A Dog's World 

~海外で暮らす・日々の記録・旅の記憶~   

オーバーシュート・デー(2025年 国別)

アース・オーバーシュート・デー (Earth Overshoot Day) は、地球が1年間に生み出す生物資源を、1月1日から数えて人類が使い果たしてしまう日のことです。

食料や衣類・建材などとして供給できるすべての生物資源の容量を、人間活動によりちょうど1年で使い切ればバランス、それ以前に使い切ってしまえばオーバーシュートです。

2024年のアース・オーバーシュート・デーは8月1日でした。地球の1年間の再生能力を超えて、人類が資源を使いすぎている状態です。

1970年代は12月から11月後半でしたが、ここ10年は8月とかなり早まっており、言い換えれば人類の地球に対する「借金」は大幅に増加しています。

これを、各国の生活・産業レベルに当てはめた指標が、カントリー・オーバーシュート・デーです。先日、2025年版が発表されました。

例えば世界中の人々が日本人と同じ暮らし (資源消費) ぶりであれば、オーバーシュート・デーは5月8日です。世界全体よりずっと早いですね。

もともとすべての国について計算をしているのではないのかもしれませんが、上の図に載っていない国は、その国の生活・産業レベルでは、1年間では資源 (地球が1年間に生み出す生物資源) を使い切らないということです。

カタールやシンガポールなど国土と人口が小さい国でも、リッチな国はかなり消費過多な暮らしぶりなのでしょう、オーバーシュート・デーも2月と異常に早いですね。

逆に、モンゴルがかなり早いのですが (3月2日)、これは一体なぜなのでしょう。国情を知らないので、まったく想像がつきません。

いずれにしても、個人が行うちょっとした節約であっても、実は地球全体に影響を及ぼしているのだなと、少しだけエコマインドを高めた2025年のお正月でした。

* * *

自然の恵みが乏しいウズベキスタンで農業を継続することも、地球に余分な負荷をかけていることになるのでしょうか。