先月、カラカルパクスタンの橋のたもとで久しぶりに牛と遭遇しました。さすがにタシケントの生活で牛を目にすることはなく、こうして地方に行った際、ふいに牛たちに出会うと、なんともほっこりします。
よく見ると、この牛たちは毛足が長くちょっとモサモサしています。寒い季節だから体毛が伸びるのでしょうか。1年数ヶ月前 (季節は秋頃)、同じくカラカルパクスタンの農場で見た牛はどうだったかなと、写真を確認。やはりもともと少し長いのかも。かわいい。
タイの首都、大都会バンコクも、お寺に行けばたいてい牛に会えました。人々がタンブン (功徳を積むこと) を行うため、牛が飼われています。参拝者は10バーツくらいで青草を買って、牛にあげるとタンブン成立です。自分も誕生日になるとお寺に行ってタンブンしたものです。
タイの田舎、農村部に行くと、農家の敷地に牛舎を見ることが多くなります。ここでは牛は大切な農耕の友。タイ東北の人々は昔から牛を大切に扱い、牛肉を食べる習慣はなかったそうです。他の地域では牛肉は一般的な食材なんですけどね。
インドネシアもまだまだ牛が現役で畑を耕したり収穫物を運んだりしていますが、残念ながら自分はそうした働く牛を見るチャンスはありませんでした。代わりに写真をあげますが、これはジャカルタです。イスラムの犠牲祭当日、死にゆく運命の牛たち。
トンガの牛。郊外の村のお宅で飼われていました。ミルクを絞ってもらい、ペットボトルに入れシャカシャカふって、バター作りをしたのは良き思い出。
最後はエチオピア。もう20年近く前の写真ですが、たぶん今もそんなに変わっていないのではないでしょうか。畑を耕す牛、収穫後のテフを踏んで脱穀する牛。テフ (の藁) を食べないよう、口元が紐で結わえられていたのはちょっとかわいそうでした。
エチオピア南部の乾燥地域では牛飼いが湖を目指して歩いていました。牛たちもゴクゴク水を飲んで、ようやく一息ついたでしょう。よく考えたらこれだけの数の牛を同一方向に導くってすごいな、牛飼い。