ウズベキスタンの国民食と言えばやはりプロフ。自分も数えてみたらここ2ヶ月で12回プロフを食べていました (⇒コチラ)。こうなると間に少し違うものをはさみたい。
こんな時、決まって脳裏に浮かぶのは、アフガニスタン料理店ザイトゥーンのカーブル風ポロウです (⇒コチラ)。同じピラフの仲間ですが、一番違うのはその食感。
バスマティライスを使っているので、プロフのパキッとした固い炊き上がりのお米とは正反対の、フワッとソフトで旨味がシュワッとにじみ出るような優しい食感なんです。
同じお米料理でも驚くほど味わいが異なります。どちらも美味しいですが、プロフはしっかり噛めば噛むほど旨味が出るので、食べるこちらも体力 (顎の力) がいります。
逆にポロウは口に運んだお米が自然と喉を通っていくような、本当にストレスフリーの美味しさ。なんなら噛まなくてもいけます、いやマジで。
この日いただいたのは、いつものカーブル風ポロウ (6万スム/720円) ではなく、前から気になっていた「ムルンポロウ (Mulung Polow)」というメニュー (12万スム/1440円)。
2倍もするのはお肉が多めなのかなと思っていましたが、実際にはとにかく量が多かった。お皿が一回り大きく、そして太い骨がふたつドンと載っていました。
ただし、骨の大きさの割にお肉は少なめ。たぶんアキレス腱でしょうか、半透明のネットリとしたのがいっぱい。あと皮のゼラチン。お肉もそれなりについてはいますが。
普通のポロウよりコラーゲンマシマシだからでしょうか、お米のヌルッと感はいつにも増して感じます。なのでほぼ噛まずに、飲んでしまう勢いで食べ進めてしまいました。
「カレーは飲み物」という名言があるように、「ピラフは飲み物」もことアフガニスタンのムルンポロウなら、成立してしまうのではないかと思った次第です。
なお、プロフをあまり噛まずに飲みこむなんて、たぶんほとんど無理でしょう。きっとお米が喉に刺さります。それほどプロフのお米はシャープ感があります。
食べ終わりに残った骨、どうですか、立派でしょう。しかし店員から骨髄を食べろという提案はありませんでした。骨をカンカン叩いて中身を取り出すのも憚られたし、これ以上は手を付けず終了。
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こちらがザイトゥーンの普通のカーブル風ポロウ。認めたくはないのですが、プロフとポロウのどちらが好きかと言ったら、うーん、いや、断言はやめておこう。食べやすいのは正直圧倒的にポロウかと思います。油・脂もきつくないし。
結局バスマティライスが美味しいんですよね。自分は日本のもっちりしたお米よりもサラッとしたお米、とくにバスマティライスが好きなのかもしれません。
でも、ただ炊いたバスマティライスをお刺身をおかずに食べろと言われても、たぶん無理です。ぜんぜん良い想像ができません。味付けご飯にして最高に輝くお米なのかな。
その点、タイのジャスミンライスはそのまま食べても美味しかったです (⇒コチラ)。