ウズベキスタンはすっかり寒くなり、とろけるチーズが恋しい季節になりました。先日、ジョージア料理のお店で美味しいハチャプリに舌鼓を打ったので、他にもタシケントで食べることができるチーズパンをいくつかご紹介します。
■ピデ@アノール (Map)
1年前、ウズベキスタンで初めて食べたピデ。もともとトルコ料理だということは知っていましたが、ウズベキスタン料理店であるアノールにもあったので思わず注文。
初めて食べたので、「こんなものかな?」という感想でした。見た目は美味しそうですが、チーズがあっさりしすぎで塩気も薄く、あまり味がしないというか。
チーズの量も本当に見えているところだけ、うっすらと。なので高かった割に (当時4万スム/480円)、満足感は少なかったですね。
■ピデ@イスタンブール (Map)
アノールから1年後、ちゃんとしたトルコレストランでいただいたピデ (チーズ+肉野菜)。さすがにアノールよりは美味しくあってくれと、祈るような気持ちでひと口パクリ。
「うまーー!」 いやホントに美味しかったです。チーズは少なめながらしっかりチーズの旨味があるし、肉野菜も絶妙な味付け。
本場トルコのピデもきっと普通にこれくらい美味しいのでしょう。最初からトルコレストランで食べればよかったとちょっとだけ後悔しました。
まあ8万スム/960円と値段は高いんですけどね。でもサイズはかなり大きいので、複数で来てシェアするのが吉。
■ピデ@イスケンデル (Map)
小さい店構えのトルコレストラン。パン生地が閉じられたクローズドタイプのピデ (チーズ+ほうれん草) をいただきました。
やはりここも美味しかったです。チーズ感がしっかりあって、ほうれん草のクセも少なく、何より生地がパリッパリ (上の部分)、香ばしくてめちゃめちゃ美味しかったです。
お店の格にしては5万5000スム/660円もしますが、サイズが大きいですからね、ほうれん草入りだし、納得のお値段。
■カトラマ@アフソナ (Map)
層 (レイヤー) のことをウズベク語でカトラマと言います。いわばパイ生地ですが、ここのカトラマはたしかに層ではあるけれど、全体的にシットリ食感でした。
見た目よりチーズがたっぷり入っていて、パンをちぎるとビヨーンとチーズがのびてきます。食べごたえ十分でした。4万2000スム/500円。まあこれくらいするか。
■チェブレク@アフソナ (Map)
タシケントの町中にはチェブレク専門店もたくさんありますが、総合料理店アフソナのチェブレクは特別プックリふくらんでいます。もう唯一無二。
中身はお肉、チーズ、その他いろいろありますが、チェブレクはやはりサクサクに揚げられたパン生地部分を楽しむものというイメージ。4万2000スム/500円。中身ほぼすっからかんですが、これは技術料ですね。
■ピタwithチーズ@キャラバン (Map)
このお店のオリジナルメニューだと思います。薄手のピタパンにたっぷりチースがはさまって、熱が加えられご覧のとおりチーズはトロトロに。
珍しくホワイトチーズではなく少し黄色っぽいチーズでした。その分コクも旨味も強かったように思います。6万スム/720円とやや高め。でも美味しい、本当に。
■ハチャプリ@ガマルジョバ (Map)
一番最近食べたチーズパン。7万5000スム/900円って、他のチーズパンやピザとくらべても、クオリティを考えたらむしろ安いとさえ思いました。
味はピカイチ。もう本当にこれぞご馳走という感覚で、飽きるほどチーズを堪能しました。もっとも、本場ジョージアのハチャプリとまったく同じなのかどうかは不明。
■おまけ:ピザ
しっかりイタリアンなお店の本格窯焼きピザもあるし、ロシア系のチェーン店など、タシケントにはピザ屋もたくさんあります。
本格ピザは1枚10万スム/1200円はします。ウズベキスタンの物価から考えると割高感がありますが、でも味も本格的ですからね。
半額くらいのチェーン店ピザも悪くないけれど、なんだかチーズの旨味が薄いので、コストカットが如実に見て取れます。せっかくなら、ちゃんとしたのを食べたいかな。
値段的にちょうどその間くらいの、トルコレストランのピデの方が、満足感は高いような気がします。
いやでも、トルコのピデの上を行くのが、ジョージアのハチャプリだな。結論、今のところタシケント最強のチーズパンはハチャプリ。