A Dog's World 

~海外で暮らす・日々の記録・旅の記憶~   

最後に食べたもの@ウズベキスタン

「ウズベキスタンで一番美味しかったものって何ですか?」 よく聞かれる質問なのですが、これがなかなか答えが難しいです。

自分は何を食べても美味しいと思っていたので、逆に「このお店のこれ」という決め打ちがちょっとできないというか。

それでも帰国前の1ヶ月は、もう一度食べるならどれだろうと毎日それなりに考えてご飯に出かけていたので、これをふり返ってみれば答えが出るかもしれません。

プロフ
ウズベキスタンを代表する料理といえば、やはり何といってもプロフです。ただ、タシケントにもお店が何百とあり、またプロフの種類もいくつもありますから、どこの何を食べたいかは、けっこう考えました。

そうして出た結論としては、自分が食べたいものはタシケントを代表するトイオシュではなく、サマルカンド風の亜麻仁油のプロフ「ジギルオシュ」でした。

下の写真は4店のジギルオシュ。このうち2店はもう1回ずつ食べていますから、最後は1ヶ月で6回プロフ (すべてジギルオシュ) をいただきました。

お店はチュプチマ、ドゥンヨーカフェ、イシュティホン、パイシャンバ。個人的おすすめは、イシュティホンとパイシャンバです。

トイオシュとチャイハナオシュも1回ずつくらい、そして食べるならベシュカザン (中央アジアプロフセンター) でと考えてはいましたが、結局それはしませんでした。

ベシュカザンは3月初めの週末にのぞきに行きましたが、ラマダンが始まり大釜も全容量では稼働していなかったこともあって、「別にいいか」と。何度も食べてきたし。

トイオシュはこの間一度ウズベキスタン人のお宅でいただきましたから、もうそれで十分でした。トイオシュの香りよりジギルオシュの香りの方が、やはり好きだなあと。

ラグマン
日本でラグマンを食べることはもうないだろうなと思いつつ、日本にはうどんがあるので、それほどロスにはならないと信じています。

ラグマンは好きなお店がいくつもあるので、できれば全部まわりたかったものの、他に食べたい料理もあったので、最後はわりと適当なチョイスに。

下の4店はボギ・ジロル、カラサライ・ラグマン、サルドバ、そしてグルジャ (ここはフライドラグマン)。

タルノブのラグマンを食べられなかったのは若干心残りですが、上のどれも美味しかったので、気持ち的には十分満足しました。おすすめはタルノブとグルジャ。

シャシリク
シャシリクというよりも、羊を食べておきたかったという方が正しいかもしれません。そして羊のもっとも美味しい食べ方のひとつが、シャシリクだと思います。

何人かで送別会的な食事も多く、そんな時はシャシリクがやはり多くて嬉しかったです。美味しい上に食べやすく分けやすいので、食事会では重宝します。

もちろん、ひとりでもシャシリクを食べに行きました。とくにブハラカフェは最後までお気に入りのお店の筆頭でした。間違いない美味しさですからね。

ソムサ
ウズベキスタンの軽食の王様ソムサ。赴任当初から最後まで本当によく食べました。これがあるからハンバーガーなどのファストフードはあまり出番なしといった感じ。

タンディールソムサばかりだとちょっと飽きてしまいますが、ソムサにもいろんな種類があって、最後はサマルカンド風パイシャンバソムサがお気に入りに。

でもやはり、サリマ・オナのカボチャのソムサが個人的にはもっとも美味しかったかな。いや、ブハラカフェのギジュドゥバンソムサ (三角形) も捨てがたいか。

ショルバ (スープ)
ウズベキスタン料理はスープも充実しています。ただ、メインの料理とあまり値段が変わらないので (プロフが4万スムならスープは3.5万スムとか)、毎回頼むわけではありませんでした。

野菜とかお豆100%のスープがあればなと思ったりもしますが、ウズベキスタンのスープはどれも肉肉しいものばかりで、でもそれこそがウズベキスタン料理の醍醐味なのかなと。

上の写真のツボ入りのスープはクザ・ショルバです。中身は塊肉とジャガイモ、ニンジンなどがたっぷり (↓)。

揚げ物 (一品料理)
ドゥンガンペッパー (ししとうの肉詰め@サルドバ)、ホシャン (揚げ肉まん@イシククル)、グンマまたはチェブレク (揚げ&焼き@カミーシュ)。

メインディッシュにもう1品加えたい時に頼む定番料理。といっても地方州の郷土料理なのでお店は限られます。自分はむしろこちら目当てにお店に通いました。

その他の料理
もう一度食べたかったウズベキスタン料理はいくつもありましたが、時間と自分の胃の容量が限られていたので、すべては叶いませんでした。

それでも、どうしてもこれはと考えていたものはなんとか食べることができました。上からトゥフムバラクとシビットオシュの盛り合わせ、ハリム、ヌハットシュラック。

トゥフムバラクはカミーシュというホラズム料理のお店でいただきました。数は限られていますが、タシケントにも地方州の郷土料理のお店があります。

(※各料理の詳細はいちいち記載しませんが、ブログ内検索窓で料理名を検索すると該当する過去記事が出てきますので、よければぜひ)

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ちなみに、最後の最後にいただいたのは、パイシャンバのジギルオシュでした。ジギルオシュなら2件隣のイシュティホンの方がトータルでは通いましたけどね。

参考までに、「ウズベキスタン最後の3食」なら個人的にはこれら (↓) がおすすめ。

ジギルオシュ@イシュティホン (Map)

ラグマン@タルノブ (Map)

シャシリク@ブハラカフェ (Map)

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実は最後の1ヶ月もウズベキスタン料理ばかり食べていたわけではなく、下のような料理もいただきました。

どれも好きでしたが、とくにポロウはプロフよりも食べたくなる時があったほど。タシケントに行ったらぜひお試しあれ。

ポロウ@ザイトゥーン (アフガニスタン料理: Map)

ダーパンジー@イシククル (ウイグル料理: Map)

メネメン@ユスキュダル (トルコ料理: Map)