルトカレーフェアをやっていて、さらに嬉しいことにタイの「ゲーンハンレー」とエチオピアの「ドロワット」が並んでいました。

これ、なんと「地球の歩き方」監修のカレーシリーズです。さすが、お目が高い。ゲーンハンレーは次に流行るタイカレーだと思っていました。ドロワットも知られればきっと人気が出るはず。

1箱1000円と値段が高いので一瞬躊躇したものの、やはり懐かしさには勝てず、ゲーンハンレーとドロワットをひとつずつ買ってしまいました。

懐かしさついでにインドルシアの「ルンダン (ビーフ)」もあったので思わず購入。こちらも800円となかなかのお値段でした。

今回の投稿はこのレトルトカレーの味比べではなく、まずはそれぞれ現地で食べた時の感想を写真とともに。3ヶ国カレー対決です (カレーというかシチューかもしれませんが)。

実はレトルトカレーにはあまり期待していないというのが正直なところです。こういうもので現地の味と同じだったことってあまり記憶にありませんから。

「どんな味なんだろう、現地の味だったらいいな」とあれこれ想像している時が楽しいので、実際にレトルトを食べるのはもう少し先になりそう。

ゲーンハンレー(タイ)

日本でタイカレーといえばグリーンカレー、レッドカレー、イエローカレーが知られていて、さらに "世界一美味しい" といわれるマッサマンカレーが近年その知名度を上げています。

自分もタイに住むまではこの4つくらいしか知りませんでしたが、滞在中にチェンマイに行ったとき、「お?これは!」と思うカレーに出会いました。

「ゲーンハンレー」は北タイ料理で、ポークカレーです。お肉は基本、ゴロっとした角煮。酸味と甘味のあるルウは生姜とニンニクが効いていて、さらにちょっとピリ辛。

タイで初めて食べましたが、とても美味しいと思いました。日本人の舌にもよく合うはずです。豚肉というのがまた庶民的で良いところ。

ドロワット(エチオピア)

きざんだタマネギをじっくり炒めてから香辛料と一緒にことこと煮込み、鶏肉を加えたもの。必ずゆで卵が入っています。ドロは鶏肉、ワットはいわばシチューの意味。ガイドブックには一番の高級料理などと書かれていますが、値段というよりも、ここ一番の料理といった意味合いでしょう。鯛の尾頭つきみたいなものかな。インジェラに乗せる時もド真ん中が定位置。

カイ (辛い) とアリチャ (辛くない) がありますが、普通は辛いものが出てきます。とても美味しいですが、辛さもエチオピア料理一と言われています。本当はドロワットはインジェラといっしょに食べるのがベストですが、これはなかなか日本では難しいですね。

インジェラはテフという世界最小の穀物を発酵させて焼いたクレープのようなパンで、エチオピア人の主食です。写真は収穫期のテフ畑。この風景、いつかまた見たい。

ルンダン(インドネシア)

以前、CNNトラベルで世界一美味しい料理と称されたこの料理、自分はインドネシアで何度か食べましたが、たしかに美味しく、好きなインドネシア料理のひとつでした。

ルンダンはカレーと言うより牛肉煮込みですが、汁っぽくはなくトロッとしたルウ状のソースをまとっているので、カレーと言っても差し支えなさそう。

色は赤茶色でルウ (ソース) は少なめ、甘みもありますがやはり辛味が強く、味わいは鮮烈。他の料理にくらべると値段は高めで、高級おもてなし料理です。

味は濃いめなのでご飯と一緒に盛って食べるのが普通。

日本で期間限定発売された松屋のマレーシア風ルンダン。インドネシアよりココナッツミルク多めでマイルドでした。自分はインドネシアのキリッとした味わいのルンダンが好み。松屋のも美味しかったですけどね。

さて、みなさんはどれが美味しそうに思えましたか?