ウズベキスタン料理のうち、誰にでも食べやすく、麺好きが多い日本人の嗜好にも合っているものといえば、ラグマンがあげられます。
手打ちの麺はまさにうどん、スープもトマト系で食べやすく、洋風トマトうどんといった趣です。
フライドラグマンならトマト系と醤油系のふたつの味付けがあって、とくに醤油系は焼きうどんそのものです (下の写真2枚目)。
自分もずいぶんラグマンをいただきましたが、どこで食べても安定して美味しい一方、どこで食べても変わり映えしないなと、贅沢な不満もあったり。
これまでにいただいたラグマンの写真をいくつかあげてみます。スタンダードのスープラグマンは、本当にもうこれ。スープも具材もほぼほぼ一緒。
ウイグル料理店の看板を掲げているお店だと、具材を細かくカットした「スイルラグマン」や、麺をカットした「ディンディンラグマン」があります。
厳密にはウズベキスタン料理ではないのかなと思います。キルギスなどもっと東寄り (中国寄り) の地域のウイグル料理ということで。
実はフライドラグマンも、ウズベキスタン料理 (◯◯ Milliy Taomlari) のお店はトマト系、ウイグル料理 (◯◯ Uyg'ur Taomlari) なら醤油系の確率が高いです。
ラグマン以外の麺料理には緑色の麺を使ったシビットオシュがありますが、他にめぼしいものはありません。
麺料理があるのはうれしいですが、なぜラグマンのレシピがこうも固定化されているのかは、よくわかりません。
伝統を重んじる国民性なのもあるでしょうが、どの国・どの時代にも食いしん坊は必ずいるもの。ラグマンのレシピに変革を起こす者はいなかったのでしょうか。
使う野菜やお肉、それに合わせてスープの味ももっとバリエーションが出ても良さそうなものですけどね。
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世界三大料理にもあげられるタイ料理とくらべるのはなんですが、タイラーメンは麺・スープ・トッピングと、本当に無限のバリエーションがありました。
どのお店も他店との差別化を図ろうとしていて、同じワンタン麺やフィッシュボールヌードルでも内容は意外と異なり、食べ歩く楽しみがありました。
実際に自分が食べたフィッシュボールヌードルの写真を。これも全部ではありません。お店によって味わいが違うので、当たり外れがあるのは痛し痒しでしたが (いや外れはないか、当たりと普通ですね)、大当たりの時の喜びは何物にも変えがたいものでした。
以下、タイの麺料理の過去記事を参考までに。
⇒タイ料理まとめ1
⇒タイ料理まとめ2
⇒ワンタン麺に熱狂
⇒バンコクのフィッシュボールヌードル