去年の夏、チョルスーバザールで初めて目にした「カラポチャ (Kalla-pocha)」。その名が示すとおり、牛または羊の頭 (カラ) と脚 (ポチャ) を煮込んだ料理で、モツが入るレシピもあるようです (その場合は "頭から脚まで" という意味に)。
自分はヨルダンで羊の顔の煮込みを、サウジアラビアでは羊の脚のスープをいただいたことがあるので、味はだいたい想像がついたこともあり、いつか食べよう食べようと思いながら、今に至ってしまいました。
そんな中、今週末ようやく重い腰を上げて、チョルスーバザールを再訪。目当てはドームの横、一段下がったところにあるオープンエアーのフードコートです (黄色い丸で囲った場所)。
ゲートの周りにも露店がびっしり。ここをくぐって中のフードコートに。
ゲートをくぐるとまず塩ヨーグルト玉「クルト」の売店が目に入ります。りんご飴 (たぶん) も売っていました。
週末の午後、大にぎわいでした。夏は閑散としていましたが、日本もウズベキスタンも寒くなってきた今頃は食欲が増すシーズンなのでしょう。
焼き物の煙で辺りが白っぽく。こんなに幸せな煙はないですね。
もうもうと煙を上げるシャシリク。ものすごくいい匂い。思わず深呼吸。
チョルスーバザールは「ノリン」も有名です。タシケントならではの、馬肉と和えたドライヌードル。ノリンの山はフードコート内にいくつもあります。
魚のフライ。どのお店もこんな感じでディスプレイしていました。お客に出す時は温め直すのだろうか。
カラポチャ屋は3軒ありましたが、どこも頭と脚がメインで、モツはなさそうでした。午前中に来たらもっといろんな部位があるのかな。
今回はここで購入。たくさんあるテーブルがどこも満席だったので、テイクアウトすることにしました。
やっぱりしっかり顔だなあ。タンも生々しい。
なぜか勢いで2人前と伝え買ってきたものがこれ (↓)。お値段20万スム/2400円はちと高いような気もしますが、まあめったに食べない料理だからいいや。
お皿に盛りつけました。タンが目立ちますね。お肉は少々。あと蹄も見て取れます。ほとんどは皮 (コラーゲン)。顔の皮、脚の皮。
タンはきめの細かいスポンジのような柔らか食感。旨味・脂感・コクがあって当然のように美味しかったです。
顔や脚の皮部分 (コラーゲン) は意外とクセがなく、チュルッとした食感がこれまた美味・珍味でした。スープはシンプルに塩味。羊の旨味が溶け込んでいました。
さすがに2人前は食べきれなかったので、残りは砂糖醤油で煮込みました。タイの「カームー (豚足煮込み)」を懐かしく思い出した夜。
翌朝、煮込みはすっかり煮凝りに。鍋を傾けてもこのとおりでした。
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