これまでトンガやインドネシア、タイで教会をいくつか見て回り、教会とはこんな建物 (わりとシンプルなデザイン) といったイメージができあがっていました。(※エチオピアの教会は雰囲気が独特すぎるので除外)
そんな自分が、ウズベキスタンに来て初めて本格的なロシア正教会の礼拝堂を見たものですから、内部の壁一面に描かれた宗教画やイコンの美しさにはひと目で心を奪われました。
それからカトリック教会を含めいくつもタシケントの教会を訪れましたが、つい最近あることを教わりハッと気づくとともに、自分の観察眼のなさに思わず膝の力が抜けました。
それは、ロシア正教会とカトリック教会、それぞれの礼拝堂にはたいていはっきり見てわかる違いがあるということ。あ、イコンではない他の何かです。
自分は両方しっかり見ていたつもりでしたが、そのことはぜんぜん意識していませんでした。下の写真、最初がロシア正教会、次がカトリック教会です。
■Holy Asumption Cathedral Church (Map)
■Sacred Heart Cathedral (Map)
答えは、カトリック教会にはイス (ベンチ) があり、ロシア正教会にはないということ。言われてみればそのとおりです。「だから?」と言われても困りますが、きっと理由はあるのでしょう。
他にもふたつ、タシケントのロシア正教会の礼拝堂を。St. Alexander Nevsky Church (Map)、Holy Trinity St. Nicholas Convent (Map)。確かにイスはなかったです。
これは礼拝への集中と教会への畏敬の念を、ささやかな肉体的努力を払って体現していると言われる一方で、ロシアの冬は寒いので礼拝堂をあまり広く造れず、そのためできるだけ大人数を収容しようと、立ちスタイルになったという説も。なるほどなあ。
* * *
おまけ。今まで見てきた教会をいくつか。さすがにタイはお寺の数が多すぎて、教会は少し肩身が狭いような雰囲気が漂っていました。外観は立派ですけどね。
ジャカルタのステラ・マリス教会はその名のとおり海 (ジャカルタ湾) の近くにありました。トンガは皇太子の結婚式が教会で行われ、国民総出で祝福していました。
■タイ:バンコク
■インドネシア:ジャカルタ
■トンガ:ヌクアロファ、エウア島