「国名 ご飯」でググってみました。トップ画面にずらりと並ぶ画像は、実際にその料理を食べた人が多く (ネットに投稿)、またその情報を欲し検索した人が多かったということだと考えました。
つまり、画面に出てきた料理が、その国をもっとも代表する「ご飯」と言うことができるのではないでしょうか。実は結果が「朝ご飯」に寄ってしまった国がいくつかあって (日本とフランス)、そこだけちょっと代表感はありません。
ということで、これまで住んだ国の検索結果と、さらに続けて、旅行などで訪れた国の検索結果をいくつか。だいたいは想像の範囲内という感じでしたが、「やっぱりこれか!」と納得あるいは笑ってしまった料理も。
これまで住んだ国
■ウズベキスタン
検索ワードの「ご飯」から、ややお米に引っぱられたのかなと思うほど、プロフばかりが出てきました。かろうじてひとつ、シビットオシュ (緑色の麺) が。あと、ノンも。ラグマンとシャシリクは、プロフと合わせて三大ウズベキスタン料理だと思っていたのですが、ここまでプロフが圧倒的だとは、やや意外でした。
■タイ
ガパオライス、カオカームー、カオマンガイ、カオニャオマムアン、カオパットなど、タイ料理のオールスターが勢揃い。これだけバラけるのも、タイ料理の多様性 (それらを好む人々の多様性も含めて) の現れだなと、強く思いました。本当に、何を食べるかいつも迷いましたから。
■タイ:イサーン
ちなみにタイ東北地方「イサーン」で検索すると、ラインナップがガラリと変わり、チムチュムやソムタムなど、イサーンのご飯がしっかりヒットしました。さすがタイ料理、奥が深い。
■インドネシア
ナシゴレン (炒飯) とナシチャンプルー (ご飯の周りにおかずを並べた一皿料理) がずらり。こまかく見ればルンダンなんかもあります。色味はタイ料理より茶色っぽいですね。見た目はちょっと地味かな。でもどれも美味しいです。
■フィジー
大洋州っぽいもの、インドっぽいもの、あれこれありますが、検索結果に統一感がありません。フィジーならこれというものが、あまり定まっていない感じ。自分の経験からも、それはなんとなくわかります。日本人向け英語学校「フリーバード」の、「フィジーのごはんは衛生的?」ってなんだこれ。気にする人が多いのかな。
■トンガ
一番のご馳走であるプアカ (豚) の丸焼きがトップヒット。そしてウム (蒸し焼き料理) と芋、これぞトンガ、完璧です。これしかない?いやこれで十分。何より美味しいんですから。なお、個人的には中華料理とイタリアンをよく食べに行っていました・・・。
■エチオピア
見事にすべてインジェラ。ベジタリアンとノンベジが半々くらいかな。どれも美味しそうと思ってしまうのは、エチオピア生活ですっかりインジェラが好きになったから。バンコクでもエチオピアンレスラトンに行ってインジェラをいただきました。
■ヨルダン
マンサフ (ヨルダンのピラフ) やメッゼ (前菜)、カバーブなど思っていたより多彩。さすが、北アラブはグルメ天国です。真ん中の白い玉は、マンサフにかけるヨーグルトソース「ジャミード」を作るための発酵乾燥ヨーグルトかな。
■エジプト
コシャリが多いな (笑)。やはりエジプトと言えばコシャリなのかな。カイロで食べたコシャリはだいぶイマイチでしたが、後年、リヤドとバンコクで食べたコシャリは美味しかったです。ちゃんと作ればしっかり美味しい料理。
■サウジアラビア
さすがにこれはお米に引っ張られたか、カブサ (サウジのピラフ) ばかりがヒットしました。一部マンディー (お肉が茹でではなく焼き)。もっとあれこれ美味しいものはあるように思いますが、まあでも、サウジアラビアというかアラビア湾岸諸国と言えば、やはりカブサですね、実際美味しいし。
■カタール
サウジアラビアのお隣の小国カタールも、やはりカブサがたくさんヒット。インド・パキスタン系の労働者がかなり多いので、そのせいか見た目がなんとなくスパイス多めでビリヤニっぽいものもあるような気がします。どちらも美味しそう。自分は当時、インド料理ばかり食べていました。
その他 (旅行で訪れた国など)
■トルコ
ケバブ、ピデ、野菜料理とバランスの良い検索結果となりました。さすが世界三大料理ですね。ウズベキスタン料理と似ていると思っていましたが、やはりぜんぜん違うな。トルコ料理の方がずっとバラエティーに富んでいるようです。
■ザンビア
主食の「シマ」が懐かしいです。食べる時は右手でこねてお団子状にして口に放り込みます。一応そう習ったけれど、なかなかそこまでする勇気はありませんでした。手のバイキンが全部シマに移りそうで。
■香港
点心、エビ雲呑麺、ローストダック、もう最高です。サウジアラビアから旅行で訪れたので、料理に関しては本当に天国かと思いました。
■マレーシア
インドネシア滞在中に旅行しました。その後タイに行きましたが、料理については「インドネシア以上、タイ未満」という言葉が当てはまりそう。基本的に美味しいです、何を食べても。あ、ペナンラクサ以外は。。
■ニュージーランド
トンガから日本に帰る時は、フライトスケジュールのため毎回オークランドでトランジット泊しました。そして必ず食べに行った、ムール貝、生牡蠣、ラムチョップ。正直、一瞬でトンガ料理のことは忘れました。だって美味しかったんだもの。。実際にはトンガのウムと同じような蒸し焼き料理もよく食べられています (マオリ料理)。
■日本
おまけで日本も検索。検索エンジンが「ご飯」を「朝ご飯」と判別したようで、朝ご飯ぽいものがたくさんヒットしました。そしておかずはどうやら焼き鮭が定番のようです。本当ですか?朝から魚を焼くって手間だしにおいも出るし、ちょっと大変すぎませんかね。自分なら納豆&卵かシーチキンもしくはお茶漬けで十分です。
■アメリカ
ふと気になってアメリカも検索。なんですかこの大量のハンバーガーは。。アメリカ人の主食ってハンバーガーなのかな、確かに好きそうではありますが。というか、アメリカに行った人たちがハンバーガーばかり食べているってことなのかな。
■イギリス
アメリカを出したら気になるのはイギリス。そうそう、フィッシュ&チップスがありました。南西部の港町プリマスでいただいたものは本当に美味しかったです。上空からカモメに狙われて怖かった記憶が。イングリッシュブレックファーストのお豆と焼きトマトと白いソーセージは好きです。朝から食べるにはちと重いけれど。
■フランス
ついでにフランスを検索したら、こちらも朝ご飯としてシンプルなものが出てきました。フレンチのフルコースに出るような凝った料理は一切ヒットせず。たしかにご飯という単語には、ひと皿で完結する料理といったイメージがありますね。
■スペイン
最後にスペインを検索したら、圧倒的にパエリヤでした。まあそうか、美味しいしな。いやでもスペインて、他にもたくさん食べ物はあるのにな。
ああ、面白かった。アメリカ以外の国がけっこう納得感があるので、「アメリカのご飯=ハンバーガー」というのは、意外と真実なのかも。みなさんも興味のある国、次に行きたい国を、「国名 ご飯」で検索してみてはいかがでしょうか。