A Dog's World 

~海外で暮らす・日々の記録・旅の記憶~   

いとをかしき異国の鮨なり

タシケントにはお寿司屋さん、いや、スシレストランがたくさんあります。Googleマップで "Sushi" と検索すると、70軒近く出てきました。筆頭は「ヤポナママ」で、タシケントに13軒、地方州にも7~8軒あります。

きっとナンチャッテだろうなという思いもあり、今までスシレストランには一度も足を運んだことがなかったのですが、このほどようやく初訪問。どこに行こうか迷いましたが、店内の「ヤーホー!」がずっと気になっていた「スシワックマスター」へ (Map)。

店内装飾はアジアっぽい日本といったイメージ。うん、ギリギリ日本だ。音楽の代わりに鳥のさえずりがずっと流れていました。これも悪くなかったです。

この通りはジギルオシュを食べによく来ています。お店の前を通るたび、ピンク色に光る「ヤーホー!」のネオン管が気になっていました。(この日は光っていなかった・・)

メニューはかなり豊富。ただし生魚を使った握り寿司と細巻きはほんの少しで、ほとんどは太巻きの類でした。いかにも外国の "SUSHI" という感じで、これもまた良し。

注文はまずサクラセット (18貫13万スム/1560円)。セットだけだと生魚がないので、マグロの細巻き (8個3.5万スム/420円) も。

サクラセットの内容は、アボカドうなぎロール、カリフォルニア巻 (カニカマ) 天ぷら、クリームチーズチキンロール、カニカマ焼き軍艦。「ナンダソレ?」ですよね。

最初に舟盛りがひとつ出てきたので、「おー、けっこうボリュームあるなあ」と思っていたら・・・

なんともうひとつ舟が出てきました。たしかにこれが抜けていた。それにしてもひとつが大きいな。。

「海外で食べるスシなんて値段が高い割に量が少ないんでしょ」と思い込んでいた自分でしたが、食べる前からこのボリュームにやや気圧されていました。

太巻類は見るからにマヨネーズとか味が濃そうだったので、まずは細巻きから。うん、普通。普通にイケてる。マグロも酢飯も日本の細巻きとくらべてあまり遜色ない。

た・だ・し、醤油がいけません。塩気があまりなくてほんのり甘い。たぶん醤油を水で薄めて砂糖を少し加えたみたいなものでした。せっかくの細巻きがもったいない。。

アボカドうなぎロールは中身もちゃんとうなぎだったと思うし、悪くなかったです。醤油が薄味なので、全体的にマヨネーズ味。

カリフォルニア巻 (カニカマ) 天ぷらは衣と海苔がカリッとしていて、揚げ方が上手だなと。そして米の量が多い。めちゃめちゃ食べ応えがありました。

クリームチーズチキンロールはもうこってり中のこってり。これは飛び道具ですね。でも、これもありだなと思いました。世界で戦うならこの進化は必然かも。

カニカマ焼き軍艦はピリ辛マヨネーズをちょっと焦がしているのが良かったです。よく考えられていますね。ていうかカニカマすごいな、大活躍。

こうして日本の「寿司」は世界の「SUSHI」に変貌し、今日も各国でみんなのお腹を満たしているのでしょう。なんだか感慨深いものがありました。

それにしてもお腹いっぱい。2人で食べてもいいくらいの量を、がんばって食べきりました。また別のお店に行ってもいいなと考えていますが、次はマイ醤油を持参しよう。