A Dog's World 

~海外で暮らす・日々の記録・旅の記憶~   

ドゥンガンペッパー

1月に行った「ウ・ブラーダ」というアルメニア料理 (+ウズベク料理) のお店のメニューに、「ドゥンガンペッパー」なる料理がありました。

それまで聞いたこともなかったのですが、それからしばらくして、今度は行きつけのアンジールレストランのメニューにも、同じ名前を発見 (dungan qalampiri)。

俄然、興味が湧いてきて、この週末にアンジールを訪れ初めて頼んでみました。サラダのページにあるし、見たところシシトウの天ぷらかなと想像しつつ。

32,000スム/384円で大ぶりなのが3本来ました。白いお皿の上にトマトの赤、レモンの黄色、レタスの緑、そして本体は茶色。配色がいいですね。

さっそく中を開いてみると、しっかり肉詰めでした。思っていた以上に食べごたえありそう。サラダのカテゴリーにありましたが、立派な一品料理です。

中身はたぶんキーマシャシリク (羊のひき肉) と同じもの。旨味&肉汁たっぷりで外側とのバランスも良く、とても美味しかったです。大満足。

ドゥンガンペッパーは、食べた感じはまんまシシトウでした。3本のうち1本は辛くなく、1本は小辛、1本は中辛くらい。また頼もう。大辛こないかな。

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【ドゥンガン】
ドゥンガン (Dungan) とは、主に中央アジアに住む、中国系のムスリムの人々を指す言葉です。彼らは、中国の新疆ウイグル自治区や西部の地域から移住した後、主にカザフスタン、キルギス、ウズベキスタン、タジキスタン、ロシアなどに住んでいます。ドゥンガンという名称は、特にカザフスタンとキルギスで使われます。

ドゥンガンの人々は、元々中国の華北地方 (特に陝西省や甘粛省) から来た漢族のムスリムの子孫です。彼らは中国内戦や迫害を避けるため中央アジアに移住した歴史があり、イスラム教を信仰し、ドゥンガン語という中国語にアラビア語の影響を受けた方言を話すことが特徴です。