狛犬の起源はペルシャ、インドにおけるライオン (獅子) を象った像であるという説があり、古代エジプトやメソポタミアでの神域を守るライオンの像も、その源流とされます。
明治神宮では、狛犬の起源は古代オリエント・インドに遡るライオンを象った像で、古代オリエント諸国では、聖なるもの、神や王位の守護神として、ライオンを用いる流行があり、その好例がスフィンクスであるとしているそうです。
■日本の狛犬
静岡の片田舎、山の中の小さな神社の狛犬です。子どもの頃から見慣れた像ですが、どこか異国の香りを感じていたことを思い出します。
大人になって海外に出て、いくつか目にした狛犬。やはり源流は西方にあったんだなと、なんだか妙に納得した次第です。
■タイの狛犬 (博物館)
バンコクの博物館で見た狛犬 (の一部)。当時のインドシナ半島各地の文化の特徴が見て取れるデザインだそうです。
■タイの狛犬 (中国寺院)
中国寺院と言われるお寺で狛犬をよく見ました。派手な見た目が中国っぽいなと。
■ウズベキスタンの狛犬 (ライオン)
「平山郁夫国際文化キャラバンサライ」を訪れた時、玄関の両脇に佇むライオンがなんともユーモラスで、なんなんだろうこれはと思いながら写真をパチリ。
その後訪れたブハラ。アルク城の中にライオンがいました。そのサイズ感と表情はなんともいえない可愛さがありました。ほっぺたバカボンだし。
タシケントに戻ってから少し検索してみましたが、結局素性はよくわからず。たぶんアルク城のこれが元ネタになって、スィトライ・マヒ・ホサ宮殿の玄関にもいたんでしょう (下の写真)。
■エジプトのスフィンクス
カイロに住んでいた時はスフィンクスを狛犬として見たことはありませんでしたが、言われてみれば確かにそうなのかもと今では納得。