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ウズベキスタンに行くならアシアナ航空?ウズベキスタン航空?

日本からウズベキスタンには赴任時に片道1回、一時帰国でこれまでに往復5回、飛行機に乗りました。

1回の往復はウズベキスタン航空のタシケント~成田直行便、あとはすべて仁川経由のアシアナ航空です。

このふたつ、日本とウズベキスタンを行き来するなら、いったいどちらが好ましいでしょう。自分の実感を入れて簡単に比較をしてみました。

良い方に青★、良くない方に赤★ドローなら緑★。基本は個人の感想ですが、フライト選びの参考になれば。

所要時間
直行便なのでウズベキスタン航空の圧勝です。自分は一度、アシアナ航空の成田⇒仁川⇒タシケント便でスーツケースが来なかったことがありましたが (仁川でストップ、2日後に到着)、ウズ航空ならそうした心配もほとんどありません。

ウズベキスタン航空
 成田⇒タシケント:9時間
 タシケント⇒成田:7.5時間

アシアナ航空 (最短プラン)
 成田⇒仁川:2.5時間強
 トランジット:45分
 仁川⇒タシケント:8時間
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 タシケント⇒仁川:6時間
 トランジット:45分
 仁川⇒成田:2.5時間弱

フライト頻度
2025年1月時点の情報です。便が減っていて自分も驚きました。春・夏の観光シーズンには両社とも1便増えます。ウズベキスタン航空はタシケント⇔仁川を毎日飛ばしています。人の往来が盛んなんですね。

ウズベキスタン航空
 成田⇒タシケント:金曜日 (日中便) ※4月から火・金
 タシケント⇒成田:木曜日 (夜行便) ※3月末から月・木
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 仁川⇒タシケント:毎日 (仁川までは他の航空会社)
 タシケント⇒仁川:毎日 (仁川からは他の航空会社)

アシアナ航空 (日本⇔仁川は毎日複数)
 仁川⇒タシケント:月・水・金 (日中便) ※5月から月・水・金・土
 タシケント⇒仁川:月・水・金 (夜行便) ※5月から月・水・金・土

機体
機体そのものはウズベキスタン航空 (日本⇔ウズベキスタン) のBoeing 787-800の方が新しいです (運用開始2011年)。アシアナ航空 (仁川⇔ウズベキスタン) はAirbus A330-300 (運用開始1994年)。

設計が新しい方が何かと良さそうですが、逆に言えば古い機体はそれだけ信頼性が高いとも言えるわけで、どらちが優れているというものではないのかもしれません。実際、アシアナの機体に不安を感じたことはありません。不満はちょいあり (全体的に古い、USB電源がない、etc.)。

ウズベキスタン航空:B787-800

アシアナ航空:A330-300

機内食
両社とも、エコノミークラスにしては悪くないと思います。味については個人の好みですから比較のしようがありませんが、個人的にはアシアナ航空かなあと。1回の片道で食べる回数が多いので、より強く記憶に残っているからかも。

ウズベキスタン航空
 成田⇒タシケント:メイン1 (2種から)

 タシケント⇒成田:メイン1 (2種から)、軽食1

アシアナ航空
 成田⇒仁川:メイン1 (いつも牛丼)

 仁川⇒タシケント:メイン1 (2種から)、軽食1

 タシケント⇒仁川:メイン1 (2種から)

 仁川⇒成田:メイン1 (いつもチキン照り焼き)

エンタメ (映画)
ウズベキスタン航空は映画の最新作がなく、また日本語吹替/字幕もないので、そこは選択肢豊富なアシアナ航空に軍配。アシアナではカラーパープル (2023年作品) やフライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン (2024年作品) を日本語吹替で観ました。

ウズベキスタン航空
アシアナ航
 
機内エンターテインメント

客層
どちらもウズベキスタン人の乗客が大半です。あくまで個人の印象ですが、アシアナ航空 (仁川⇔タシケント) の乗客は手荷物が多いまたは大きいため自分の座席の上の棚に入り切らず他の棚を占領しがち、搭乗時・降機時は我先にとけっこうカオス、機内がにぎやか (おしゃべり好きなので)、といった印象。

ウズベキスタン航空の場合は同じウズベキスタン人でも観光客や親戚をたずねる人は少なく、ビジネスマンや留学生などが多いように思います。自分が乗った時は小さいお子さん連れもおらず、なので機内の様子はだいぶ落ち着いていました。

ウズベキスタン航空
アシアナ航空

* * *

【総評】
双方のウェブサイトでチケット代を比較すると、往復の料金はほとんど変わりません。むしろウズベキスタン航空の方がいつも若干高く、そこは意外でした。アシアナ航空は乗り換えだし燃料代などコストはよりかかっているでしょうから、薄利多売でがんばっているのかなと。

タシケント到着時間は、ウズ航空の午後4時10分に対し、アシアナは夜8時20分です。アシアナは往々にして仁川出発が遅れ (成田⇒仁川の45分乗り継ぎのお客を待つため)、さらにいつもスーツケースが1時間くらい出てこないので (自分だけ?)、ホテルに着くのは夜10時頃になるでしょう。日本時間だとすでに午前2時なので、かなり眠たいはず。

というわけで、食事やエンタメのマイナス要素を差し引いても、機内で静かに過ごすことができて慌ただしい乗り換えもないウズ航空を、積極的に利用する価値は十分あると思います。

仁川国際空港で韓国グッズを買いたいのであれば、アシアナ航空で決まりですけどね。ただし、タシケント⇒仁川⇒成田では、仁川での45分乗り継ぎは避けた方がいいと思います。

自分は一度、タシケント出発が1時間以上遅れたため (仁川⇒タシケントが遅れたため)、45分乗り継ぎの仁川⇒成田に乗れなかったことがありました。仁川で飛行機を降りた時点で次の成田行き (約3時間後) に振り替えられていましたが、だいぶやきもきしたし、精神衛生上あまりよろしくなかったです。

なお、ウズベキスタン航空の成田直行便は、タシケント空港のターミナルビルから蛇腹で機内に入るのではなく、一度バスに乗って機側に行き、タラップを上って搭乗するタイプでした。いつもこうなのかな。アシアナ航空ならタシケントでもいつも蛇腹なんですけどね。なんでだろう。