以前、アシュリャンフーというウイグル (キルギス) の麺料理をいただいた Han Lagman というカフェが、気づいたら閉業していました (⇒過去記事1、過去記事2)。
もう一度くらい食べたかったなと残念に思っていたのですが、いつものごとくGoogleマップでレストラン検索に勤しんでいたところ、別のお店を発見しました。
「イシククル (Issyk Kul)」というお店で (Map)、ウイグル料理という看板を掲げていますが、たぶんキルギス料理店です。キルギスのイシククル湖にちなんだ店名なのかなと。
メニューのラインナップは Han Lagman と似ていて、アシュリャンフーやボソ・ラグマン、そしてホシャン (揚げ肉まん) もありました。
お店の一番人気はベシュバルマクらしく、そしてこれがウズベキスタンの一般的なものとは違って細切りの麺になっているので (キルギス流?)、ずいぶん心惹かれたのですが、結局この日のオーダーはダーパンジーにしました。
料理を待つ間、あらためて店内を見渡すと、水色を基調とした爽やかな内装が、やはりどことなくウズベキスタン風ではないなと。壁のレリーフはイシククル湖の形ですよね、きっと。
ウズベキスタで初めて口にして感動した麺料理は、もちろんラグマン、次いでシビットオシュ、そして何と言ってもダーパンジーです。
ウズベキスタンの中国料理店はたいていウイグル系の清真料理なので、ダーパンジーもわりとあちこちで食べることができます。(⇒ダーパンジー過去記事)
こちら (↓) がここのダーパンジー (55,000スム/660円)。まず1人前なのが嬉しいです。本来はその名のとおり大皿料理 (大盤鶏) なので、普通は小サイズですら2~3人前ありますから。
ダーパンジーは幅広麺がデフォルトかも。今回やや確信に。プルプルの麺が最高の食感でしたが、まあ汁がはねる、はねる。。
中華とカレーの中間みたいなエキゾチックなスパイスの香りと、しっかり煮込まれ味がよく染みた鶏肉が美味しかったです。ポテトは風味が濃く、全体的にピリ辛なのもポイント高し。
スパイスの中心は八角と花椒。これがダーパンジーの独特の香りを形作っています。あらかた食べ終わると、お皿の底にはスパイスの粒がたくさんありました。
ああ美味しかった。満足、満足。次はベシュバルマクを食べなきゃな。あとホシャン。きっと普通のラグマンも美味しそう。
ちなみに、イシククルの両脇にはイシュティホンとパイシャンバという、お気に入りのジギルオシュ (サマルカンド風亜麻仁油のプロフ) のお店があり、道路の向かい側にはこちらもお気に入りのドゥンヨーカフェがあります。なので実はイシククルはずっと素通りでした。あぶない、あぶない、来てよかった。
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参考までに、今までタシケントでいただいたダーパンジーです。上から中華牛肉麺、ラージャー、ディヤール、チャンライ (店名にマップリンク)。