ウズベキスタンのスーパーマーケットに行くと、乳製品の多彩なラインナップにいつも感心してしまいます。棚にずらりと、いろいろなメーカーの製品が所狭しと並べられています。
上の写真はヨーグルトとヨーグルトドリンクの棚 (チーズとバターはまた別)。自分は普段もっぱらヨーグルトを買っていますが、ヨーグルトドリンクもよく飲みます。そんな中から3種類ご紹介。パッケージはどれもウズベク語とロシア語併記です。
■リャジェンカ (ряженка)
ウクライナ発祥のヨーグルトの一種。ロシア及び東欧諸国で広く飲用されている。オーブンなどで長時間加熱した (焼いた) 牛乳に乳酸菌・酵母を加えて発酵させることで、色は薄褐色に、またほのかなキャラメル様の甘味がでる。とろとろ滑らか。
■ケフィア (ケフィル кефи́р)
コーカサス地方を起源とする、ケフィアグレイン (酵母や真正細菌の結合体) から作られる発酵乳飲料。日本では「ヨーグルトきのこ」とも呼ばれる。抗腫瘍活性に利点があるという研究報告により、1990年代から各国で商品化が進んだ。とろみ強め。
■アイラン (айран)
バルカン半島から中東、中央アジアまで広い地域で愛飲されている、ヨーグルトに水と塩を混ぜた飲料。6世紀のトルコですでにこのように飲用されていた。もともとヨーグルトに塩を加えて長期保存しようとしたことが起源と考えられている。よく撹拌して供するため、お店で頼むとコップの中で泡立っていることが多い。上のふたつよりシャバシャバ。
3つのうち、レストラン (ウズベキスタン料理店) でも出されるのがアイランです。少ししょっぱいので自分はちょっと違和感あり。
また、ディルが入っていたりキュウリもたまに入っているのを見たりするので、自分からお店で頼んだことは一度もありません。ウズベキスタン人はよく頼んでいます。
スーパーで売られている、いわゆるヨーグルトドリンクはどれもすごく甘いので、何か飲みたくなった時は、ケフィアかリャジェンカを買っています。
ケフィアは完全液状の喉越しだと美味しく飲めますが、たまに卵白みたいにズルッとしたとろみの塊があったりするので油断できません (自分はその感じが苦手)。
リャジェンカは製品にもよるでしょうが、言うほど甘味はありません。またメーカーも他の2つにくらべたら少なめ。多分ウズベキスタンではマイナー。
それぞれ乳脂肪分が1~4%くらいでたいてい3段階の濃さの商品があるので、自分の好みを探し出す楽しみがあります。自分はあまり決定打は見つかっていませんが。
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次の写真は2/21・2/22・2/23・2/24の朝、スマホアプリの天気予報をスクショしたものです。ご覧のとおり先週から春の陽気が続いていました。
おそらくそのせいで花粉が飛びはじめたのでしょう、朝起きると目がかゆいしくしゃみが止まらない。町を歩くと街路樹 (針葉樹) のつぼみはもうパンパンです。ああ憂鬱。
ヨーグルトが花粉症に効くという話もあったりなかったりですが、多少でも緩和されればいいなと、いっそうヨーグルトドリンクに手が出る今日この頃です。